死神と呼ばれた転生者
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第9話
リュウイチ「さてガリア4事件がもうじきだ。どう片付けるかな」
リズ「グレイスをサクッとやっちゃえば?」
リュウイチ「そう何だよな。だがそれをするとシェリルの命も消える」
リズ「『死神』がえらく大人しいね」
リュウイチ「自分でもそう思う。それに超時空シンデレラのランカを見たい気もする」
リズ「あんた。いつからアイドル好きになったの」
リュウイチ「違う。あいつらと同類にするな」
リズ「シェリルのV型感染症をペンダントで直したら」
リュウイチ「やらなかったと思うか。1番最初に試してダメだった」
リズ「何で?」
リュウイチ「ペンダントに質問したら、生死の問題は神の領分ですって言われた」
リズ「じゃランカが覚醒するまでダメって事」
リュウイチ「だから超時空シンデレラのランカ待ち」
リズ「ランカを覚醒も無理か」
リュウイチ「はい、無理です」
ガリア4でゼントラーディー基地の兵士がシェリル・ノームの生ライブを見せないと、反乱を起こすと一部の兵士が暴動を起こした。
その為シェリル・ノーム一行と護衛にSMSのアルトが付いて行った。
ゼントラーディー基地にシェリル・ノームのシャトルが着いた。
だがタラップを降りる最中にV型感染症が発症し、生ライブが出来なくなった。
アルト達は捕まり、監禁された。
しかしアルトは見張りの隙をつき建物の裏から脱出、自分の機体に乗り込むと暴動を扇動していたリーダーを倒した。
その時、ランカを乗せたバルキリーが到着ランカの初生ライブを見た兵士は満足し、反乱は回避された。
ゼウスは長距離訓練の名目でスズキ、マユミ、コウタを残し俺とユーリ、他20名を連れてプトレマイオス2を出しガリア4へ転移した。
ユーリ「ディメンション・イーター(DME)は任せて。覚えているから」
リュウイチ「それじゃ任せた。俺達は後のバジュラの大群の時間稼ぎだ」
俺達は光学迷彩で基地のそばに着陸し、ユーリは単独活動となった。
ユーリは既にDMEの設置場所に居た。
ユーリ「懐かしいな。まだ転生者戦争始めた頃だよな。設定値を変えて、はい終了」
ユーリは茂みに隠れ潜んだ。
そこにシェリルと一緒の筈の、グレイス・オコナーがやって来た。
グレイス「さよならシェリル。貴方との生活それなりに楽しかったわ。でも私は見つけたの『リトル・クイーン』をだから、貴方とはここでお別れバイバイ。寂しく無いわね、お友達と一緒だもの」
グレイスはDMEの起動スイッチを入れた。
DMEが起動しブラックホールが形成され始め、周辺を吸い込み始めた。
その風に乗りグレイスは空高く舞い上がって行った。
ユーリ「思わずバイバイ、グレイスって言いそうになった。グレイス達にガリア4の崩壊した幻を見せろ」
ユーリはペンダントに願いを込めた。
ユーリ「さて懐かしいバジュラ戦闘をやりに行くか。転移」
プトレマイオス2にユーリが転移して戻って来た。
ユーリ「DMEとグレイスは終わったよ」
リュウイチ「こっちもOKだ。後はアルトを見送ったら、しばらくバジュラにお付き合いいただく」
ユーリ「1つだけいい。無理はしない事、疲れたら素直に艦に戻って休む事」
リュウイチ「経験者が言っているんだ。ちゃんと休みを挟め」
プトレマイオス2はアルトのフォールド・ブースターの近くで、停船し戦闘態勢を取った。
アルトのVF-25メサイヤが上昇してきた。
リュウイチ「いいな、アルト。デートか」
アルト「何でゼウスがここに?」
リュウイチ「演習しながらアルトの活躍を見に来たんだ。まあそれはいいから、フロンティア船団に連絡に戻れ」
アルト「あんた達は?」
リュウイチ「フロンティア船団の防衛体制が整うまでの、時間稼ぎ」
アルト「無茶だ。数が違いすぎる」
リュウイチ「無駄口叩いている間に行け。誰かが足止めしないと、船団がやられる」
アルト「だが」
リュウイチ「2度同じ事を言わすな。行け」
アルトはフォールド・ブースターを付けると、フォールドした。
リュウイチ「うるさい奴だ。俺達がそんなに簡単にやられるかよ」
ユーリ「いやいや。あれが普通だからね」
リュウイチ「『死神』は普通じゃねぇよ」
ユーリ「うーん。納得、来たよ」
リュウイチ「全員派手にやれ。『輝くゼウスの名の下に』」
ユーリ「カバラプログラム『オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ』」
全員の機体が輝いた。
リュウイチ「久しぶりに使える。ユーリ遠慮せず撃ち込め」
ユーリ「縮退砲連続発射」
ネオ・ヅダになった『マサムネ』は縮退砲を速射砲の様にバジュラの群れに撃ち込んだ。
ブルーもバスターランチャーを展開、撃ち始めた。
他の機体も最大火力を叩き込んでいた。
リュウイチ「それにしても良くこんな群れと、1人と1隻で15時間遊んだな」
ユーリ「認めたく無い物だ。若さゆえの過ちを」
リュウイチ「誰が、赤い彗星の物まねをしろって言った」
ユーリ「いいじゃ無い。本当に若かったんだから」
リュウイチ「それもそうだ2000才のお爺さん」
ユーリ「うわ。人が気にしている事を言った」
時間が20時間を越えようとしていた。
リュウイチ「いい加減誰か休めよ。潰れても知らねぇぞ」
ユーリ「今は無理だね。興奮して気付かないんだ、突然に来るよ」
リュウイチ「だそうだ。1人ずつ休みに入れ」
更に10時間経った頃、一気に10機が気を失い艦内へ放り込まれた。
リュウイチ「バカがだから言ったのに。これからだぞ、本当に疲れるのは」
ユーリ「体は大丈夫でも、精神に来るんだよ。底の見えない敵と戦うのは」
更に10時間経った頃、リュウイチとユーリとプトレマイオス2しか戦っていなかった。
リュウイチ「流石に無理かな、これ以上は」
ユーリ「充分でしょ。向こうも迎撃態勢を取っているよ。多分」
リュウイチ「最後の多分が無けりゃ良かったけどな。撤退する」
ユーリ「了解」
一斉に転移してフロンティア船団に戻って来た。
オズマ「ゼウス大丈夫か?」
リュウイチ「流石にあの数を、40時間止めるのはきつかった」
ユーリ「こっちは準備出来ている?」
オズマ「ああ全機戦闘態勢だ」
リュウイチ「コウタ。ウチは準備出来ているな」
コウタ「出来ています」
リュウイチ「プトレマイオス2の奴らを収容してくれ」
艦長「了解」
リュウイチ「さて何日戦うのかな」
ユーリ「多分三日だね」
オズマ「えらく気楽に怖い話をするじゃないか」
リュウイチ「本当だから仕方が無い。ナイト級母艦が群れていやがるんだぜ」
オズマ「マジか」
ユーリ「それより準クィーンがやばいよ。ナイト級母艦の4倍の大きさだからね」
オズマ「帰っていいか」
リュウイチ「いいよ。帰れ」
オズマ「帰れるか」
マクロスクォーターでは。
モニカ「デ・フォールド反応多数」
ジェフリー「来るぞ」
リュウイチ「あーあ来たのか。来なくていいのに」
ユーリ「本当だよ。別の所に行けばいいのに」
リュウイチ「やるぞ。お前等チームごとに、ローテーションで休みを入れろ」
バジュラの群れが大群でやって来た、そう群れが大群なのである。
オズマ「マジか。くそったれ!」
ミハエル「言葉にならん」
リュウイチ「全機最大火力攻撃用意『輝くゼウスの名の下に』」
ユーリ「カバラプログラム『オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ』」
ゼウスの全機体が輝き出した。
リュウイチ「全機撃てぇ」
オズマ「反応弾撃て!!」
始まったどれ位で終わるかも予想が付かない戦いが。
リュウイチ「全機撃ち続けろ」
オズマ「SMSは近づいたのを叩け。前に出過ぎてゼウスの火力に巻き込まれるなよ」
リュウイチ「スズキお前のチームから休め。命令だ」
オズマ「ウチも順番に休みと補給だ」
ブルーがバスターランチャーを投げ捨てた。
リュウイチ「砲身がもうダメだ」
代わりにツインバスターライフルを構え撃ち出した。
ユーリ「統合軍が脱落し始めたよ」
リュウイチ「当てにしてねぇよ」
オズマ「まあな」
とは言え既に20時間が経過している。
リュウイチ「まずいな。精神に来ている奴が出始めた。ゼウスに叩き込んで寝かせろ」
オズマ「ウチも補給が間に合わん」
ユーリ「うーん。最後の手は使いたくないんだよな」
リュウイチ「ユーリ。何か手があるのか」
ユーリ「ウチの兄貴達を呼べば・・・・」
リュウイチ「お前の兄貴?」
ユーリ「ギレン・ザビ」
リュウイチ「ちょっと待て。お前何を言っている」
ユーリ「この宇宙のザビ家は負けたけど。俺の宇宙は宇宙制覇したんだよ」
リュウイチ「お前ザビ家に転生したのか」
ユーリ「当然イレギュラーだけどね」
リュウイチ「原作にはいないからな。でも呼ぶな、これは俺達の遊びだ」
ユーリ「分かった」
ユーリは嬉しかった。
他の宇宙ではピンチになってこの提案をすると、呼んでくれ・助けてくれと言われ気持ちが萎えた。
だがこの人は呼ぶな俺達の遊びだと主張した、それがとても嬉しかったのである。
リュウイチ「くそが。『死神』が虫に負けるか!!」
ツインバスターライフルも使い物にならなくなった。
ヴェスパーもとっくに過熱して、オーバーヒートだ。
遂に飛び道具が100mmマシンガンだけになった。
いやもう1つ忘れていた。
リュウイチ「ドラグーン行け¡」
ドラグーンが近づいていたバジュラを叩き落とし始めた。
リズ「リュウイチ! 武器コンテナを撃ち出すから受け取って」
リュウイチ「何でもいい。寄こせ!」
リズ「発射!」
長い武器コンテナが撃ち出され、こちらに向って来た。
ブルーは上手く受け止めコンテナを開け、武器を取り出した。
バスターランチャーに似ているが口径が全然違う。
構う物か、撃てれば何でも撃ってやる。
ブルーはその武器を構え、引き金を引いた。
凄まじい閃光が巨大なエネルギー弾となり、バジュラの群れを幾つか飲み込み消滅させた。
リュウイチ「リズ。これってまさか」
リズ「縮退砲よ」
リュウイチ「いい仕事してくれるぜ」
ブルーは次々と大量の群れを消滅させていった。
ユーリ「リズさん、俺にも2本頂戴」
リズ「あんたは自前があるでしょう。まあいいわ。受け取りなさい」
ネオ・ヅダに向けて2つの武器コンテナが撃ち出された。
ネオ・ヅダも上手く受け止めると、武器を取り出し両手に構えた。
ユーリ「縮退砲乱れ撃ち」
他の機体も欲しくなりリズに一斉に通信が来た。
リズ「面倒だから全員の前に転送させる。受け取れ転送」
すると各機体の前に武器コンテナが現れ、全機武器を取り出し撃ち始めた。
大量の群れが見る間に消し飛ばされて行く。
リュウイチ「SMS、オズマ今の内にしばらく休め」
オズマ「そうさせてもらう。SMS全機補給に戻れ」
SMSは本当に全機引き上げた。
ユーリ「リズさん。凄いね、いつの間にバリオン創出へイロウを解析したの」
リズ「時間は掛かったけど、あんたの何度も見ているからね」
リュウイチ「何でもいい。撃てぇ撃てぇ」
あれだけいた群れの大群が少しの間に、わずかに変わった。
もうわずかしかいないのだ。
リュウイチ「チィ。ゼウスへバトル・フロンティアの背後を守れ」
艦長「はい、でもどうして」
リュウイチ「準クィーンがデ・フォールドする。マクロス・アタック準備だ」
艦長「マクロス・アタック準備」
索敵員「艦長! デ・フォールド反応大きい・・・・出ます」
艦長「マクロス・アタック!!」
準クィーンがデ・フォールドした瞬間、ゼウスの右腕が突き刺さる。
その右腕から自動迎撃システムが多数現れ、準クィーン内部を砲撃した。
ゼウスが右腕を抜くと、準クィーンが爆散した。
リュウイチ「艦長ご苦労。ゼウス攻撃中止」
オズマ「出て来たら終わりかよ。後始末は任せろ」
リュウイチ「悪いが頼む。フォールド・クォーツはウチはいらん。LAIにでもやれよ」
オズマ「分かった」
リュウイチ「ゼウス「全機帰還だ。しばらく寝るぞ」
3日の予想が1日足らずで終わった。
ユーリは本気で感心していた。
ユーリ「この宇宙は来て正解だな。面白い人達と巡り合えた。そろそろと思ったけれど何処まで行くか見て見たくなった。兄貴達帰るのはだいぶ遅くなりそうだよ」
ユーリはネオ・ヅダをヅダに戻し、ゼウスへ引き上げて行った。
ゼウスの隊員達は、1日寝て過ごした。
シェリル・ノームの病状が、日増しに悪くなっていった。
それと反する様にランカの人気が急上昇し、毎日が目まぐるしさでいっぱいだった。
しかしフロンティア船団に、被害が出なかった訳では無い。
フロンティア政府は、物資統制を始めようとした。
しかしそれを聞いたゼウスが、残り10基のアイランドを無償提供してくれた。
それと近くゼウスの補給部隊が、アイランド30基を運んで来ると言う。
これも復興に使って欲しいと、提供を約束され物資統制は回避された。
1週間後ゼウスの補給部隊が到着して、約束通りアイランド30基事受け渡しが行われた。
リュウイチ「さてそろそろ、ネズミが動き回る警戒しろ」
ユーリ「おかっぱの事だね」
リュウイチ「ああ、グラス大統領には隠密部隊を付けたから大丈夫だ」
リズ「後はアイランド内に出るバジュラと、ミハエルの救出ね」
リュウイチ「バジュラ退治は小型機に任せる。ミハエルは30人程救出部隊が行く」
リズ「大統領は」
リュウイチ「俺とユーリで行って来る」
ユーリ「ランカは可哀そうだけど、攫われてもらおう」
リュウイチ「そうしないと完全覚醒出来ずに、シェリルが死ぬ」
言っていた事が、同時に起きた。
バジュラがアイランド内に現れ暴れ出した。
ゼウスから小型機がやって来て、バジュラと戦闘になった。
アルト達もバジュラに追い詰められ、危険を承知でクランがマイクロン装置に入った。
バジュラがそれを襲おうとするのを、ミハエル達がバジュラに攻撃した。
爆発で空いたアイランドの穴にミハエルが吸い込まれて行く所へ、ゼウスの救出部隊が到着間一髪で助け出した。
ゼントラーディー化が済んだクランが、怒りを爆発させバジュラを駆逐していった。
アイランド内の混乱を鎮めるべくバトル・フロンティアへの秘密通路使った、グラス大統領はレオン三島の暗殺部隊に撃たれ死んだ。
レオン三島「これでフロンティア船団は私の思うままだ」
グラス「そうかね」
レオン三島「大統領! 貴様は今殺した筈」
グラス「これで証拠は揃った。任せるよ」
リュウイチ「『死神』のお仕事だ」
レオン三島「貴様はゼウスの撃ち殺せ」
ユーリ「誰に言っているの?」
暗殺部隊20人は倒れていた。
レオン三島「いつの間に」
リュウイチ「残念だ。時間切れ、オズマやれ」
オズマ「すまんな」
遅れて駆けつけたキャサリンとオズマが到着し、レオン三島がオズマに気を失うまで殴られていた。
リュウイチ「最近『死神』の仕事が出来ない」
そしてランカはアルトの前で、ブレラの乗るVF-27に乗り込み去って行った。
アルトとルカの2人は統合軍に編入されて行った。
リュウイチ「さてラストだ。ギャラクシー船団の陰謀をぶち壊す」
ユーリ「アルト達がグレイスを撃った後を調べた方が良いよ。俺の時生き残っていたから」
リュウイチ「問題はアルトがどれだけ早く、ランカを見つけるかに掛かっている」
統合軍の索敵機が、ランカの歌声を捉えた。
その声をたどって行くと、居住可能な惑星を見つけた。
だがそこはバジュラの本星と判明した。
フロンティア船団の政府と軍は、この星をバジュラから奪い取る最終決戦を実行する事に決めた。
作戦が開始された。
LAIから提供されたDMEミサイルで、統合軍も最初は活躍していた。
DMEミサイル、反応弾が無くなると、いつもの役立たずに戻った。
SMS,ゼウス共にいつもの精彩を欠いていた。
SMSはランカの事が心配で、攻撃に集中力を欠いていた。
ゼウスはランカの救出が済むまで、大きな攻撃を控えていた。
ある意味まともに戦っていたのは、V型感染症が酷くなりその為フォールド・ウェーブを出せるようになった、シェリル・ノームの歌とアルトのVF-171EXのみ。
だがそれもランカの歌声が流れて来るまでだった。
宇宙に巨大なランカが現れ歌い出すと、シェリルの歌声はかき消されてしまった。
しかもアルトのVF-171EXの墜落、シェリルのV型感染症の悪化で倒れ形勢は悪くなるばかり。
リュウイチ「アルト生きているな」
アルト「ああ」
リュウイチ「それでランカの居場所は、分かったのか」
アルト「あれは映像だ。だが中にランカが囚われている」
リュウイチ「じゃ早く救いに行け」
アルト「無理だ、俺は機体をもう」
リュウイチ「機体ならあるじゃねぇか。後ろを見ろ」
アルト「俺のVF-25」
ルカ「先輩乗ってください」
ミハエル「運んで来てやったぞ」
リュウイチ「それじゃ早く行って来い」
アルト「ああ行けるぞ」
オズマ「スカルリーダーよりスカル4へ。ランカは任せる。だが傷一つでも付けて見ろ、反応弾でお前を消してやる。行けぇ」
アルト「隊長。了解」
巨大ランカを目指し飛んで行くアルトのVF-25に、ブレラのVF-27が並んだ。
ブレラ「こちらブレラ・スターン、これより貴様を援護する」
アルト「ブレラ! どう言うつもりだ」
ブレラ「俺はランカの実の兄だ」
アルト「何!」
ブレラ「この前のお前との戦闘で、グレイス達の洗脳が解けた。グレイス達に借りを返す!」
アルト「そうだったのか・・・よし、行くぞ」
ブレラ「ああ」
2機は長年組んだことがある様に華麗に、戦闘の中を切り裂いて飛んでゆく。
リュウイチ「よし。もうじきだ、ゼウス砲撃準備!」
艦長「了解。ゼウス強攻モード、マクロス・キャノン準備」
それから10分程した頃。
アルト「こちら、スカル4.ランカ・リーを無事救出に成功した」
フロンティア船団側に歓喜の声が沸き上がり宇宙に響いた。
そしてアルトのVF-25がマクロスに着陸、ランカを連れてシェリルの元に急いだ。
リュウイチ「艦長! 撃てぇ」
ゼウスからマクロス・キャノンが、巨大ランカに命中映像が消えて真の姿を現した。
オズマ「バトル・ギャラクシーだと!」
リュウイチ「どうやら一連の騒動は、ギャラクシー船団の陰謀って事だな」
オズマ「やってくれたな! SMS倍返しだ」
その時宇宙に2人の歌姫の歌声が流れて来た、するとバジュラの攻撃色が消えて行った。
リュウイチ「どうやら歌姫達も復活したようだ。ゼウス各機もう押さえる必要は無い」
バトル・ギャラクシーから大量の、VF-27とGゴーストが飛び立ち始めた
リュウイチ「全機バジュラはもう敵では無い。ギャラクシーを潰せ」
ブルーはシシオウブレードを抜き、迫りくるGゴーストをぶった切った。
コウタのVF-25もVF-27の、機動性を上回り次々と撃墜していく。
ユーリはサイコブラスターを連発し、周囲の敵を一掃していく。
そしてバトル・フロンティアがマクロス・アタックを敢行、バトル・ギャラクシーを貫いた。
ギャラクシー部隊が全滅した時、惑星から巨大なバジュラ・クィーンが上昇してきた。
全機、全艦が攻撃をするが、直前で攻撃が消えてしまう。
リュウイチ「チィ。次元断層をバリアにしているのか」
だがバジュラの一部が不思議な行動を取った、次元断層に張り付き円を描いたのだ。
リュウイチ「アルト、ブレラ。あそこだ、バジュラ達がトンネルを作ってくれたぞ」
アルト「了解」
アルトとブレラはその中へ飛び込んでいった、そしてブルーも。
アルトはランカからバジュラ・クィーンは、首から上が無くても生きて行けると聞かされていた。
アルト達は首を集中攻撃し、頭を切り離した。
グレイス「何故分からない。これが人類の進化だという事が」
アルト「人の人生を滅茶苦茶にしておいて何が進化だ」
ブレラ「今までの借りを返すぞ」
リュウイチ「俺にも一撃やらせろ」
3機は揃って、バジュラ・クィーンの頭部を破壊した。
リュウイチ「おっと。全部消しておくか」
ブルーはバスターランチャーを展開、引き金を引いた。
巨大なエネルギー弾がバジュラ・クィーンの頭部を完全に消し去った。
バジュラ・クィーンはそのままバジュラ達を連れて何処かへ行ってしまった。
ランカが言うにはこの星を人類にくれて、別の銀河へと旅立ったという事だ。
フロンティア船団は無事に惑星に着陸、居住惑星を手に入れた。
ゼウスは降りなかった。
リュウイチ「契約終了ですので、ゼウスはまた客探しの旅に出ます」
オズマ「少しぐらいゆっくりしていけよ」
リュウイチ「あまい、オズマ。商売人は儲けていくらなんだ」
オズマ「そうか。じゃ又逢えたら、酒でも飲もうぜ」
リュウイチ「そうだな。楽しみにしておく。ではこれで」
ゼウスは消えて行った。
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