サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ヒカリ:「、、、ご主人さま」
サトシ:「、、ヒカリ?」
カツラ:「、、、いま何と?」
タケシ:「ご主人?」
ヒカリはサトシを見つめると、
虚ろな目でご主人様とつぶやいた。
サトシ:「何言ってんだよヒカリ!
体は何ともないか!?」
ヒカリ:「はい、、ご主人様」
タケシ:「こ、これはどういう、、」
ヒロシ:「!?」
マリナ:「、、まさか!!」
カツラ:「どういう事じゃ?」
マリナ:「ポケモンはモンスターボールに
入るとそのボールの持ち主を
自分の主として認識する、、。
もしこの”人間用”モンスターボールが
普通のモンスターボールと似た作りならば、
自分の持ち主を主として認識するのも
例外ではない、、」
タケシ:「って事は、ヒカリは
あの研究員のポケモンに?」
ヒロシ:「いや、そうじゃない。
確かに、ヒカリちゃんに当たった
ボールの持ち主はあの研究員だった。
でも、モンスターボールはすぐ
カラカラの手で壊され、ボールとしての
機能を失った。本来、持ち主が
ポケモンを逃す際にはボールを
壊さず機能を保ったままポケモンを
解放する、、。でも、ヒカリちゃんは
ボールの解放機能が正常に作動しないまま
強制的に解放されてしまったんだ」
マリナ:「ボールの強制解放、、。
つまり、バグが生じたまま解放された
この子は、体が自由になっても
心は正常に解放されていないままなの。
ボールを投げた元凶が消えた今、
目を覚まして一番最初に目があった人を
次の主として認識する。あくまで憶測でしか
ないけど、この現状を理解するには、
これが一番証拠付けとしての可能性が高いわ」
サトシ:「そんな、、じゃあヒカリは、、、」
マリナ:「あなたのポケモンね」
サトシ:「え、、」
ヒカリ:「ご主人様、、」
ギュッ(サトシの服を掴むヒカリ)
サトシ:「お、おいヒカリ!」
カツラ:「とにかく、一旦研究所に
戻るとするかの、、詳しく調べるのは
それからじゃ」
マリナ:「そうね」
カラカラとギャロップを戻すと、
皆は研究所に戻った。
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