オズのトト
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第十一幕その七
「皆に来てもらって」
「明日は真ん中の山でパーティーだね」
教授が言ってきました。
「そうなるね」
「そうね、楽しみだわ」
「日本の動物に妖怪達が集まって」
「そして日本の食べものを食べて」
そしてというのでした。
「楽しもうね」
「是非ね」
「そうなろう」
こうお話してでした、皆が明日に真ん中の山に集まってそうしてパーティーを開くことになりました、その話が決まってからです。
ドロシー達はまた双子山の中を歩き回ってその中を確かめました。そしてお昼になのでした。
沖縄と北海道の両方のお料理を食べてです、ドロシーは言いました。
「全然違うわね」
「北と南で、ですね」
「見事な位にね」
ドロシーは北海道のスープカレーと沖縄のタコライスを食べてから恵梨香に言いました。しみじみとした口調で。
「違うわね」
「そうなんですよね、御飯のお料理も」
「カレーは日本で凄くよく食べるけれど」
ジョージはスープカレーを食べつつ言います。
「このカレーはまた独特だね」
「うん、他の日本のカレーより汁気が多いね」
神宝も言います。
「このカレーは」
「日本のカレーとしては少し変わってるけれど」
カルロスもスープカレーを食べています、鶏肉のカレーです。
「これも美味しいね」
「ルーがスープみたいで」
ナターシャはカレーを食べつつにこりとなっています。
「面白いわ」
「それでタコライスは」
ジョージは今度はタコライスを食べています。
「アメリカのタコスかな」
「お肉とトマトと玉葱がいいね」
神宝もカレーの次はこちらでした。
「挽肉と細かく刻んだお野菜がね」
「メキシコのタコスが元だね」
こう指摘したのはカルロスでした。
「それが御飯になったんだね」
「面白い発想ね」
タコライスを食べてもにこりとなっているナターシャでした。
「タコスを御飯にするなんて」
「この二つを食べ比べると」
恵梨香も言います。
「本当に同じ国の料理とは違うみたい」
「そもそもカレーもタコスも」
ドロシーがその恵梨香に応えます。
「元々は日本のお料理じゃないわね」
「はい」
そうだとです、恵梨香はドロシーに答えました。
「そうです」
「カレーはインドからで」
この国からで、です。
「イギリスに入って」
「そこから日本でしたね」
「そうなって」
そしてというのです。
「こうしたカレーライスになったのね」
「はい、そうです」
「そして」
そのうえでと言った恵梨香でした。
「アレンジされていっカツカレーとかは」
「ドロシーさんもお好きですよね」
「あれはカツとカレーを一緒に食べようと思って」
「はい、それからみたいですね」
「ある野球選手が考えたって聞いてるわ」
「そうなんです」
実際にというのです。
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