サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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研究所にて
タケシ:「サトシの奴、携帯も無線機も
置いてどこに行ったんだ」
ヒカリ:「ご主人様、、」
ヒロシ:「俺、ちょっと探して来ます」
カツラ:「やめときんしゃい」
タケシ:「え?」
ヒロシ:「でも、どこで何が起きるか
分かりません。もしまたシルフに
単独で突っ込んで行ったら命の保証が、、」
カツラ:「さすがのサトシ君も、
そこら辺はもう分かっとるじゃろ」
マリナ:「この子がこうなって
しまった以上、勝手な行動は当分
とらないでしょうね、、多分だけど」
カツラ:「きっと、さっきの話を
受け止められなかったんじゃろう。
少し落ち着ついたら戻ってくるわい。
、、多分じゃがな」
ヒロシ:「サトシの奴、、まだ確定した
訳じゃないのに、、」
タケシ:「とにかく、10時まで
待ってみよう。それでも来なかったら
探しに行こう」
ヒロシ:「あと1分で10時だけど」
タケシ:「3、2、1、、よし探しに行こう」
ヒロシ:「カツラさん。俺たち
サトシを探してきます」
ヒカリ:「あたしも行く」
カツラ:「やれやれ、、状況が状況じゃ。
何かあったら逃げるんじゃぞ?」
ヒロシ:「はい」
タケシ:「ヒカリ、お前はお留守番だ」
ヒカリ:「ダメ。私も行く、、ご主人様が
帰って来ないのは嫌、、」
タケシ:「あのなぁヒカリ。今のお前が
外に出るって事は、凄く危険なんだ。
お前に何かがあったらご主、、サトシが
困るぞ?」
ヒカリ:「危険でもいい、、。
そこをどいて?タカシ」
タケシ:「タケシだ」
ヒロシ:「いいじゃないかタケシ。
ヒカリちゃんも連れて行こうよ」
タケシ:「連れ行くって行ってもヒロシ、、。
今のヒカリはポケモンバトルすら、、」
ヒロシ:「ずっと中にいるより、
外の景色を見た方がヒカリちゃんも
何か思い出すかも知れない」
ヒカリ:「そうそう」コクコク
タケシ:「うーん、、まぁそうだが」
ヒカリ:「私も行く。ご主人様を探す」
ヒロシ:「こういう時は、本人の
行きたい場所へ行かせてあげよう。
ヒカリちゃんの為だと思ってさ」
ヒカリ:「そうそう」コクコク
タケシ:「うーん、、。まぁこの際、
仕方がないか」チャキ(麻酔銃装備)
ヒロシ:「行こうヒカリちゃん。
サトシを探しに」
ヒカリ:「うん♪ありがとう。えぇと、、」
ヒロシ:「ヒロシだよ。サトシと
セキエイリーグで戦った、友達のヒロシさ」
ヒカリ:「ヒロシ、、」
ヒロシ:「その代わり、サトシに会ったら
平手打ちの一発でもくらわせて
あげたらいいよ。それはヒカリちゃんの
役目だから」
ヒカリ:「?」
ヒロシ:「よし、、じゃあ行こう。
カツラさん、何かあったら連絡します」
カツラ:「外がどんな状況か
ちゃんと見てきておくれ」
マリナ:「これ持って行きなさい」スッ
ヒロシ:「ん?」パシッ
マリナ:「閃光弾よ。試作品だけど
多分効き目はあるはず。
半径3キロぐらいまで効果が出る
ように作ってみたから、使う時は
周囲の状況を判断してから使ってちょうだい」
ヒロシ:「ありがとうございます」
マリナ:「タケシ君にはシルフ社員を
ひっ捕えた時の自白剤を、貴女には
これね」スッ
ヒカリ:「これ、何?」
マリナ:「超音波発生装置。捕まりそうに
なったらその装置のボタンを押して
思いっきり叫びなさい。そうすれば
貴女の声が超音波となって敵の脳に
直接浴びせる事が出来るから。
10秒で数分間の頭痛を。
30秒で精神崩壊するはずだから」
ヒカリ:「ありがとう」カチッ(笑顔)
マリナ:「ここでは使わないでちょうだい」
タケシ:「さすがマリナさんだ」
(マリナさん、カツラさんより
ヤバい発明してるんじゃないか?)
ヒロシ:「それじゃあ、行って来ます」
カツラ:「うむ。気をつけてな」
マリナ:「サトシ君を見つけたら
早急に連れ戻して来てね?
シルフの目がどこで光ってるか
わからないから」
ヒロシ:「分かってます」
ヒカリ:「行ってきます」
3人はサトシを探しに向かった。
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