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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)

作者:あちゃ
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第2章:リムルダール編
  8:水は貴重で重要

 
前書き
新リュカ伝のテーマソングを歌ってから読んでください。
まぁ歌わなくても読んで欲しい。 

 
(リムルダール)
ゲンローワSIDE

苦しむケーシーの様子を見に来ると、既にリュカが戻ってきておりエルの胸を揉んでおった。
何故コイツは帰ってくる度にエルの胸を揉むのか解らぬ。
兎も角奴をエルから引きはがす為、頼んでおいた物の有無を確認した。

「あるよ! ちゃんと持って帰ってきたよ! 大変だったんだからな!」
不愉快を絵に描いた様な顔でワシの方へ向き直り、奴の手持ちの杖の先に引っかけてある“毒の病原体”を押し付けてくる……ワシの顔に!

「や、やめんか!」
毒の病原体の所為か、押し付けられた顔が少しヒリヒリするが、それを受け取り解析を進める。
因みに手に持つと手もヒリヒリする。ボロ布を使って物を持つ様にしよう。

解析を済ませ“毒消し草”の作り方をリュカに伝えた。
すると奴はエルの胸を名残惜しそうに見詰め、苦しんでるケーシーの呻き声で我に返り、薬局へと行ってしまう。
ふぅ……何とかエルから引きはがす事が出来た。



暫くすると、毒消し草を持ってリュカが再度現れた。
エルの胸をチラッと見たが、流石に苦しんでるケーシーに近付き、作りたての毒消し草を優しくケーシーの口へ入れて行く。
元患者のノリンに対する扱いからすると、女に檄甘な男の様だ。

「おおリュカ様。ケーシー様から苦悶の表情が消えました。一晩も休ませれば、明朝には元気な姿を見せてくれるでしょう」
「それは良かった。明日の朝が楽しみだよ……じゃぁそれまで時間もあるしぃ……」
いかん……この男の思考が手に取る様に解ってしまう。

「リュ、リュカよ……時間があるのであれば、このリムルダールの地を発展させてはくれんか? 今後も病人を受け入れていくのであろうから、完治した後に利用出来る施設を造って置いた方が良いと思うのだ!」
放っておくとエルに何をするか……逐次用事を言い付けておこう。

ゲンローワSIDE END



(リムルダール)
リュカSIDE

んだよクソジジィ!
大変な思いして毒の病原体を持ち帰って、癒やしのエルの乳揉み最中だったのに、邪魔したと思ったら今度は『拠点を発展させろ』だぁ!?

時間があるんだから俺の癒やし時間に充てても良いだろうに!
……とは言え、存分に声を上げて運動会をしたいし、例の白くて綺麗なブロックで防音性の高い寝室を造っておくのも良いだろう。

この付近には無いけど、何れ木材を手に入れたらエルとケーシーの部屋を造ってネームプレートで確定させておくのも必要だろう。
色んな状況を考え、女性の部屋は離しておく方が良いだろう。

うん。そうなると急がば回れって事で拠点の整備に勤しんだ方が良いかもしれないね。
別にジジイ(ゲンローワ)の意見が正しいと言ってるのではないぞ。
必要に応じた柔軟な対応をしてるだけだ。




暫く素材集めに奔走してたが、拠点に帰り着くとケーシーが元気になって拠点内を歩いていた。
俺を見付けると小走りに近付いてきて「リュカ! お陰で元気になれたよ。ありがとう」とお礼を言いに来た。
だから俺も「美女を助けるのはイケメンの努め。元気になって良かったよ」と爽やかな笑顔で返す。

ケーシーは頬を赤らめ何度も「ありがとう」と言い、エル等の手伝いに戻ってゆく。
これは脈有りだな。
うむ……やはり各人(女性限定)の個室を早々に造らねば!

そうとなれば俺の行動は早いよ。
持ち帰った白いブロックを使って、広くて防音性の高い女性限定の部屋を建てる。
各人の部屋である事を示すネームプレートを作ろうとした……が、この近辺には木材になる樹木が無い。

小枝は沢山落ちてるのだが、シッカリとした木の板を造る為の樹木が見つからない。
周囲を毒沼に占領されてる為、樹木が成長しないのかもしれない……
困った……下手すると空気の読めない男性陣(特にノリンとかノリンとかノリン)が勝手に占領してしまうかもしれない。

う~ん……言って聞かせれば解ってもらえるだろうか?
基本的に男(特にノリンとかノリンとかノリン)は空気が読めなさそうだから、上辺だけ『うん。解った』と言って実際理解してない事が多々ある気がする。

如何するかな……
未だ完成させない方が良いのかな?
あとベッドさえ置けば完成なんだけど、KYN(空気読めないノリン)の為に、このまま空き室として放置しておくのもアリかもしれないなぁ。

そんな事を真剣に悩んでいたら、突然拠点の周囲から敵意が近付いてくるのを感じた。
これはアレか?
メルキド同様、魔王軍襲来ってやつか?

『何か人間共が飯事(ままごと)を始めたぞ?』って察したから、『じゃぁ今の内に潰しとかね?』って感じでご訪問タイム?
家庭訪問に来るのならタイトスーツの似合う美人教師が良いんだけど。

拠点内を見渡すとKYN(空気読めないノリン)ですら不安顔。
コイツだけだったら『拠点周囲を白ブロックで囲ったから心配ないよ』と流しちゃうんだけど、エルやケーシーという美女グループも居るし、駆逐しない訳にはいかない。

なので渋々やって来た敵の集団を確認する。
うん、やっぱりタイトスーツの似合う美人教師は一人も来てなかった。
不細工で見たくもないドロルとかだ。

まぁこの間バトルしたデカいドロルじゃぁないだけマシかな?
檄弱モンスター軍団だから、問題無いけどね。
ここは格好良く敵さんを打っ飛ばして美女グループに『きゃぁ~、リュー君格好いい♡』って言われよう。

うん。個室は完成させてないけど、その都度ベッドを設置して運動会を開催すれば良いわけだし、兎も角ここは格好いい所を見せ付けよう!
よ~しモチベーション上がってきたぁ!

リュカSIDE END



(リムルダール)
ノリンSIDE

俺等の住む町にモンスターが襲ってきた。
俺は怖くて空き部屋に籠もって振るえてたけど、如何やらリュカが全部倒してくれたらしい。
ビルダーってのは物を作るだけじゃ無く、戦闘にも長けてる存在なのか?

アイツは性格にクセがありそうだけど、凄く頼れる男なのかもしれない。
気が引けてたけど頼み事をしてみるのも良いかもしれないぞ。
でも馬鹿にされるかなぁ?

いや、エルさんや新顔のケーシー等にも優しいし、俺の頼みも快く引き受けてくれるかもしれない。
そうとなれば話しかけよう。
戦闘を終わらせ、奇妙な青いプレートを持って町へ戻ってきたリュカに近付く。

「なぁリュ「リュカよ、戦闘ご苦労じゃったな! ん? その手に持ってる青い板は何じゃ?」
「これ? これはね“青の旅の扉”って言って、この町の発展や病気とかで困ってる人の場所へワープさせてくれるアイテムだよ」

何……だって!?
まさに今の俺に打って付けのアイテムじゃぁないか!
「な、なぁリュ「おおリュカ様! それでは新たな土地に行って、病に苦しんでいる人々を連れてきて戴けるのですね!?」

「え? う、うん……まぁ……そうだね」
う……言いづらい。
私的な頼み事をするのは言い辛くなってきた。
で、でも……言うしかない!

「リュ「ではリュカよ……新たの土地では新たな病が蔓延してるじゃろうから、それらの元凶も捜索してきてくれ。元凶が解ればワシが特効薬の作り方を見つけ出してみせるに」
うわぁ~ん……爺さんも真面目な頼み事をしてるぅ。

益々頼みづらくなってきた……けど、俺は言うぞ!
「お、おいリュ「お疲れの所、私からもお願いがあるんだ……」
今度はケーシーに阻まれた。

コイツは何を頼むんだ?
『自分専用の部屋が欲し~い』とか、私的な頼み事かな?
だとすると俺も後から頼みやすくなる。

「やっぱり健全な身体作りの為には飲み水って重要だと思うんだよね。この町にも辛うじて毒に侵されてない湧き水もささやかながら存在するし、もっと大きな水場に改築してもらいたいんだ。ダメかな?」

何てこったい。
ケーシーさえも私的な頼み事じゃ無くて、町の事を思っての依頼じゃん!
た、頼みづれー!!

「解った、ケーシーの頼みも何とかするよ。……ところでノリン。さっきから僕に何か言いたげだけど、何?」
うわ~ん……頼むの止めようかなと思い始めたのに、リュカの方から聞いてくれちゃった。
如何する……何でも無いって言うか?
でもな……

ノリンSIDE END



 
 

 
後書き
ノリン書きやすい。
リュカが思ってる程KYNじゃぁない。 
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