オズのトト
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第二幕その七
皆で輪になってそのうえで準備体操をじっくりとしてでした、王宮を出て都の中を走りますが。
都の中を走ってです、五人はこんなことを言いました。
「お散歩でも観てたけれど」
「こうした走って中を観てもね」
「いいね」
「うん、景色を楽しめて」
「面白いわ」
「お散歩で観る景色もいいけれど」
五人にです、先頭を走るドロシーが言ってきました。
「けれどね」
「それでもですね」
「こうして走りながら観る都もいいですね」
「いい景色ですね」
「だから貴方達を誘ったの」
実際にというのです。
「これもいいと思ってね」
「だからですね」
「こうして楽しんで」
「それじゃあですね」
「じっくり走ってですね」
「じっくり観るんですね」
「そうしましょう」
こう言いつつ走りますが。
ここで、です。ドロシーは五人が走るのを観てこうも言いました。
「皆速いし体力もあるわね」
「そうですか?」
「別にそうは思わないですよ」
「特に速くないですし体力も」
「別にです」
「ないと思いますよ」
「いえいえ、私足には自信があるから」
だからだというのです。
「速く長く走ることも」
「そのドロシーさんについていっているからですか」
「いいっていうんですか」
「そうなんですね」
「そうよ、やっぱりね」
ドロシーが言うにはです。
「いつも冒険に出て歩いてるでしょ」
「あっ、オズの国で」
「確かに僕達いつも冒険に出ていますし」
「それで歩いているから」
「だからですね」
「それが身体を動かしてるってことになるんですね」
「そうよ、ああして毎日長く歩くこともね」
それもというのです。
「いい運動だから」
「だからですか」
「僕達も動けるんですね」
「ドロシーさんについていけてるんですね」
「そうよ、だからね」
男の子三人に応えるのでした。
「冒険は体力もつけてくれるのよ」
「あれもまた運動だったんですね」
「スポーツだったんですね」
「そうよ」
ドロシーは女の子二人にも言いました。
「だからね」
「また冒険に出て」
「歩くといいんですね」
「そうよ、私自身ね」
くすりと笑って言うのでした。
「冒険に出たいしね」
「冒険はドロシーさんにとって最高のスポーツですね」
「そうよ」
その通りだとです、ドロシーは恵梨香に答えました。
「何といってもね」
「だから冒険がお好きなんですね」
「そうなの。気付いたらね」
今ではというのです。
「オズの国で一番の冒険家って言われてるわ」
「そうなんですか」
「そしてこうしてね」
「走られる様にもなってるんですね」
「そうなの」
実際にというのです。
「カンサスにいた時はこんなに走られなかったわ」
「カンサスの時も結構活発だったんじゃ」
「お元気でしたよね」
「そうでしたよね」
ジョージと神宝、カルロスがドロシーに言いました。
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