オズのトト
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第七幕その五
「ここで会ったのも何かの縁だから」
「そうだよね」
「私達今からティータイムだけれど」
「三時なんだ」
「そうよ」
まさにその時間だというのです。
「今はね」
「そうだったんだ、お昼寝してたら」
「ここにいたの」
「そうなんだ」
「いつも通りね、けれどね」
「うん、会ったからだね」
「一緒に楽しみましょう」
またボタンに言いました。
「お茶に果物をね」
「果物なんだ」
「そう、この森の柿やアケビを採ったから」
「それを食べてだね」
「お茶を飲みましょう」
「それじゃあね」
こうお話してでした、そのうえで。
ボタンも入ってティータイムとなりました、ボタンは柿を食べてからこうしたことを言いました。
「柿って美味しいよね」
「そうよね」
恵梨香も柿を食べつつボタンに応えます。
「甘くて少し渋みもあって」
「食べやすい果物だね」
「私大好きなのよ」
「そういえばよく食べてるよね。恵梨香って」
トトは今は野苺を食べていてそのうえで恵梨香に言います。
「柿を」
「ええ、好きだから」
「それでだね」
「果物は全部好きだけれど」
「柿はだね」
「特に好きな方ね」
こうお話するのでした。
「桃や枇杷も好きだけれど」
「柿は特にそうで」
「オズの国は何時でも美味しい柿を食べられるから」
「いつも食べているんだ」
「オズの国ではね」
この国に来ている時はというのです。
「そうしているんだ」
「そして今もだね」
「ええ、もう一個食べるわ」
一個食べ終えてから言うのでした。
「その柿をね」
「そうするんだね」
「アケビも美味しいわ」
ドロシーはこの果物を食べてにこりとしています。
「本当に」
「アケビもいいですよね」
「中のゼリーに似たものがね」
「凄く美味しくて」
「私も機会があったら食べているの」
「そうされているんですね」
「今みたいにね」
こう言いながら皆に一個ずつそのアケビを前に差し出してそうしてまた言ったのでした。
「だから皆でね」
「アケビもですね」
「食べましょう、他の果物も」
「そうして食べていると」
カエルマンは山葡萄を食べてにこにことしています。
「幸せな気持ちになれるね」
「とてもよね」
「うん、楽しくてね」
「だからこうして食べて」
「そしてだね」
「また冒険をしよう」
「わかったよ」
こうお話をしてでした、皆は日本山の果物とお茶でティータイムを楽しんでからまた冒険をしてです。
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