ヘタリア学園
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第百二十二話 友達を探せ
第百二十二話 友達を探せ
ドイツがやたらと強くなっているので危機を覚えたイギリスとフランスは。とりあえず彼を抑える為に友達を作ることにしました。
「といってもなあ」
まずはフランスが腕を組んで苦い顔を浮かべます。
「何か頼りになるのはいないしな」
「相手がドイツだからな」
イギリスも言います。
「これといっていないな」
「スウェーデンとかスペインは中立でいくつもりらしいしスイスは論外だしな」
「ああ、あそこはな」
絶対に誰とも友達にならないし怖いので二人もスイスはスルーです。
「ハンガリーとかフィンランドはあっちについたしな」
「オーストリアは居候になったしバルトの奴等はロシアに飲み込まれた」
「・・・・・・おい、いねえぞ」
フランスはとんでもない事実に気付きました。
「友達になれるのが。どうするんだよ」
「いや、いるだろ」
しかしここでイギリスが言います。
「あいつがな」
「・・・・・・あいつか」
「とりあえず話をしに行こう」
深刻な顔になったフランスに同じく深刻な顔で告げます。
「期待せずにな」
「・・・・・・そうだな」
どうも何か曰くつきの相手のところに行くようです。二人の足取りは実に重く顔には絶望がありました。一体誰と会いに行くのでしょうか。どっちにしろいい相手ではないようですが。二人の苦労もまた中々尽きないのでした。苦労はこの学園では沸いて出て来るものなのですから。
第百二十二話 完
2008・4・16
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