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ホラーなのに全く怖くない話

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ストーカーされました;

 
前書き
前回、ひろし達は洋館へとやってきたが、閉じ込められつつ、みんなとバラバラになった………。そこに住んでいる化け物の青鬼と遭遇してしまったひろしだったが、物理(言葉)で倒した。 

 
+ドライバーを拾ったひろしは、風呂場の近くにトイレがあるはずと考え、右の方を曲がって入ってみようとする。

「その前に…床がブルーベリー色の水でびちゃびちゃで嫌ですね………」

ひろしはついでにこのこともダメ出ししようと考えながらトイレと考えそうな場所に入った。

「見事にトイレですね…それにしても、わざわざあの青鬼がトイレなど行くのでしょうか…それも考えて、風呂場もいらないはずでしょう…。あの不潔な化け物には不要なものですし……。あ、一応…昔に住んでいた人がいたことをすっかりと忘れていました……。ですが、どうせ青鬼が洋館ごと強奪したのでしょう…食い殺しを行って………。おっと、深く考えすぎました…ここにも何かあるのでしょうか」

ひろしは青鬼に冷静に悪口を呟いていたが、何か物がないかと探し始めた。すると、そこには洗剤があった。

「一応、何かに使えそうですし、持っていきますか…。それにしても、トイレを掃除するのに食器用の洗剤を使うなんて凄いですね………;」

ひろしは苦笑をしながら部屋を出て、最初のところへと向かった。近くに扉もあったので開いてるか試すが、開いていなかった。

「ダメですね…。階段のとこを上がってみるとしますか…」

*

「部屋が広いですね……。あ、ここに地図がありました…」

ひろしはその地図を10秒程度ジーッと見つめた。

「結構複雑ですが意外と覚えやすいですね…。ここの住民は、認知症だったのでしょうか…。いや、それはないですね。きっとあの青鬼ですね…」

そうこう思いながら、ひろしは階段の近くにあったドアを開けてみた。

「ここは開いていましたね…。ここも探してみると……ん?」

ひろしは椅子のところに何かありそうだと探そうとしたとき、タンスがガタガタと鳴り、ひろしはタンスを見て開けようとする。

「もしかして、たけしですか?」

ひろしはタンスを開けた。

「ガタガタガタガタガタガタガタガタ」
「たけし?」
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」
「他の皆さんは?」
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

ひろしはたけしが耳を傾けようとしないと思っていて放っておこうと思ったが、最終段階としてたけしをグラグラと揺らすことにした。

「たけし!返事をして下さい!」
「うわぁっ!ってひろしか…」
「たけし!それより、何故ここに?」
「ああ…ここにいる化け物にストーカーされたんだ」

ひろしは「あー、あの頭が悪い化け物ですかー」と他人事のように言った。

「あいつらもストーカーされてたんだ!……1人はナンパされかけたけどな…」
「それは大変ですね……それで、2人はどこへ?」
「さあな」
「そうですか…なら、私は鍵でも探しt「あ、それならオレが持ってる」え…」

何故かたけしが持っていた。何故ならたけし曰く「隠れる途中でたまたま見つけたからついでに取った」だとのこと。たけしは、ひろしに図書室の鍵を渡した。

「ありがとうございます」
「じゃあ、オレはここでやり過ごすからな」
「では、気を付けて…」

ひろしは、ドアを開けて部屋を出た。たけしはまたタンスを閉めてマナーモードを再開した。 
 

 
後書き
図書室の鍵を手にしたひろし。図書室へ向かってみると、そこには……

「いました…やっと、これで全てを言えます………」

次回もお楽しみに! 
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