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ヘタリア大帝国

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8部分:TURN1 殿軍その八


TURN1 殿軍その八

「幸い中国さん達もおられませんし」
「それにリンファ提督とランファ提督もですね」
「中帝国側の国家も名のある提督もいません」
 つまり確かな指揮官がいないというのだ。今の中帝国軍にはだ。
「ではここぞとばかりですね」
「攻めましょう」
 艦橋の士官達も応えてだ。そのうえでだ。
 日本の指示に応えてだ。すぐにだった。
 第二艦隊も前に出る。そして第一艦隊の右翼から敵の一個艦隊にビームを浴びせた。
 それで敵の艦隊の戦艦、巡洋艦を沈めそのうえでだ。第一艦隊と同じくミサイルを放つ容易に入った。そのミサイルで敵艦隊に止めを刺そうというのだ。
 既に第一艦隊はミサイルを放ち敵艦隊を完全に崩壊させていた。そしてだった。
 第二艦隊もだ。今だった。
「よし、行くよ!」
「攻撃開始」
 南雲と小澤がそれぞれの乗艦から指示を出す。そのうえで。
 ミサイルを放つ。ミサイルは蛇の様に絡む動きをしてだ。敵艦に迫り。
 その腹や底を撃ちだ。次々にダメージを与えていく。こうしてまた一つ艦隊を崩壊させた。
 そして第一艦隊からだ。第二艦隊に通信が来た。
「いいだろうか。次はだ」
「はい、水雷戦ですね」
「これで敵艦隊は二個撃破した」
「残るは六個艦隊」
 日本はモニターにいる司令の言葉に応えて言う。
「今度は水雷戦で」
「一個艦隊を潰そう」
「では攻撃するのはです」
 敵の六個艦隊を見る。見ればだ。
 先陣の二個艦隊を撃破され続く一個艦隊がのろのろと前に出て来ていた。それを見てだ。
 司令は日本にだ。こう言ったのである。
「あの艦隊を攻撃しよう」
「あの艦隊は水雷戦力もありませんね」
「かといってビームやミサイルを撃てる状況にはない」
 反撃を行える状況でもなかった。それならばだった。
 彼等はここでだ。左右に別れてだ。
 それぞれの方角から敵艦隊を囲みだ。そうしてだ。
 敵艦隊に接近してだ。水雷戦に入った。その中で田中が言う。
「よし、俺の出番だ!」
「はい、水雷攻撃ですね」
「今から」
 田中の乗艦にいる士官達が彼の言葉に応える。
「田中さん水雷攻撃得意ですからね」
「というか突撃好きですよね」
「ああ、戦いは突撃だからな」 
 威勢のいい声で実際にこう言う田中だった。
 その顔は前を見据えている。その顔での言葉だった。
「いいな。それじゃあな」
「はい、では今から」
「攻めましょう」
 こう言ってだった。田中は乗艦を前に出した。そのうえでだ。
 前にいる敵艦に鉄鋼弾を放つ。鉄鋼弾は一気に進みだ。その敵艦の側面を直撃した。
 それでだ。吹き飛ばしたのだった。田中はそれを見て言う。
「よし、やったな!」
「はい、まずは一隻です」
「とりあえあずは」
「これで終わりじゃねえぞ!」
 田中は一隻沈めさらに意気をあげている。
「とことんまで攻めるからな!」
「やってやりましょうや!」
「このまま一気に!」
 第二艦隊の水雷攻撃に合わせてだ。第一艦隊もだ。敵艦隊に攻撃を浴びせる。その左右からの挟み撃ちによる水雷攻撃を浴びせてだった。
 また一個敵艦隊を殲滅した。流れは間違いなく日本のものだった。
 壊滅させられた三個艦隊はあえなく壊走していく。だが司令はその艦隊を放置していた。
「とりあえずは敵の主力を叩く」
「そうですね。今の彼等は最早戦力ではありませんから」
 日本も司令のその言葉に頷く。二人はまたモニターで話をしている。
 
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