オズのトト
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七幕その七
「お話しても楽しいね」
「怖くて不気味な妖怪は」
ナターシャの見たところではです。
「あまりいない感じで」
「鬼でもね」
トトは日本でよく怖いと言われる妖怪の代表格である彼等のことをお話しました。山でこの人達にも会っているので。
「そんなに怖くなかったよ」
「オズの国にいるからってこともあると思うけれど」
恵梨香が言うにはです。
「確かにそんなに怖くないかも」
「そうだよね」
「他の妖怪さん達も」
「だから楽しくお話出来たね」
「ええ、私もね」
「あの独特の愛嬌がまたよくて」
「そうよね」
恵梨香は
「僕あの人達とお話して楽しかったよ」
「私も。気さくな人達で」
「またお話したいね」
「本当にね」
「そうね、動物の人達も楽しかったし」
ドロシーは彼等のこともお話しました。
「きっと鳥さん達ともね」
「仲良く出来るよね」
「そう思うわ、絶対にね」
「ただ。住む場所がね」
「同じ山だとね」
「狭いから」
「それが問題なのよ」
そうなるというのです、ドロシーはトトとお話して今回の解決するべき点が何処なのかも確認しました。
「やっぱりね」
「それで僕達も山を探してるけれど」
「今日巡った山はね」
「いい感じね」
「それで明日も巡って」
「確かめようね」
トトはドロシーに笑顔でお話しました、そしてです。
テーブル掛けを出してそこから晩御飯を出しますが。
「今日はお寿司にしましょう」
「あっ、お寿司ですか」
恵梨香はお寿司と聞いてお顔をぱっと明るくさせました。
「いいですね」
「恵梨香お寿司好きよね」
「はい、大好きです」
何といってもという返事でした。
「おうどんやおそば、お鍋も好きですが」
「お寿司もね」
「大好きです」
「皆も好きだし」
恵梨香だけでなくです。
「だからね」
「皆でお寿司をですね」
「食べましょう」
こうお話をしてでした、そのうえで。
ドロシーは早速お寿司を出して皆で食べはじめました、握り寿司もあれば巻き寿司もあるのですが。
納豆巻を食べてです、トトはこんなことを言いました。
「納豆って凄いよね」
「匂いがね」
「うん、糸もひいてるし」
「そうよね、けれど食べるとね」
「これが案外ね」
「美味しいでしょ」
「そう、意外とあっさりした感じでね」
食べてみると、というのです。
「いい感じだよ」
「ええ、私も好きよ」
恵梨香は今は卵焼きの握り寿司を食べていますがそのうえでお話しました。
ページ上へ戻る