| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士

作者:涙カノ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

レディアント
  80話 =新たなる旅立ち=

 
前書き
お久しぶりっす涙カノです

ちょっと久しぶりにかいてみました。
今回は説明会になると思います。 

 

 項垂れてしまうような暑い夏の日。
 壁を一枚隔てた外では少年少女の騒ぐ声や、じじじじと油でカラッと挙がるセミの声、排熱しようと頑張っている室外機の音が鳴り響いている。井戸端会議ではやれ夫の実家に帰らなきゃいけないだの誰に残業を任せるかだの、苦労する主婦様の会話が聞こえたりするだろう。
そう、世間一般でいうところの夏休み、それも中旬。いわゆるお盆が近いのだ。そんなわけで、俺こと雄護陸也もSAO事件以来会っていない家族のもとへ帰らなきゃならないのだが。

「…………暑ーいー」

「嘘でしょ?」

「いや、お前が暑さに強すぎるだけじゃない?」

「逆よね、陸也が弱すぎるのよ」

「えー……もっと温度下げようぜ?溶ける」

「寒い。というか、今でもちょっと着込みたいもの」

「嘘でしょ?」

 小さなテーブルに向かいながらカリカリとノートにシャーペンを走らせる女性――結城悠香――がこちらの顔を見ずに呟く。
 先ほど20度くらいに設定したクーラーのリモコンを探そうとするも目の前に広がる白紙のノートをコツコツ叩かれ阻害される。ああ、なぜ冷蔵庫のように部屋を冷やしてはくれないだろうか……と訴えかけてみるものの効果はなし。それどころか1度2度とどんどん温度が上がっていく。

 そんなわけで、何が言いたいかというと夏休みの宿題が終わらないがために帰省する残り時間、結城家の大きな家に入り浸っているというわけだ。

「ああああ、終わんないんですけどー!?」

「アンタがやらないからでしょうに……」

「いや、いくら向こうにいた期間を取り戻すとは言え、急ピッチすぎない?」

 まだ出していないカバンの中にはさらに数冊、問題集やらノートが封印されているのを見て見ぬふり。最近悩みだと言っている胸部をテーブルの上にのっけて頬杖を突いているユカの隣に移動しごそごそ移動して悠香の作業ペースを確認する。
 冷房が効いてるとはいえ季節は夏。俺はもちろん、悠華も比較的薄めのTシャツにハーフパンツというなかなかにラフな格好をしている。が、大きめのTシャツがパツパツに張るほどの豊満な胸部から繰り出される谷間がどうにも目を背けられないのは男の性か。伸びをするときにちらりとみえる脇からも下着では包みきれない横乳がチラリズムしている。少し動くだけでプルンプルンと揺れるそのメロンはもはやスイカ以上は余裕であるだろう。後ろを向いてもその存在がこぼれ見えることから大きさは相当なもの。これでも成熟していないから驚きだ。昔から他の女子に比べて大きかったなーなどと思いながらも今は重要……だけど、ちょっと我慢。

「……どうしたの?」

「やらないから、とか言いながら悠香だって終わってないし!」

「…………」

 なんだかんだ言いつつ俺と同じじゃないか、と煽ろうとした俺に悠香はちらっと頁をめくりあげてカリカリと書いていたノートの表紙を見せてくる。めくったそれは俺が持ってきた夏休みの課題とは別のもの。

「…………は?…………キモっ」

「キモいとはなんなのよ!?」

「いや、今 is 夏休み。終わってないならともかく終わったのなら普通勉強とかやんないでしょ、なんでやるの、無理だわ」

「取り戻すってさっき陸也言わなかったかしら……というかやってるの問題集なだけで行動自体はあんたと変わってないわよ」

「俺とどこが同じなのかちょっと聞かせてもらおうか悠香さん」

「テニス」

「は?」

「いやだって…………」

 彼女曰く、朝から日が暮れるまでの練習に加え、自主練に土日には練習試合と悠香から見るに相当ハードなスケジュール、とのことらしい。とはいってもメニューごとに休憩はあるし、1時くらいで昼飯食べる時間もある。日が暮れるまでといっても最近は夏ということもあり日が長く夕暮れちょっと手前までしか練習できない。

「だから、全然違うだろ」

「そこまで肯定してて驚きなんだけど……部活ってそこまでハードだったっけ?」

「へ?」

「そもそも帰ってくるの夜よね、スグちゃんが当番の時はともかくあんたが家事当番の時もあるっていってなかったっけ?」

「まぁ部活と重なるときは結構簡単なものになってるけどさ」

 スグも和人もALOにそこそこ夢中で、ほとんど毎日ログインしており、リーファはリーファでスピードホリックになってるしキリトは新しいアカウントでの自分を鍛え上げている。そのため晩御飯も翠さんがしばらく家を空けてしまう時以外は結構軽いもので済ませてしまうこともある。

「少なくとも悠香みたいに追加で自主勉とは違うだろ」

「あー…………テニスバカだってことちょっと忘れてたわ」

「うっせ………あーー、だめだ飽きた、無理勉強とか性に合わない」

「……まったく、しょうがないわねぇ……休憩にする?」

 若干の呆れ顔で席を立ち若干近未来化した部屋のドアに悠香が手を触れる。と、ウィインと音を立てひとりでに横へ滑り廊下が見えてきた。ほかにもクローゼットや引き出しが全自動だったりエアコンや電灯、テレビが設置されているタッチパネルで操作できるなど向こうの生活を思い出すような気もするが、やはり目新しかったり懐かしい思いがするのは最初だけ。俺たちがアインクラッドにいる間に小母さんがリフォームを申し込んでこうなったらしいのだが。

「ここでまで、タッチパネルで動かすのはなぁ」

 どうやらスマホでも連動させて動かせるらしいが、なんかこうリモコンやらスイッチやらちょっとアナログっぽいのも欲しいとは思う。すべてがデータだったアインクラッドならともかく、バランス的には桐ケ谷家の少し古めかしい感じがちょうどいい。和人の部屋はモニタやらコードがいっぱいだけども。

「メカメカしくてあいつの部屋は掃除もできる気がしないわ。……というか、あいつ遅いな何してんだ」

 悠華が部屋から出ていってからそこそこの時間が経っている。いくら幼馴染とはいえ他人の家を徘徊するのもどうかと思うがそれはそれ。レンジでも爆発させたり器具を壊されて明日奈や小母さんに監督責任を問われそうなので飲み物取り行きつつ様子を見に行く、ついでに2人の兄である浩一郎の部屋へ行ってお菓子とってこればいいし。
慣れた動きで自動ドアをあけ廊下へ出る。広いとはいえ小さい頃から慣れ親しんでいた家の間取りは変わっていない。すいすいとキッチンへ向かう途中でどこからか話し声が。

「……そうね、そろそろ決めないと」

「……今の……で止まるわ。……はそれで出遅れているし」

「こっちはそんなことはないと思うけど、ね」

 少し耳をすませて声のする方向へ近づいていく。どうやらリビングで何やら話しているらしい、声の種類からして女性2人。まぁ片方は悠華だとしてもう1人は……小母さんか?ヒソヒソというわけでもないけどそれほど声を大にしているわけでもない。

「……まぁ、でも……転校は選択肢としては考えるべきね」

「選択肢、ではなくそうしてもらいたいわね。話はそれだけよ」

「……ん。それじゃ近日中にはまた伝えるわ母さん」

「あ、悠華ちょっと待ちなさい。明日奈のことなのだけど…………」

「……?」

 ……悠華はいったい何と言っていた?転校、と口にしていた?え、小母さんもそれを勧めていくような話をしていたし……何が何だかわからなく頭がまとまらずそのまま部屋へと戻った。そこからはあまり覚えていない、悠華が帰ってくるまでベッドの上で転がってたり課題をやっていたりはしていたと思うが、なにかやったという実感はなく、そのまま帰宅の時間に。

「…………んじゃ」

「ん、またALOで……どうしたのよ、陸也」

 ガレージに止めた車へ乗り込み、そこへ悠華が見送りにと顔をのぞかせてくる。この後VRでだが約束してるのでわざわざ見送ってもらわなくともとは思うけど。

「あー……なんでもない」

「勉強しすぎて頭イカれた?」

「うっせーよ、あと2日くらい冷却期間ください」

「長いわよ。それじゃあね、気をつけなさいよ」

 悠華に手をあげて応えてから車を発進させる。特に事故を起こすこともなく桐ケ谷家の近くの駐車場へ着いたが、その間ずっと転校のワードが気になっていた。
中学のころに喧嘩をしたとはいえ今までずっと悠華とは一緒の学校にいたし、SAOやALOのVR空間でも割と行動してる。そんなやつが急に転校なんてワード出されてもどういう反応が正解なのかわかんない。というかなんで引っかかるし。

「つーかなんでこんな考えなきゃいけないんだよ、くっだらね」

「陸也―?おかえりー、どうしたの?」

「ただいまスグー。……んー、なんでもない。和人はどうしたん」

 帰宅した俺に声をかけたのはリーファこと桐ヶ谷直葉。赤ジャージにホットパンツという普段の姿にエプロンをつけてのお出迎えだ。とはいっても作っているのは晩御飯ではなく次の日の弁当。インターハイ有力選手でもある直葉は高校1年でさっそく大会に引っ張りだこ、朝から夜まで部活で忙しい。とはいいつついつもALOの時間もとっているのだから頭がいいというか兄に似て廃ゲーマーなのか。

「お兄ちゃんなら上で何かしてるんじゃないかなー、もしかしたらALOかも」

「サンキュー……ぁむっ」

「あ、ちょっと陸也―!」

 直葉の弁当のおかずをつまみ食いして笹っと部屋に戻る。荷物を投げ捨てベッドに倒れこむと、脇に置いてあるアミュスフィアを手に取り頭にかぶり「リンクスタート」と、こちらの世界と向こうの世界をつなげる言葉を唱える。一瞬光に包まれたかと思うと暗闇、それもどこかの部屋の中に立っている感覚になった。
 うっすらと目を開けると薄暗い中1人ロッキングチェアに座り電子書籍のようなものに目を通しているケットシーの女性プレイヤーが。若干垂れている耳をぴくぴくさせたり尻尾を振っていたり、何か面白いもので見ているのか顔には表れない感情の変化が多く読み取れる。理由は特出した魔法がない代わりに多くの魔法が使えるのと猫耳がかわいいとのことだ。
ただ、SAOのデータをコンバートしたからなのか一般的なケットシーと比べて身長が高い。さらにとある一部分が爆発的に盛り上がっており見事な双丘が表現されている。そのせいか、ただでさえ大きな丘がほとんど収納されることなくちょっとつぶれる形で谷間を作って飛び出している。それでも現実より少し小さい程度、バケモノかこいつ。
 さらにきゅっと締まった腹部に対し、波打つように膨らんだ尻部はぴっちりとした装備を付けておりハリがうかがえる。尻部に伸びるケットシー特有のしっぽがまた尻部への注目をさせるように右へ左へと動き回る。
正直言って眼福だけど目に毒だ。

「さっきぶり。意外と早いわね」

「うっーす。……ま、いうて部屋でもすることなかったし」

「キリトとかスグちゃんとかは?」

「あいつらはあいつらでクエだってさ。……っとそういや結構アプデきたんだっけ」

 《ALO事件》により旧ALOから運営が変わったことで新生ALOになったことでいくつかシステムが見直されALOの舞台を残しつつ様々な修正が加わった。
大きく変わったのがまず飛行時間。旧ALOでは世界樹の上にある空中都市へ到達しアルフと呼ばれる種族に生まれ変わることで可能にしたそれを、滞空制限を撤廃することでプレイヤーの限界まで飛び続けることが可能になった。
 次に、SAOの代名詞でもあるソードスキルの追加。詳しくはわからないが、なんやかんやあって実装にこぎつけることができたようだ。ただ違うのはソードスキルごとに地水火風闇光雷無の魔法属性ダメージが付いたことだ。例えば片手直剣のソードスキル《ヴォーパル・ストライク》は物理ダメージのほかに火と闇の魔法ダメージが付与されている。またこれも属性が固定ではなく装飾品やスキルレベルなどで属性変更や倍率割合などの変化も可能となっている。もちろん、SAOのように硬直時間は存在するし、MPをいくつか消費しなければ放つことはできない。しかしこのアップデートのおかげで魔法戦が花であったALOも近距離戦での楽しみ方もできるようになった。

「相当大きくかわったからチェックしときなさいよ……あとアンタの好きなテイルズに関してもあるわよ」

「マジで!?」

 さらにソードスキルに併せてテイルズオブシリーズの術技も『テイルズアーツ(TA)』と呼ばれ復刻となった。こちらはTPと呼ばれるMPとは違ったゲージを消費して放つことができる。ソードスキルと違い連携ができる。ソードスキルは1撃ごとにリキャストが発生してしまうが、こちらの場合はTPが切れるまで技を組み合わせることができる。これでソードスキルとはまた違ったリズミカルな戦闘が可能となっている。また、魔法は日本語の詠唱が可能でMPとTPを使うことにより大小さまざまな魔法を放つことができる。まぁTPが切れてしまうと全ステータスに下方修正が一時的にかかってしまうが。
 またテイルズアーツの目玉としてある『秘奥義』にも新たなシステムが加わった。敵にソードスキルや魔法での攻撃を当てる、攻撃を食らう、コンボを決めるなどの戦闘で溜まっていく『レディアントドライブ(RD)』ゲージを解放することによって1回だけ秘奥義を放つことができる。そして放った場合ゲージはすべて消費されまた0から溜め直しとなる。レディアントドライブ時には詠唱キャンセル無効、ソードスキルやテイルズアーツのリキャストなしなど様々な恩恵がある。

「ほー……ああそっちの設定使うのかー」

「何よその妙な納得感。にやついて気持ち悪い」

「いんや、なんでもない」

 さらにユカがポジションを変えるのか胸をぐっと持ち上げるように腕を組み、続ける。
 テイルズアーツはソードスキルとの区別化のために多くの制限がかけられている。1つは術技の使用制限。ソードスキルの場合習熟度などで使用可能であればそのすべての技を使えるがテイルズアーツは町や安全地帯で習得した術技のうちいくつかを専用のスロットにセットすることで初めて発動することができる。なので習得したはいいもののセットするのを忘れてしまって結果何もできない、というような事例もあるらしい。そして秘奥義は1種類のみセットすることができる。知ってるからそれで無双ができる、ということではなくなったらしい。

「長々と説明ご苦労様」

「本当に長いわよ。どれだけログインしてなかったのよ」

「部活とか大会とかで結構忙しくてさ。……あーでも正直やって覚えろって感じだよね。魔神剣とかなら消費少なそうだけど、固有技になると消費激しそうだし」

「それじゃ、いろいろ試してみる?ちょうど紹介したいクエストがあったのよ」

 そういいつつユカがウィンドウを開き、設定を少しいじくって可視モードにしてからこちらへ見せてくる。どうやらクエストの内容と何かの記事らしい。それに目を通すこと5分。

「ほーん、へー…………だから今日やるって言ったのか」

「そういうこと。やるでしょ?」

「もち!」

 さぁ、新生ALOでは何が待ち受けているのか。でも、SAOのような独特な緊張感や旧ALOのような急がなきゃけないような使命感はしばらくいいかな…………。
 
 

 
後書き
誰か胸のえっちぃ描写の仕方と、濡れ場のぎりぎり直接的な表現をしないような描写の仕方教えてください
ぎりぎりR17.9くらいがベストですはい

今回ユカさんの胸に関して結構詳細に書いてみたのですがどうでしょうか。少しはおっぱいのすばらしさ伝わりましたでしょうか。
最近アスナの胸も大きくなるので、お姉ちゃんであるユカも比例してどんどん大きくしなきゃね!
私自身綺麗ならどんな大きな胸でも許容範囲ですのでちょっとまずい感じがしますがブレーキでもいいのよ

あと、今まであやふやだったテイルズの技に関してしっかりと明記しました。
軽くまとめると
・名前がテイルズアーツ(適当なのでいい案あったらください)
・術技どちらもTPというものを扱う
・術はTPとMPを使用
・術技合わせてスロットに居れたものだけ使用可能
・秘奥義1つだけ
って感じですかね

これを原作キャラにも当てはめてバンバン技使わせて行けたらなーって思います


あと濡れ場なシーンの書き方募集させてくださいお願いします私のモチベです
おっぱいの書き方とかおっぱいの書き方とかよろしくお願いします 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧