麗しのヴァンパイア
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第三十五話
第三十五話 生徒達の日常
華奈子達七人はカーミラのことは一切知らない、気付かないまま日常生活を過ごしていた。それでだった。
華奈子は塾で他の面々に明るくこんなことを言った。
「最近クラウンの練習あまりしてないわよね」
「ええ、そういえばね」
美奈子が双子の姉妹の言葉に頷いた。
「最近ね」
「そうでしょ、だから明日塾ないから」
「久し振りによね」
「演奏の練習しましょう」
クラウンのそれをというのだ。
「そうしましょう」
「いいわね」
クラウンのリーダーの梨花が最初に賛成した。
「それじゃあ明日はね」
「ええ、バンドの練習ね」
「そうしましょう」
「クラウンなあ。最近楽器に触ってなかったし」
亜美も言ってきた。
「うちちょっと心配やわ」
「心配でもね」
赤音がその亜美に言う。
「やらないとね」
「下手になってくだけやな」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「練習しよう」
「明日からまたね」
春奈も頷いて言った。
「練習ね」
「そう、それぞれの楽器のね」
華奈子は春奈にも話した。
「そうしましょう」
「じゃあ今日は塾から帰ったら楽器の手入れをして」
美樹も言ってきた。
「明日から練習出来る様にしましょう」
「サックス奇麗にしないとね」
華奈子は自分が演奏する楽器の話もした。
「分解してね」
「そうね、フルートもね」
美奈子も自分の楽器のことを考えた。
「分解して奇麗にして」
「そうしてね」
「明日からまたね」
「練習しましょう」
クラウンの演奏のそれをというのだ。
「楽しく皆でね」
「ええ、そうしましょう」
美奈子も他の娘達も華奈子の言葉に頷いた、そうしてそのうえでだった。七人共家に帰るとそれぞれの楽器を奇麗にした。
第三十五話 完
2018・3・25
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