八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百五十話 沖縄でもその四
「あの人達がよく沖縄に来てて」
「暴れてて」
「その実態が胡散臭いのよね」
「マスコミで言っているのとは違いますね」
「あんな人達が沖縄とか言われたら」
お顔を思いきり顰めさせて言ってきた。
「物凄く迷惑」
「そういうことですか」
「そうよ、迷惑なことこの上ないわ」
それこそというのだ。
「沖縄人としては、それよりも」
「生きものとかですね」
「文化とか見て欲しいわよ」
「音楽とか食べものですね」
「そういうのを見て欲しいわ」
「マスコミは沖縄イコール基地ですからね」
「他にないでしょ」
そうしたマスコミはだ、本当に沖縄は基地しかないのかと思える位基地のことしか報道しない。
「それだけじゃないから」
「ですよね」
「まあ私としては」
「日菜子さんとしては」
「自衛隊の人達がいてくれたら」
アメリカ軍でなく、というのだ。
「いいけれどね」
「自衛隊ですか」
「私自衛隊好きだから」
それでというのだ。
「だからそう思うのよ」
「どうして好きなんですか?」
「災害になったら真っ先に助けに来てくれるからよ」
「ああ、それでですか」
「自衛隊好きなのよ」
こう僕に話してくれた。
「私はね」
「災害救助からですか」
「そうなの、若しもよ」
ここで僕にこんなことを話した。
「沖縄で大地震が起こったら」
「起こる可能性ありますよね」
「地球なら何処でもでしょ」
「はい、どうしても」
「特に日本はね」
何でも世界の地震の二割位が起こるらしい、物凄い割合だ。
「地震の国でしょ」
「だから」
「沖縄でもね」
「大地震が起こるかも知れないですか」
「この神戸だって前に起こったじゃない」
「はい」
僕がまだ生まれていない頃にだ、あの阪神大震災があった。あの地震のことは今も語り草になっている。
「あります」
「そうしたことがあるから」
「だからですね」
「自衛隊の人達はそうした時にこそだから」
「助けに来てくれるから」
「好きなの」
そうだというのだ。
「アメリカ軍の基地の前で騒いでる人達って自衛隊も嫌いでしょ」
「絶対にそうなんですよね」
「それで平和平和だからね」
とにかくこう喚く。
「もうね」
「嫌になりますか」
「見ていると、沖縄だと思われることも」
「どれもですか」
「正直来て欲しくないわ」
沖縄にというのだ。
「知事さんはどう思ってるか知らないけれど」
「あの知事さんも基地しか言わない感じがしますね」
「実際それだけの人よ」
つまり他の政策が一切ないというのだ。
「あの人も」
「やっぱりそうですか」
「だから私あの人もね」
「好きじゃないですか」
「そうなの」
実際にというのだ。
「どうもね」
「何かそんな人が知事さんだと」
「後が心配ね」
「何も政治していないとなると」
基地のことばかり言っていてだ。
ページ上へ戻る