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おぢばにおかえり

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第四十四話 二人でお外に出てその十五

「あれ最近思いきり汗かくんですよね、一周したら」
「凄い運動にもなるでしょ」
「殆ど部活ですね」
「運動部みたいでしょ」
「終わったらランニング完走したみたいですね」
「中にはそんな感じで毎朝している人もいるのよ」
 おぢばにいる人には本当にこうした人もいます、中にはわざわざさせてもらう為におぢばに帰って来られる人までいます。
「いい運動になるみたいよ」
「あっ、そうなんですか」
「そう、それで一日をはじめるの」
「いいはじめ方ですね」
「そうでしょ、ひのきしんから一日をはじめるってね」
 朝の体操としてです。
「それもまたいいことだから」
「じゃあ僕もおぢばに住ませてもらったら」
「そうしてみたら?」
 阿波野君に勧めてもみました。
「週何回も立派だけれだ」
「はい、そうしてみますね」
「頑張ってね、スポーツもいいけれど」
「ひのきしんもですね」
「そちらもいいから」
 こう言いました。
「勇んでみてね」
「はい、頑張りますね」
 こうした時阿波野君はすぐに前向きに答えます、この辺りは素直ですし真面目だと思いますけれど。
 それでもです、すぐにこんなことを言うのでした。
「先輩と一緒に」
「そこでそう言うのは駄目よ」
「そうですか」
「そうよ、全くいつも思うけれど」
 何か商店街にいても案内どころじゃありませんでした、阿波野君ばかり見ています。
 そうしてです、二人であれこれお話してでした。お昼になりますとお弁当を食べようとなりましたが。
 ここで、です。阿波野君はまた私に言ってきました。 
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