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夢幻水滸伝

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第五十一話 東国からの使者その六

「契約せえへん?うちと」
「関西と」
「日本が統一されてからも」
「ここに留まってですか」
「働いてくれってことですか」
「そやねん、うちは日本統一したら太平洋の覇権争うし」
 その為の戦、戦に勝つ為の力を備える内政を行う必要があってだ。
「少しでも人材必要やしうちは自分等はその必要な人材や思ってるから」
「そやからですか」
「うち等はですか」
「日本統一してからも」
「それからもですか」
「そやねん、うちにいてくれる?」
 実際にというのだ。
「契約更新というか再契約ってことで」
「そうしてですか」
「この勢力に留まったまま戦って」
「内政もして」
「そうしたらってですか」
「それでどやろ、勿論お金も払うし」
 報酬、それもというのだ。
「待遇もこのままやで」
「ううん、ほなな」
「関西の条件ええしな」
「報酬ちゃんと払ってくれるし」
「棟梁さん優しいし」
 四人は綾乃のにこりとした言葉を聞いて顔を見合わせて自分達で話をした、そのうえでどうするかを決めようというのだ。
「太宰さんや芥川さんは言ってくるけど」
「私等気にしてへんしな」
「言われても気にするな」
「それがうち等やしな」
 綾乃を前にして話すが綾乃はにこりとしているだけで彼女達の話は聞かないことにして返事を待っている。
「他の勢力いうてもな」
「色々回ったけど」
「関西が一番やし」
「これまで雇ってもらったとこでは」
 それならばというのだった。
「選択肢は一つやな」
「一つしかないで」
「ここや」
「関西が日本統一してもや」
 それからもとだ、四人は話していった。
「雇ってもらおうか」
「美味しいものも一杯あるし」
「それやったらな」
「ここにおらせてもらおうか」
 結論は出た、そうしてだった。
 四人は綾乃に顔を戻した、そのうえで一斉に湯舟から立った。胸や尻のサイズはそれぞれだが四人共スタイルは中々のものだ。
 そのスタイルでだ、四人同時に綾乃に深々と頭を下げて言った。
「統一してからもお願いします」
「それからも」
「ここで働かせて下さい」
「うち等でよかったら」
「ほなな、よろしゅう頼むで」
 笑顔で応えた綾乃だった、これで話は決まった。
 傭兵の四人は関西が日本を統一してからもこの勢力に留まることになった、その話が決まってだった。
 綾乃は湯舟に身体を戻した四人に笑顔でこう言った。
「それはそうと四人共スタイルええやん」
「いや、そう言われましても」
「確かにうち等女子力も磨いてますけど」
「将来のハニーの為にも」
「スタイルにも気を使ってます」
 四人はその綾乃にそれぞれどうかという顔で返した。
「食べて飲んでだらけても」
「スポーツとお手入れは欠かしてません」
「あとお料理やお裁縫も勉強してます」
「結婚して子供を育てる為にも」
 そうしたことは考えているというのだ。
「それはそうですけど」
「ただ姫巫女さんには負けます」
「お肌めっちゃ白くてきめ細かくて」
「胸なんか凄いですやん」
 湯舟の中の綾乃の肢体はそうであった、起きた時の世界でも同じだが豊満な胸とくびれたウエストに見事なラインの脚、そして白く細かい肌だ。 
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