艦隊これくしょん~男艦娘 木曾~
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クリスマス準備編~その二~
前書き
どうも、連続投稿になりましたね。テヘ。
「お疲れ様!ここまでくれば後は私一人でも大丈夫!」
間宮さんがその台詞を言った瞬間に、厨房にいた全員が崩れ落ちた。
現在、一九〇〇。
締切まで残り一時間となっていた。
「…………ひ、久しぶりに出撃以外で死ぬかと思った…………。」
とは、流石に言えない。最近なんだか深海棲艦からダメージ食らわなくなってきたんだよなぁ…………当たってもダメージ受けないことが多くなった。
練度とやらが上がったのだろうか。
まぁ、それはさておき。
「それじゃあ、明石さんの所にでも行ってプレゼント交換用のプレゼントでも買ってきなさいな。はい、これは今日のお礼。」
間宮さんはそう言うと、俺達にそれぞれ金貨のようなものを手渡してきた。
「それを使えば工廠で好きなものが買えるよ。」
…………それって、日本円じゃ駄目なのだろうか?
まぁ、ありがたく受け取っておこう。
「それじゃ、このあとはそれぞれで楽しみましょう!解散!!」
間宮さんがそう言うと、厨房にいた全員が外に出始めた。
さてと、それじゃあ俺もどこかに行きますかね。
俺は食堂から外に出ると、外は既に暗くなっていた。自由時間は後一時間少々。
「…………それじゃ、明石さんの所にでも行くかな。」
俺はそう言うと、工廠に向かって歩き始めた。
外の雪には既に突っ込む気力を無くしていた。
―工廠―
俺が工廠に着いたときには、明石さん以外には一人の姿しか見えなかった。
「あれ、木曾か。お前も何か買いに来たのか?」
そこには、商品棚のようなところの前で腕組をしている木曾が立っていた。
「ん、千尋か。そうだ、たまにはこーゆーのを真面目に選んでみようかなと。」
ふぅんと言いながら、木曾の前に置かれている商品を見てみる。
『男の底力 魅惑のフェロモン』
「おいこら木曾。」
そんなの使うのは提督と拓海位しか居ねぇだろう。
「ん、お前これが何なのか分かるのか?」
…………どうやら、木曾はこれがどんなことに使うのか理解してないらしい。つーか、なんでこんなのがここにあるんだと言いたい。
「さ、さぁな。それより、こっちのぬいぐるみとかの方がいいと思うよ?」
「あ?飲みもんは喉が乾いたときに使えるけど、ぬいぐるみなんて何に使うんだ?」
根本的に価値観が違った。
「そ、それじゃあさ!ここにある指輪とかどうだよ!」
俺は目の前に置いてあった指輪を手に取る。シンプルなデザインのなかなか良さげな指輪だった。
…………しかし、やけにしっかりした箱に入ってるなこれ。
「お、千尋くん、気になる娘が居るの?」
すると、奥の方からやって来た明石さんがそんな感じで声をかけてきた。
「…………どーゆーことです?」
何となく察しはしたが、流石にそれを表に出す訳にもいかないので聞き返してみる。すると、予想通りの答えが帰ってきた。
「ケッコン(カッコカリ)指輪だね。」
やっぱり。
「いえ、居ませんね。」
俺はそっと指輪をもとの位置に戻す。
「ちっ。」
誰だ今の舌打ち。
「プレゼント交換用のプレゼントねぇ。そう言えばさ、お前生首持ってたろ?」
木曾が俺にとんでもないことを聴いてきた。
「貰ったプレゼントボックスの中にあんなのが入ってたら泣くと思うんだ。」
却下だ。流石にゴーゴンさんはダメだ。
「ふむ、では、これなんてどうかしら。」
すると、明石さんは棚の中から何かを取り出して見せてきた。
ゴム風船だった。
「風邪引くわっ!」
いやまぁ艦娘が風邪引くとは思わないけどさ。なんでこうまともなプレゼントを選ぼうとしないのかなこの人たちは。
「あー、もうっ!俺はこのテディベアにするから!」
「あいよ、三百ポイント。」
結局、間宮さんから貰った分をすべて使うことになった。まぁ、このラインナップをみる限り、使う機会は無さそうだし、大丈夫か。
「んー、じゃあ、オレはこのドリンク剤を。」
「是非とも止めてくれ。」
なぜこんなものを置いてるのか。理解できなかった。
―三十分前―
「あの、すいません!これほしいっぽい!」
「……………………。」
夕立ちゃんの手には、『男の底力 魅惑のフェロモン』と言うアレなドリンク剤があった。
「…………何に使うの?」
「拓海くんと一晩中(自主規制)するために!」
「………………毎度ありー。」
―十五分前―
「…………ごめん、明石。これ頂戴。」
「…………………………。」
大淀の手には、ゴム風船があった。
「…………何に使うの?」
「ちょっと…………大輝と(自主規制)するために…………ね。」
「………………まいどー。」
置いてる理由?そんなの、売れるからよ。
By明石
後書き
読んでくれてありがとうございます。次回で準備編は終了して、素敵なパーティーが始まります。お楽しみに。
それでは、また次回。
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