歌集「春雪花」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
後書き
最期に
彼が恋人のことを話した時、この歌集を閉じようと決めていました。
そして、彼が彼女について触れたため、この日を以て歌集「春雪花」を終らせようと思います。
片想い…誰しも一度はあるでしょう。
私は男で…男しか愛せないのは、もう物心ついた時からで…仕方のないことですが…。
この歌集が本当の「表に出る」と言うことはありませんが、読んで下さった方々には深く感謝を。
しかし、歌集を終らせたとしても、私の想いが消えることはありません…。
片想い…告げられず終わる恋…私にはそんなものしかなく、読んだ方の中には私を窘め、罵りたくなる方もいると思います。
私は弱い…他人が思う以上に弱い人間なのです。
こうして歌に想いを込めて詠むしか出来ない愚か者…。
しかし…だからこそ、人の弱さ脆さを知り…また、人は図太いものだとも知っています。
人の清いことも、醜いことも…。
所詮、強さも弱さも、善も悪も…人間が線引きしたものに他ならず、何が本当か真実かなぞ、人間には解らないのかも知れません。
私は同性愛者で、宗教によっては悪以外のなにものでもない。
現代でさえ、表立って反対はしなくとも…嫌悪を隠さない人は多いものです。
彼も…きっと私に告白されたなら、私を嫌悪したことでしょうから。
私は昔から決めていたことがあります。
好きになった人に恋人が出来たり、私の想いを知られたりした場合は…もう決して会わないと言うもの。
もう、私がこの歌集で詠んできた「彼」に…会うことはありません。
それが「私」と言う人間なのです。
本当は会いたい…会いたくて仕方ない…。
でも、会えば辛さが増すばかり…。
最後に…終歌は長歌だけを載せてあります。
皆様はどう捉えるのでしょうね…。
皆様の見た景色は皆様だけの景色…歌の捉え方も人各々…。
それで良いのだと思いますし、それが「歌」なのだと思います。
私は後悔ばかりです…皆様は後悔をしないよう祈っております。
皆様がどうか…幸せでありますように…。
2017年12月5日
奇しくも彼の誕生日に…彼にこの歌集を…。
ページ上へ戻る