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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  魔法評議院ERAへ再び

魔法評議院のERA(エラ)にて・・・


「これが、あの毒の島の元凶でもある魔水晶(ラクリマ)か・・・。」

ラハールさんは、毒の島から持ってきた紫色の魔水晶(ラクリマ)を見てそう言う。

「兎に角、全てをこちらの魔水晶(ラクリマ)ケースに入れてくれ!」

ラハールさんは、部隊の人が持っているケースを指さしてそう言う。
ケースと蓋は魔水晶(ラクリマ)できており、
透明だけど頑丈で少し大きなケースだった。

「では、入れますね・・・。」

俺はそう言い、魔水晶(ラクリマ)ケースに紫色の魔水晶(ラクリマ)
妖精の球(フェアリースフィア)に囲ったまま、入れた。
蓋をした後に妖精の球(フェアリースフィア)を解除させた。

「急いで研究員に回せ!!彼らの方は準備は済ませている!!!!」

「わかりました!!」

ラハールさんの言葉に、ケースを持った部隊の人がそう言い、走り出した。
他のモノも同じようにケースに入れ、
蓋をした後に妖精の球(フェアリースフィア)を解除させた。

「これで、あとはこのメモだけです。」

俺は毒の島での生物調査のメモをラハールさんに渡した。

「・・・本当に、あの島に生物が居たとは・・・・・
 しかもこんなにも・・・・・・。」

ラハールさんはメモを見てそう言う。

「・・・あの、ちょっと気になる事があるんですが・・・」

「何だ?」

「俺が捕まえた、その僧は、どういった処置になったのかを・・・」

俺はそれが少し気になっていた。
狂っている罪人とはいえ、それが死体だからどうなったか気になっていた。

「・・・・・・・・・。」

「?」

「奴は・・・・・・もう死んだ。」

「・・・!」

「奴の札を調べようと1枚剥がした瞬間に、奴は死んだ。
 恐らく、大量の札を貼ったからなだろうか、
 運よくキョンシーとなり生き残れたんだろう。」

ラハールさんはそう説明をする。

「本来なら、ちゃんとした刑罰を与えるつもりだったのだが・・・」

「・・・・・・何か聞いて、すみません・・・。」

俺はただ謝るだけだった。

「いや・・・君が気にする事はない。
 我々の不注意によるものだ。」

ラハールさんはそう言う。

「私はそろそろ失礼する。
 最後の依頼、氷の大陸・・・寒いから気を付けた方がいい。」

「はい・・・!!!」

ラハールさんの言葉に俺はそう言う。

「それでは、失礼します。」

俺はラハールさんにそう言い、礼をする。
そして(エーラ)を出して、空へと飛んで行った。

「・・・・・・・・・。」

木の陰に隠れていたドランバルトはただ、それを見ていたのだった。





















































「ここが・・・氷の大陸に近い・・・場所か・・・。」

俺はその場所に来ていた。
周りはたいして普通の海のある崖と砂浜だが・・・・・・

「結構寒いな・・・。」

冬かと思うぐらいの寒さだった。

「まさかここまで寒いとは・・・仕方ない、別の場所で寝よう。」

俺はそう決め、(エーラ)を出し、何処か野宿できる場所を見つけ練る事にした。

































翌日の朝・・・







「があーーーーーーーっ。」

俺は雲の上まで飛び、太陽の光を食べていた。
あの浜辺であの寒さだからな、
しっかり食べて体温を何とかしないといけないからな

「よーし、これだけ食えばもう大丈夫だろ!」

俺そう言い、一気にこのまま、氷の大陸まで行く事にした。

「行くぜっ!!!!」

俺はそのまま光速の速さで言った。































ゴオオオォォォォォ・・・!!!!


「ま・・・マジかよ・・・。」

俺はただ驚くだけだった。寒い事や吹雪の事ではない。

「・・・デカすぎるだろ・・・これ・・・」

俺が目にしたのは巨大な氷が見えたからだ。
その大きさは半端ない・・・・・・!!!!
山よりもデカイ、まさしく大陸そのものだった・・・!!!!

「こんな大きさ聞いてないよ・・・。」

俺はそう言いながらも、上へと飛び、氷の大陸に足をつく。

「!?」

俺は目にした光景に驚いた。周りに多くの人が凍っていた。

「(依頼に書いてあった調査員か!?全員この寒さが凍ったか!!!)」

俺はそう思うのだった。

「ん!?」


ガシッ!!!


「な、何だコレ!?」

何か飛んできたので、俺はそれを掴んだ。

「氷柱か?」

かなりデカイ氷柱みたいだが、先は尖って刺さると危険なモノだ。
どこから来たんだ、これ・・・?

「取りあえず、行って見るか!」

先に進むしかないからな。

「(太陽の光を大量に食べたから寒さは凌げるけど・・・。
 念の為にしておかないとな!!)」

俺はそう決め、(エーラ)を出し、
妖精の球(フェアリースフィア)で囲み、飛んで進んだ。






































「っ!」

進んだ先には巨大な穴が見えた。


ビュウォォォォォ!!!


「うわっ!!ここから吹雪が来てるのか!?」

穴から吹雪がきて俺は驚く。

「一体、どうなっているんだ?」

俺は覗いてみた。

「!!!!」

俺はあるモノを見て、驚き、そして・・・・・・・・・




















































































「はぁ・・・はぁ・・・!!!!」

急がないと、急がないと・・・!!!!

「見えた!!!!」

見えたぜ・・・!!マグノリア!!!そしてギルド!!!!


ドーーーーン!!!


「イテテ!!!」

勢い余って、ギルドの入り口前にぶつかった。

「(とはいえ。)ふぅ・・・何とかついたか・・・。」

「え・・・。」

「こ、コージ!!?」

「・・・んぁ?」

数日ぶりのウェンディ達を見た。けど喜ぶ暇はない。

「お前・・・・・・コージじゃねえな。匂いしねえし。」

そう言ったのはナツさんだった。

「ええ。俺は闇分身ですから。」

俺はすぐに答えた。

「成程。」

ナツさんは俺の言葉に納得する。

「何で分身だけが、帰って来たんだ?」

グレイさんが尋ねる。

「帰って来たというより、応援要請しに来ました・・・!!!!」

俺はそう言うしかない。事実だからだ・・・。

「一体どうしたの・・・?」

「悪いけど、時間がないんだ!ナツさん、それにウェンディ・・・
 あと呼んできてほしい人達がいるんだ!!!!」

俺は大声でそう言う。

「本当にどうしの?」

「ウェンディはともかく、ナツも?」

ハッピーとミントがそう言う。

「ああ・・・ある事を言えば、その人達、必ず来るはずだよ。」

「ある事?」

「ああ。ウェンディ、それとナツさんにも、それを言うよ・・・」

「「?」」

俺はある事を言う。


























































「ドラゴン退治に行かないか?」 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
ゴールデンウィーク明けに出せましたが、
予定より少し遅れてしまいました。すみませんでした。
そして今回、コージ(闇分身)が言った言葉・・・!!
最後の依頼は最大級の敵と戦います!!!
次回は来週か再来週ぐらいになります。
お楽しみに!! 
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