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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百三十一話 梅酒その十一

「身体があったまって栄養もあって」
「カレーってお野菜一杯入れるからね」
「お肉もね」
「だから冬にもいいのね」
「確かにあったかいしね」
「うん、まあ冬になればわかるよ」
 実際のことはとだ、僕は柿ピーをお口の中に入れてバリバリと齧ってからそのうえで梅酒を飲んで話した。
「どれだけ寒いか、それで厚着と温かい食べもののことはね」
「その時になったらなのね」
「身を以てわかるのね」
「うん、聞くよりもね」
 季節のことは尚更だ。
「その中で感じればいいよ」
「それじゃあね」
「そうさせてもらうわね」
「うん、まあ寒いのはね」
 このことはだった。
「実際だからね」
「だからなのね」
「覚悟してっていうのね」
「冬に入って」
「感じ取るのね」
「そうしてね、ただ寒いことは覚悟しておいてね」
 このことは念を押した。
「氷点下とかいくからね」
「神戸でもなのね」
「そうなのね」
「たまにだけれどね」
 幾ら何でもいつもじゃない、流石に神戸でもそこまで寒くはない。確かに大阪に比べるとずっと寒いにしてもだ。
「そうなるからね」
「流石に神戸はそこまで寒くないの」
「東北や北海道と違って」
「そうだよ、あと九州の南とか沖縄は冬でもね」
 あの辺りはだ。
「暑いからね」
「九州の南っていうと鹿児島ね」
 ラブポーンさんが言ってきた。
「あそこね」
「うん、あそこは特にそうだよ」
「西郷さんの」
 ラブポーンさんはこの人の名前も出してきた。
「あの人のお国よね」
「そうだよ、鹿児島はね」
「あと薩摩芋と豚肉と焼酎よね」
「そういったものもだよ」
 あとピンク色のソフトクリームもいい、薩摩芋を使った。
「鹿児島だよ」
「そうよね」
「あそこは暑いよ」
 本当に冬でもだ。
「それで火山がいつも噴火しているんだ」
「桜島ね」
「もうとにかくいつも噴火していてね」
 桜島はいつもそうだ、僕も鹿屋の海自さんの基地と特攻隊の資料館を観に行った時に火山灰用のビニール袋を見た。
「灰が雪みたいに積もるんだ」
「雪みたいになの」
「あそこはね」
「それも凄いわね」
「というかそんな火山があったら」 
 ダオさんは飲みつつ首を傾げさせて言った。
「地震も多いのも当然ね」
「まあね、地震はね」
「ダオこんなに地震が多いなんてね」
 それこそとだ、ダオさんは地震の話はかなり引いて話した。
「怖くない?」
「いや、もう日本にいたらね」
「地震が多いのはなのね」
「避けられないから」
 もうどうしてもだ、あと台風もだ。地震に台風は避けられない。火事と雷もつくけれど特にこの二つは日本にいると避けられない。
「戦争よりも厄介だよ」
「ああ、それはね」
「厄介だよね」
「戦争は避けられるけれどね」
 そちらはだ、外交次第でどうにでもなる。けれど地震だの台風だのいう災害については人間が関わることはないからだ。 
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