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オズのトト

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第三幕その三

「そうしたことは」
「外の世界ではそうだけれど」
「オズの国ではですね」
「それも普通なんだよ」
「鳥だけでなくお魚が泳いでいても」
「普通なんだよ」
「そうしたお空ってことですね」
 恵梨香も納得しました、見れば飛行船の周りには様々な鳥やお魚がいます。皆でその鳥やお魚達も見ています。
 そしてです、恵梨香はまた言いました。
「オズの国のお空は」
「不思議なことが実際に起こる国だからね」
「こうしたこともですね」
「あるんだ」
「そしてその不思議をですね」
「楽しめばいいんだ」
 そうすればというのです。
「僕達はね」
「そうですか」
「そう、それと着くのはお昼だよ」
「お昼ですか」
「御飯を食べる前にね」
 まさにその前にというのです。
「着くよ」
「本当に速いですね」
「全速で向かっているからね」
 だからだというのです。
「お昼にはだよ」
「そうですか」
「ではね」
「はい、お昼に着いたら」
「その時はね」 
 まさにというのです。
「オジョのところに行って」
「そうしてですね」
「彼から話を聞こうね」
「今オジョからメールが来たわ」 
 ドロシーが言ってきました。
「今から行くって言ったらね」
「あっ、そうなんだ」
「そう、それでね」 
 ドロシーはトトにお話します。
「待ってるって返事してくれたわ」
「そうなんだね」
「そう、それとね」
「それと?」
「本当に森はね」
 解決を依頼されているそこはとういうのです。
「大変みたいよ」
「そんなになんだ」
「そうみたいよ」
「じゃあ急がないとね」
「本当にそうね」
 こう言うのでした。
「だから飛行船で行ったのは正解ね」
「全くだね」
「それも全速でね」
「急ぐ時は急がないとね」
「さもないと困っている人を助けられないから」
 だからだとです、ドロシーは言いました。
「本当にね」
「その通りだね」
「ええ、じゃあお昼はね」
「オジョのところに着いて」
「皆で一緒に食べましょう」
「是非ね」
「さて、そのお昼は」
 ドロシーはお昼御飯のお話もしました。
「何を食べようかしら」
「そうだね、お魚を観てるとね」
 トトは飛行船の外を泳いでいるそのお魚達を見て言いました。
「フライとかムニエルとかね」
「食べたくなったのね」
「どうかな」
「そうね、お魚もいいわね」
「そうだよね」
「じゃあ今日はね」
 ドロシーはトトのお話を聞いて決めました。
「お魚料理にしましょう」
「オジョと一緒に食べるんだね」
「オジョが別のって言ったら別のお料理にするけれど」
 それでもというのです。 
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