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八条学園騒動記

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第五百五十六話 酔っていてもその九

「幾分かね」
「身体硬いよな」
「そんな風になるわね」
「身体って不思議だよな」
「例えば脳にね」
「脳に?」
「あそこのある部分刺したら吸血鬼になるとか」
 こんな話もしたウェンディだった。
「あるわね」
「いや、それ漫画だろ」
「漫画?」
「そう、漫画の話だろ」
「石仮面の話だけれど」
「それ完全に漫画だからな」
 創作上の話だとだ、ダイアナは脳の話はこうウェンディに述べた。
「人間をやめすと、って言ってだよな」
「そうそう、血の付いた石仮面被ったら」
「吸血鬼になるんだよな」
「それだけれど」
「ならないだろ」
 幾ら何でもという口調でだ、ダイアナはウェンディにそこに話した。
「それはないだろ」
「そうなのね」
「というかそんなのマジでなったらな」
 石仮面から出る針で脳を刺激されて吸血鬼になればだ。
「滅茶苦茶なことになるだろ」
「世の中吸血鬼だらけ?」
「そうならねえか?」
「人間の体の不思議で気付かないってことで」
「それでもその漫画あたしも知ってるけれどさ」
 二十世紀の日本で誕生した漫画だ、非常に独特なタッチと魅力的なキャラクター達で知られている。
「面白いにしてもな」
「ああはならないの」
「怖いっての」
 実際になればというのだ。
「あんなキャラが実在したらもっと怖いけれどな」
「第一部で石仮面被った」
「あいつみたいなのの方がな」
「まさに悪のカリスマだからね」
「吸血鬼じゃなくても怖いけれどな」
 そのキャラが実在していると、というのだ。
「もう純粋な悪って感じで」
「物凄く恰好いいけれどね」
「実在したら怖いぜ」
「吸血鬼よりも」
「ああ、それで石仮面でな」
「脳を刺激されるとか」
「そういうのも怖いっての」 
 それが現実の話ならというのだ。
「人間の身体が今でも謎だらけでもな」
「それはないのね」
「神様がそう作ってないさ」
 人間の身体、それをというのだ。
「幾ら何でも」
「そうしたものなのね」
「あんな石仮面なんかチリにもな」
「ああ、あれ元々中南米のよね」
「柱の男もな、メキシコだからな」
 地球で言う、というのだ。
「あそこだぜ」
「中南米にはないの、石仮面」
「あるかよ」
 即刻の返事だった。
「というかあれ漫画だからな」
「またそう言うのね」
「石仮面もないし柱の男もな」
「いないの」
「いたら今時人類滅亡してるだろ」
 全員柱の男の餌になってだ。
「そうなってるだろ」
「それもそうね」
「というかあんな生物の進化ないだろ」
「柱の男みたいなのは」
「あんな特殊な進化はな」
 それこそというのだ。 
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