ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
アマチュア通信手よりビックリ、まさかの連合結成
前書き
大狩流連合、ここに誕生。
ルール大丈夫かな?
次の日、武部さんが梨華に話をしていた。
「りかりん、私ねアマチュア通信手の資格を取ったんだ。」
「アマチュア?ちなみに級は?」
「二級だよ。」
すると梨華が財布から一枚のカードを見せた。
「プロ戦車行程総合一級認定カード!」
見せられた武部さんはガッカリしていたが、
「しょうがないよ。元々経験年数が違うんだから。」
「でもあんなに頑張ったのにこれって酷いよ。」
「そうだね。ごめんね。最後にアドバイス。白河女子高の生徒にそう言うのは自慢しないほうがいいよ。」
「どうして?」
「だって白河女子高は戦車道の実習に加えて戦車知識、各種技術の授業が導入されているから。」
白河女子高の戦車道はメンバーが多いため五つの部隊を作り授業を行ってきた。
そのなかでもエリートだった梨華は同学年の誰よりも早く資格を入手していた。
はや達、元ブルーチームのメンバーは全員がプロ戦車道総合準一級を持っていて、梨華を含む元レッドチームのメンバーは全員がプロ戦車道総合一級の資格をもっている。
「でも自慢したいならみほにするといいよ。みほのいた黒森峰女学院は私たちみたいな授業が無いから。」
「そうなんですか。ならみほに言ってきます。」
武部さんが走って行ってしまった。
教室に着きいつも通り準備をしていると、
『普通一科2-Cの大狩梨華。至急生徒会室に来なさい。繰り返す普通・・・・』
河島先輩から放送で呼び出されて生徒会室に向かう梨華。
途中に出会った大洗での梨華の友達に、
「さっき放送で呼ばれてたですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫だと思うけどわからないよ。」
「次も頑張ってください。」
と見送られたりした。
「失礼します。」
やっと生徒会室に着いた梨華を待ち伏せていたのは、
「お姉ちゃん。」
「やっと来たの。生徒会の皆さんに話す前に大事なことがあるの。」
「それって一体何?」
深雪は少し間を開けて、
「次の準決勝。私たち白河女子高等学校は棄権もしくは手を抜くと予定しています。」
「どうして?やっと悲願の達成になるんだよ。それなのに。」
「戦車道は助け合いも大事。今の大洗にはそう感じたの。それにお母様はこれから大洗に支援をする事を決めたわ。」
「それってまさか。」
梨華がいきなり声を上げて、
「白河女子高等学校戦車道チームはレッドチームから9車輌とその乗組員を決勝戦に貸します。」
「そんなことできる筈がないよ。」
「私たちは大洗に体験入学をしてそのまま決勝にでる。それなら問題ないわ。」
そんな話をしていると、
「つまり決勝を手助けしてくれるんですか?」
「そう言うことです。」
「これで20輌確保出来ましたね。」
すると深雪が申し訳なさそうに、
「私たちが支援するとはどういう意味か分かりますか?」
「すまんがわからん。」
「簡単に言うと私たち大狩流は政治に関与する事が出来るので万が一黒森峰女学院に負けても廃校になることはないと思います。」
「つまり今回の試合は負けても大丈夫だと。」
「ハイそうです。でも黒森峰女学院には勝ちたい。多分ここにいる私に梨華、それに白河女子高のメンバー全員が思っていることですのでその点だけお願いしたい。」
「それくらいは任せて。この事は誰にも言わなければみんなが必死にやるだろう。」
「ですが会長。」
「なに?」
そこに柚子が口を入れてきた。
「西住さんには言ったほうがいいのでは?」
「そしたらやる気が出ないかもよ。だから内緒と言うことで。」
「分かりました。」
「お姉ちゃん、誰をこっちに送るの?」
それを聞かれた深雪が、
「私が率いる戦車に、氷華の率いる戦車、それとえまの戦車。その他6輌。」
「ちょっと待った。」
そこに入ってきたのは私たちは大狩流の知り合いで現北海学園の隊長の北東みみと北東さえ。
「里美さまからの要請で大洗に助っ人としてきた。我が校からも支援をさせていただきたい。」
「ちなみのどれくらいのですか?」
「ざっと4輌かな。」
それを聞いた深雪が、
「それでは白河女子高は五輌にしよう。」
「なんて言いますか連合ぽくなっているような。」
この話会を角谷会長が、
「わかったから。それでは試合は来週の土曜日。ですので三週間の体験入学のお便りを渡しますので、それを全員分書いてファックスで送って下さい。」
「了解。」
「絶対に勝利を掴んでやる。」
なんて言うかルール違反に近いよこの状況。
教室に戻るとそこには桜がいた。
私は回れ右をして帰ろうとしたが、回った先には桃が待ち構えていた。
そして前のドアを確認すると澪が待っていた。
「私ってなんでこんなに面倒事に巻き込まれるのか知りたい。」
今は三時間目開始前、つまり必修選択科目の時間。
「梨華さん、私たちと模擬戦をしてください。」
「しないと?」
「戦車で追いかけます。」
梨華はしょうがなく了承した。
奥州流の三人との戦闘は梨華にとって六年ぶりである。
「では早く行きましょうか。」
桜に連れられて教室を後にするりかであった。
後書き
次回は模擬戦と体験入学生についてです。
ページ上へ戻る