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仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット

作者:紡ぐ風
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第8話「対なるDoctor」

「何故だ!何故俺達の攻撃が通用しない!」
《TADDLE CRITICAL SLASH!》
ブレイブはクリティカルスラッシュでメントルバグスターを攻撃するがmissの判定で攻撃が通らない。
「それより、今は撤退する方が最優先だ!」
スナイプは辺りに弾を放ち、エグゼイド達はプロットを連れて撤退する。

「患者は大園卓弥さん34歳、現在無職。」
「お前達のおかげでな。」
「皮肉が言えるくらいには元気なんだな。」
「花家先生、変わりましたね。」
「そうかもな。」
永夢の言葉にプロットは皮肉を言い、大我は素直に言う。
「やっぱり、症状不明のウイルスが六種類、卓弥さんの中にいます。」
「ああ、おかげで…」
プロットはトゥルーアドベンチャーを起動させようとするが反応しない。
「この通り、俺のウイルスバスターが誤作動を起こしていてドーズフロップの起動すら行えない。」
「だとしても、何故俺達の攻撃が通用しなかった!」
「多分、俺達のウイルスバスターのデータを引き継いでいることで、バグスター由来の仮面ライダーの攻撃が通用しないんだろう。」
「そんな…どうやって攻略すればいいんですか。」
プロット達が話していると、
「大丈夫か、プロット!」
「バグスターウイルスに感染したって本当?」
レイズと助六がやって来る。
「二人とも丁度いいタイミングで来てくれた。あのバグスターを倒せる可能性は一つだけある。ただ、黎斗の許可が必要となるが…」
「ほう、神の才能が必要になったか。」
「いや、そうじゃない。方法は一つ。お前達のガシャットの内部に一時的に俺達のドーズフロップのデータをインストールさせる手段だ。もっとも、黎斗が了承してくれるか、だがな。」
「いいでしょう。不正なバグスターは一体も残さず削除してやろう。」
「ありがと、黎斗。レイズ、早速準備を初めてくれ。」
「ああ、わかった。」
レイズはパソコンを開き、ガシャットのデータを確認し始める。

一方、プロットから抜け出したバグスター達はパラド達と合流していた。
「お前達もバグスターなんだ。俺達のゲームに参加するんだ。」
「お断りします。私達は貴男方と馴れ合う為に趣いたわけはございません。」
「さっきから何なんだこいつら。バグスター同士、腹を割って話せないのか。」
「大変残念ながら、私達は単独で行動させていただきます。今後、私達の妨害を行うのであるのならば、攻撃対象と認識いたします。」
パラド達と話していたシャノンバグスターは話の解決が見えないと判断し、話を切り上げて去って行く。
「御劔さん、よかったのでしょうか?」
「何のことです、ブラディアさん。」
「彼らを野放しにして。」
「構わないです。彼らに私達は倒せませんので。」
「そうですね。余計な心配でしたか。」
シャノン達は根城で話し合っていた。

舞台は再びプロットの病室。
「卓弥さん、何をしているんですか?」
「わからない?ゲームだよ。」
プロットはダーティネスリバースで遊んでいる。
「いやあ、今やっているブラディアのイベント『暗闇の動力王』が今日までだったのを忘れていたから。」
「それはいいですけど、やっぱり卓弥さんのゲーム病の原因はライドプレイヤーの増加ですか?」
「小僧、今まで俺を追い回していてまだ解らないのか。俺のバグスターが活性化する原因は、バグスターウイルスが根絶出来ないことそのものだ。バグスターウイルスは存在そのものが悪である、根絶やしにしなければならないものだ。そんなんだから、十歳しか歳が離れていないのに俺に小僧って呼ばれるんだろう。それより、お前達は俺のゲームで戦うんだ。俺のゲームを一通りプレイして、慣れておく必要があるだろう。」
プロットはかつて販売したディスクを渡す。
「わかりました。まずトゥルーアドベンチャーからプレイしてみます。」
永夢達はプロットのゲームをプレイする。

五時間後、しょぼくれている永夢がいた。
「どうした小僧?天才ゲーマーじゃないのか?」
プロットは呆れるように言った。無理もない。いざプレイしてみたら殆どがノーマルエンドかバッドエンド。百合のルートに関してはデッドエンドという結果。ゲームが苦手な飛彩ですらシャノンのルートはトゥルーエンドであったからだ。
「卓弥さん、どうしてこんな酷いシナリオなんですか。」
「シナリオが酷いんじゃない。お前の選択が悪いだけだ。第一、ルートに突入しているのにどうして方のキャラの所に行く?」
「みんなを幸せにしようとして、何がいけないんですか!」
「いけないさ。現実はな、自分を幸せにすることすら出来ないで死ぬ奴が殆どだ。こんなの、ゲームだから美化しているだけだ。俺達のゲームが何故人気が出たか教えてやる。現実に近いシナリオ、シビアなシステム、感情移入しやすいキャラクター、それらのバランスがしっかりとれているからだ。小僧、トゥルーアドベンチャーの中で感情移入出来るキャラはいたか?」
「いいえ。いませんでした。」
「それはお前が空っぽな証だ。とにかく、お前にトゥルーアドベンチャーは無理だ。他のゲームをあたれ。」
「おいプロット、弾幕幻夢想のEXステージ、ノーコンティニューでクリア出来たぞ。」
プロットが永夢と話していると、大我の声が聞こえる。
「花家先生、それから仮面ライダーブレイブ、ガシャットの調整が済みました。タドルクエストにはトゥルーアドベンチャーが、バンバンシューティングには弾幕幻夢想がそれぞれインストールされています。仮面ライダーブレイブ、あなたの相手はシャノン。ゲームの時の感覚を思い出せば簡単に倒せる。ゲームエリアへは、こちらで転送する。」
「行くぞ、無免許医。」
「言われなくてもな。」
《ステージ セレクト》
レイズによって飛彩と大我はそれぞれゲームエリアに転送される。
「永夢、大変!バグスターが出現したって!」
「僕とニコちゃんで対処します。行こう、ニコちゃん!」
「言われなくても、行ってやるし。」
ポッピーの言葉を聞き永夢達はバグスターを倒しに向かう。
「黎斗、あいつらが迷惑をかけたようだな。」
「何の話ですか。」
「ポッピーピポパポの正体、檀櫻子さんのことだ。普通、いい歳こいた大人が、自分のお袋を助けたくてバイオテロを起こしたなんて言えるわけないだろう。花家先生まで一緒になって、何をしているのやら。」
「先輩、私はただ、私の才能を具現化し、失われないように守る為、ああしただけです。」
「だとしたら、別に他の人でもよかっただろう。」
「それは…」
「別に言わなくていい。それにしても、トゥルーアドベンチャーの全ルートのトゥルーエンドで終わらせたプレイヤーはお前とニコだけだったな。」
「あのゲーム、いかにも先輩らしい思考で造られていますね。」
「いや、あれを作ったのは翔平だ。」
「水無瀬先輩が?」
「ああ。要するに、あれは翔平の形見ってことだ。まあ、それは置いておいて、ニコってプレイヤーはすごいな。初対面なのにトゥルーエンドの選択肢を見抜くとは。流石、プロゲーマーといったところか。」
「そうかもしれませんね。」
「さて、花家先生達が戦闘を始めるみたいだ。」
プロットはモニターを見る。

「あなたの運命は既に決まっています。そう、私に倒され、消滅するという運命が。」
「そいつはどうかな!」
大我はバンバンシューティングを取り出す。
「どんなガシャットを作ろうとも、バグスター由来であるあなたの攻撃は私には通用しない。」
「そいつはどうかな。」
《BANG BANG SHOOTING!弾幕幻夢想!》
大我はガシャットから二つのゲームを起動させる。
「何っ!私の登場する弾幕幻夢想だと!」
「特殊戦術、変身!」
《gashatt! gachaan!level up!ババンバン!バンババン!yeah!BANG BANG SHOOTING!agaccha!ドドーンドン!ドドーンドン!弾、幕、幻夢想!》
大我はスナイプ 弾幕シューティングゲーマー レベル?に変身し、ガシャコンスティックを手にする。
「ミッション、開始!」

一方、飛彩もシャノンと対面していた。
「特殊術式、変身!」
《gashatt! gachaan!level up!辿る巡る辿る巡るTADDLE QUEST!agaccha!選ぶ決める進むゴールtrue adventure!》
飛彩もブレイブ アドベンチャークエストゲーマー レベル?に変身する。
「これより、バグスター切除手術を始める!」
ブレイブはいっさいの武器を持たずにシャノンに向かってゆく。
「そんなんで、あたしに勝てるかよっ!」
シャノンは凄まじい蹴りを放ち、ブレイブは吹き飛ばされるが、エナジーアイテムをトゥルーセレクトで取得し、ライダーゲージを完全に回復する。
《マッスル化》
腕力を上げたブレイブはシャノンの胸ぐらを摑んで投げとばす。
「なかなかやるね、あんた。」
シャノンは綺麗に回転して着地し、ブレイブに殴りかかる。
「やはり、一筋縄ではいかないか。」
《マッスル化》
ブレイブとシャノンの拳はぶつかり合う。

一方、スナイプはブラディアの弾幕を避けながら着実にダメージを与えていた。
「これで、雑魚は全部消えたか。」
《分身》
スナイプの追尾弾は二手に分かれる。
「ぐっ、なかなかやるようですね。ですがっ!」
ブラディアは弾幕を強化する。
「こちらの必殺弾幕は避けられないでしょう!」
ブラディアはスナイプを狙うが、
「甘いな。弾幕ってのはこういうのをいうんだ!」
スナイプはバンバンシューティングガシャットをガシャコンスティックにセットする。
《キメワザ!BANG BANG 弾幕CRITICAL SPEll》
スナイプは必殺技を発動。ブラディアの弾幕はスナイプのエネルギーに転換される。
「何っ!」
「終わりだ!」
ガシャコンスティックから巨大な弾がブラディアに放たれ、ブラディアに着弾すると、凄まじい爆発を放つ。
「馬鹿な、この私の運命が覆るとは!」
爆撃によってブラディアは撃破される。
《ステージ クリア!  リザルト》
スナイプはブラディアとの戦いに勝利する。

「あんたみたいな一直線な男、嫌いじゃないよ!」
シャノンは右ストレートを放つがブレイブは片手で受け止める。
「言ったはずだ。バグスターは切除すると!」
《剛力化》
エナジーアイテムのトゥルーセレクトで強化された脚を使い、ブレイブはシャノンに回し蹴り放つ。
「うぐっ!あたし、強い男は好きよ。今まで何度か見合い話はあったんだけど、みんなあたしより弱いし、頭も悪かった。でも、あんたは珍しく強くて頭もキレる。悪くはないよ!」
シャノンも負けじと回し蹴りを放つがブレイブは避ける。
「だが、お前には相手が決まっている!」
《gashatt!キメワザ!TADDLE true CRITICAL ENDING!》
ブレイブは必殺技を発動。シャノンの心臓に拳を放つ。
《true end!》
「あいつ程じゃなかったけど、悪くなかったわ。小姫ちゃんとの未来、頑張りなさい!」
ブレイブの必殺技によってシャノンは撃破される。

「2体は撃破されたか。」
《トゥルーアドベンチャー。》
《弾幕幻夢想》
プロットはドーズフロップが起動出来ることでバグスターの撃破を確認する。
「二人のガシャットのインストールもすぐに終わる。」
レイズは黎斗に告げる。
「残りは5体か…」
プロットのバグスターウイルス感染症は少しずつ解消されていった。
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次回、仮面ライダープロット
次の敵はデッドリィトゥルースのメントルとジョーカーズストライクのミスタージョーカー。次回『Mightyパニック』
 
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