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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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リビングにて


カツラ:「皆、そのままの状態で聞いとくれ」


朝食中に話を切り出すカツラ。
皆は箸を止め、カツラに視線を向けた。


ヒロシ:「どうしました?」


マリナ:「”働く事をやめた工場から
爆薬を取って来い”とか、モラルの無い
冗談はよして下さいね」


タケシ:「そうですよカツラさん」


カツラ:「違うわい、、。まぁそれも
あとで頼もうと思っとったが、
発表する事があっての」


ヒロシ:「発表する事?」


タケシ:「何です?」


カツラ:「メガヤンマの細胞を分解し、
光学実験を行った結果、15年前の
発光体とモンスターボールの
電磁波が見事に一致した」


全員:「!?」


サトシ:「、、えっ」


それは、15年前の事件が偶然起きた
現象では無く、何者かが計画的に
起こした事を決定づける証拠であった。


カツラ:「やはりあの発光体は、
誰かが何かの目的の為に作り出した、
発明品と言う訳じゃ」


マリナ:「じゃあ、やはり15年前の
消滅事件は裏で操作してる人物が
居たって訳ですね、、」


カツラ:「そうじゃの、、そしてもう一つ。
仮にあの事件の黒幕がシルフであり、
発光体の出現ががポケモンを強制的に奪う為の
実験じゃったとすると、その実験は
失敗に終わったと言っても過言では無い」


サトシ:「えっ、、それはどう意味ですか?」


カツラ:「シルフが今になって人々から
ポケモンを回収したと言う事は、
15年前に強制回収する予定だったポケモン達を
消失してしまったから。あの発光体は
爆発を起こし、跡形もなく消えたからの。
もしかしたら15年前の事件には続きがあり、
その続きが
今のカントー新時代計画かも知れんの」


マリナ:「つまり、15年前に起こすはずだった
計画を、今になって再起動した可能性が
あるって訳ね、、」


タケシ:「じゃあ俺達のポケモンは!!」


ヒロシ:「爆発と共に消え去った、、」


サトシ:「!!」


マリナ:「まぁ、それも一理あるわね」


タケシ:「嘘だろ、、俺たちのポケモンが、、」


ヒロシ:「ただ、これはあくまで可能性。
真実はシルフを突き止めて直接聞くしか、、」


サトシ:「嘘だ、、」


ヒロシ:「えっ」


タケシ:「、、サトシ?」


ヒカリ:「ご主人様、、」


サトシ:「俺達のポケモンが消えたなんて、、
そんなの嘘だ!!」


ヒロシ:「落ち着くんだサトシ。
これはあくまで可能性。本当の事はまだ、、」


サトシ:「俺は信じない!ピカチュウ達が
消えたなんて絶対に!!くっ!!」


ヒロシ:「おいサトシ!」


タケシ:「お前また1人でっ、、
待つんだサトシ!」



話を受け止めきれなかったサトシは
研究所を飛び出した。 
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