オズのトト
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第七幕その一
第七幕 ボタンとの再会
一行はまた別の山に向かうことにしました、次の山に向かう時にです。ムシノスケ教授とカエルマンがこんなことを言いました。
「さて、次の山に行くが」
「何か色々な山があるね」
「うむ、この辺りの調査は以前にしたが」
「以前の調査でわかったことよりもだね」
「色々な山があるよ」
教授はこうカエルマンにお話しました。
「本当に、というか」
「というか?」
「変わったよ」
以前の調査ち比べてというのです。
「日本の趣が強くなったよ」
「日本の」
「それも純粋な日本の要素がね」
「生きものも妖怪もだね」
「全てね」
まさにというのです。
「日本のものがね」
「強くなった」
「そうなんだね」
「うん、これはやはり」
「アメリカの日系人の影響だね」
「日本の文化がよく出てね」
アメリカでというのです。
「そしてだよ」
「ここの山々でも日本が強くなった」
「そうだよ。しかし面白かったのは」
それは何かとです、教授がお話することはといいますと。
「あれだね」
「あれとは?」
「うん、妖怪の諸君だね」
その彼等だというのです。
「ユーモラスで愛嬌があってね」
「親しみやすいだね」
「そうした存在だね」
「彼等はね」
カエルマンも言います。
「妖精だね」
「そう、アメリカ等で言うね」
「そうした存在だね」
「山や川にいるね」
「成程ね」
「河童にしてもね」
その彼等もというのです。
「妖精だよ」
「川の妖精かな」
「そうなるよ」
「妖精ですか」
その日本人の恵梨香が教授達のお話を聞いて言いました。
「そうなるんですね」
「そう、学問的にはね」
教授は恵梨香にお話しました。
「そうなるよ」
「そうですか」
「そう、鬼もそうだよ」
この妖怪もというのです。
「やっぱり妖精なんだよ」
「妖怪は、ですか」
「日本の妖怪はね」
「そういえばそうかな」
ジョージもお話を聞いて言いました。
「日本の妖怪って妖精になるかな」
「そうだよね、どの国の妖怪もかな」
神宝はこう考えました。
「妖精と同じかな」
「自然やお家の中にいて」
カルロスはそうした妖怪のことを思い出しました。
「ものがなったりもするし」
「川や木にいて」
ナターシャはその木々を見ています、今現在自分達の周りにある。
「そうしたものの具現化でもあるから」
「オズマも妖精だし」
ドロシーはこのことをお話しました。
「オズの国のね」
「あっ、そうでしたね」
「オズマ姫も妖精でしたね」」
「このオズの国の」
「そうした方でしたね」
「ポリクロームもそうよね」
ドロシーは四人にこの娘のこともお話しました。
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