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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第七章 C.D.の計略
  2月/バレンタイン


「ヴィヴィオ、チョコ取って~」

「は~い」

「えと、湯煎してと・・・・」

「型はこんなんそろえたけどええかな?」

「十分だよ!それに家からもたくさん持ってきたから、自由に使ってね!!」

ミッドチルダ郊外の住宅地。
そこの八神家のキッチンで、なのは、ヴィヴィオを筆頭に、フェイトとはやてがチョコレート作りにいそしんでいた。

理由は簡単。
明日はバレンタインデーだ。

「あま~い気持ちを隠して、ちょっぴり苦味で大人さを・・・」

「うわぁ、さすがになのは上手だねぇ」

「そりゃもうね!!下手なもん作ろうものならお父さんとお母さんに怒られちゃうよ!!」

「今日舜君はどうしてるん?」

「お仕事~。また新しい世界が結合したとか何とかって」

「あ~、それ私も聞いた。というか見た。年末の番組に」

「笑ってはいけないやつ?ってことはまた仮面ライダーかいな」

「うん・・・・こないだも一気に来たし、すごいよねぇ~」

カチャカチャと楽しそうな音とともに、女子たちの声は弾んでいく。
作っている過程から楽しめるとは、うらやましいものである。



「はやてちゃん!!「隠し味」の準備はできてる?」

「任せときぃ・・・しっかり準備しとるでぇ!!」

「ママたちが隅で謎の小瓶を取り出した。綺麗な色なのになぜだろう。ヴィヴィオは震えが止まらない」

「ヴィヴィオは知らなくていいんだよ・・・・うわ、煮詰め始めた。濃度上げて入れる気だ」


「練れば練るほど~」

「ねるねるねるね~!!」


「キラキラしてたピンクが原色ギトギトのピンクになった」

「もうピンクというか「ピ゛ン゛ク゛」だね」

「フェイトさん、最初のどうやって発音したの?」


------------------------------------------------------------


「よっしゃ!!これでどうよ!!」

「うっわ、そんなに砂糖とかチョコ買い込んできたんですか!?」

「持てるだけもって来たよ!!あいつは甘ければ甘いほど喜ぶからね!!」

「あ、あたしでもこんなには食えねー・・・・」

見滝原のマンションの一室。
実を言うと、以前翼刀がとった個室はまだそのままにして残されている。

たま~にこちらに遊びに来ることがあるのだ。
そして、彼女たちがいるのはその部屋のキッチンだ。


揃ったメンバーは

「みんな揃った?まどかちゃん!」

「はい!」

「ほむらちゃん!」

「いるわ」

「さやかちゃん!」

「はいな!」

「きょうkあんこちゃん!!」

「何故言い直した!!」

「そして私が綺堂唯子!!」

「「「「それは知ってる」」」」

「そして今日は特別講師に、天海春香さんに来ていただきました~!!」

「どうも!!こんにちわ、天海春香ですっ!!」

「「うわぁ!?ほ、本物の春香ちゃんだァ~!?」」


一気に点呼をとり、そして勢いで春香を紹介する唯子。
彼女も彼女で、案外人脈は広かったりするのだ。

人気絶頂中のアイドル、天海春香を目の前にして興奮するさやかとまどか。
思わずちゃん付けで呼んでしまい、とっさにさん付けに変えてしまったりなんて呼ぼうかなんて慌ててる。

だが、ほむらと杏子はというと


「えっと・・・・?」

「お、テレビに出てる人じゃん」

と、片やよくわかっておらず、片やドライな反応だった。


「ほむらちゃん、反応薄いね?」

「し、仕方ないでしょ。私、芸能とかそういうの疎いんだから・・・・」


「杏子はまあ・・・そういうの興味なさそうだからね~」

「いや?知ってるぞ?」

「にしては反応うっすいじゃん!!」

「うぐ・・・は、はっきり言わないで・・・」

「あ、ご、ごめんなさい春香さん!!」


ほむらは長い時間をループしており、そのさなかでそんなことにうつつを抜かしている場合ではなかったために知らなかったという。

対して、杏子は

「テレビに出てようと、誰にも知られていなかろうと、人は人だ。珍しいも何もないね。私はただ目の前の一人をまっすぐにみるだけさ」

「おぉう・・・・なんか宗教っぽいことを」

「元々そういう出だからね」

らしい。
杏子ちゃんマジ聖女。悪いが異論は認めない。


「こらこら。あんまり騒がないの。隣でマミちゃん勉強してるんでしょ?」

「「「は~い」」」

騒ぐ彼女たちを諌める唯子。
さすがは先生である。


そう、巴マミは現在中学三年生。
そして、見滝原中学は付属学校ではない。

とすれば、彼女は俗にいう「受験シーズン」真っ只中。しかも今日は2月中旬。
前期入学試験は終わったが、少ないとはいえまだ後期が残っているのだ。


「それにあんまりドタバタしてると、ボウルとかひっくり返しちゃうからね~」

「あ、それは大丈夫です!!私いっつもコケるけど、お菓子作りは失敗しないので!!」

「それはそれでどうなんだ?」

あははは~と笑いながら、さて作りますかと動き始める。


「でも唯子さん。それだけのお砂糖とか、今日中に使い切るのは無理ですよ?」

「大丈夫です!!これもう空だから!!」

「え」

「色々溶かしたり煮詰めたりして凝縮させたのはこちら!!」

「うわすごい」


「さあ!!あっまあまでキュートなお菓子、作りまくるわよ!!」

「「「「おー!!」」」」


~~~~~


そのころ、隣の部屋



「ふふふ・・・・あの太陽があと三度(みたび)昇ったとき、私の長き苦しい聖戦(カリキュラム・ウォーズ)は終わりを迎えるのね・・・」

ペンを握ってがりがりと書き記しながら、マミは末期を迎えていた。
窓辺につるされたさかさまのテルテル坊主は、大雪で試験日程が延びるようにというおまじないなのだろうか・・・・


「さあ、フィナーレに向かって突き進むわよ!!面接の練習(ファーストコンタクト・プログラム)を――――!!」


コンコン『どうぞ』

ガチャ「失礼します」

スタスタ「受験番号453145、見滝原中学巴マミです。よろしくお願いいたします」

『座ってください』

「はい」お辞儀

クルッとターン!!
フワッ、ストン

「ティロ・フィナーレ!!」


~~~~~


『これじゃダメしょぉぉおおおお!!!』

「うわ!?となりからすごい声が!!」

「美樹さん、目を逸らすとこぼすわよ」

「大丈夫だって。にしても気になる・・・」

「ねー。マミさん大丈夫かな?」

「すっげぇ荒れてんな」

「・・・そこまで気になるなら大丈夫よ。後で仕掛けたカメラを回収しましょう」

「「「うわ凄い楽しみ」」」

(来年は私がみんなに仕掛けるけど)

(みんな楽しそうでいいなぁ~中学生か~)


------------------------------------------------------------



「全身チョコでよろしk」

「ご主人様は切り落とされたくなければ出かけててください」

「とりあえず愛紗。ご主人様、っていいながら俺の股間見るのはやめない?」

ジャキッ

「ひぃっ!?」

「どうぞ、これがご飯代です5000円もあれば足りるでしょう。今日はどこかに行ってください」

「・・・・はい」

バタン


「・・・・・おれ、泣いていいよな?」

ポン

「え・・・・理樹?」

「行こう・・・・」

「あっ(察し)・・・・そうだな。カラオケ行くか?」

「フリータイムとオールナイト全部使おう」

「っしゃぁ!!!みんなも誘うぞ!!」

「いくぞー!!」



ガサッ

「・・・・それでももらえるくせに。うらやましい奴らめ」

「爆発してしまえ」

「吹っ飛べ。吹っ飛んでしまえ」

「むなしくないですか?伊達さん」

「何言ってんだ火野!!お前は俺たちの苦しみがわからないのか!!」

「まったく・・・それでもお前は仮面ライダーか。なあ?左」

「ああ、橘さんの言うとおりだぜ。映司、こういうのもわからないとライダーとしてやっていけないぜ?」

「いやあの、ライダー関係ない・・・・」


「だったら盗めばいいのさ!!」

「お、お前は!!」

「バレンタインになると毎年チョコを盗もうと走り回る!!」

「ディエンド・・・・海東!!」

「イエスアイアム!!」


「もう俺帰りますね。クスクシエ手伝わないとだし・・・・」


「まずはここを襲撃して・・・・」

「俺のツールが役に立つな」

「ああ、バースの装備も使えそうだ」

「ふむ・・・・いいかんじだな。じゃあ俺はここから見てる」

「「「ナズェミテルンディス」」」

「ボドボドダー」



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「想い人にチョコレートをプレゼントする風習?」

「はい!!地球にはそういった風習があるそうです!!」

「なるほど・・・・だがそれは渡すのと同時に告白ということになるのではないか?」

「愛情以外にも、友情や親愛を込めた場合や、礼儀やあくまでもイベントの一環として配る「義理チョコ」とかもあるみたいであります!!」

「それに隠れて、本命を渡すのでござるな。うむむ、なかなか戦略的でござる」

「シンクのいる世界は、なんとロマンチックな催しがあるのでしょう!!」

「・・・・だが勇者からは何も聞いてないな」

「勇者様の性格から、言い忘れている、というのがしっくりくるのですが」

「というかそれしかないな・・・・」



「「「「てなわけでベッキー。バレンダインだがバレンゼルだかのお菓子の作り方を教えてくれ」」」」

「何その宇宙鉄人みたいな名前・・・・」




「ってことで、時間も材料もないから買いに行くわよ!!」

「おー!!」

「でも最低限の材料はキッチンにあったような・・・」

「みんなでつくるんじゃ足りないわよ。私の分しかないし」

「え」

「あ・・・・は、早くしないと時間なくなっちゃうから!!」

「「「「(ニマニマ)」」」」

「ニマニマしない!!ってかみんなも本命でしょ!?どうせ!!」

「そおぅれははぁ!?」

「なんな・・・にを・・・」

「え、えとですね・・・」

「当然でござる。拙者、シンクのことは好きでござるので!!」

「「「「!?」」」」





「愛情たっぷり~♪」

「う~ん、ウチには難しいけど、瑞樹が選ぶならきっと大丈夫よね!!」

「美波ちゃん、これも入れましょう!!」

「アキのやつ、喜ぶわよ~!」

「ええ、明久君の笑顔が見えるようです!!」

((一番は私だがな))


------------------------------------------------------------



そんなこんなで翌日!!!
決戦のバレンタインデイ!!

乙女たちの戦いが今、始まる!!!



「舜君!!はいこれ!!チョコレート!!!」

「サンキュ」

「パパー!これチョコレート!!はいっ!!」

「ありがとな。ん!旨い!!」



「・・・・舜君、なんで私のは食べてくれないの?」

「いやその・・・だってゴニョゴニョ」

「なに?」

「その・・・もっと眺めてたいというか」

「ひえ?」

「もったいないってことだ!!まだ食わん!!!」

「うわ、私の目の前でいちゃつき始めた・・・・」


「はい舜。これチョコレート。いつもありがとね」

「おー、フェイトサンキュー。アリシアは?」

「預かってるよ。三倍返しだって」

「うわあいつらしい・・・」

「今頃配りまわってると思う。ホワイトデーが楽しみだって」

「お返しのお菓子目当てかヨ」



「蒔風、いますか?」

「おー、愛紗たちじゃん。どったん?」

「全く・・・わかっているくせに聞くんですか?チョコですよ」

ジャキッ

「ん?後ろからなんかデバイスを構える音が。なのは~?」

『なんでもないよ~。うふふ~』

「なんだ?・・・・で?もらうけど・・・・」

「「義理」チョコです!!!これは義理ですから!!!」

「お、おう・・・それは知ってるけど」

「では!!これから全身塗布してご主人様のところに行きますので!!」

バタン、シュタタッ!!

「・・・・焦りすぎだろ。とんでもないこと口走っていったぞ」



------------------------------------------------------------


「城戸!!お前仲介してくれ!!」

「はぁ!?なんで俺がアンタのために」

「令子さんを食事に!!今年こそ!!今年こそ!!」

「協力してやれ、城戸」

「蓮まで!?」

「毎年毎年うるさくてかなわん。北岡、お前もお前だ。バカに頭を下げるなんて、お前らしくもない」

「すでに彼女のいるアンタにはわからないでしょ。この苦しみ」

「そうだな」

仮面ライダー龍騎勢・・・というと、もっぱら龍騎/城戸真司、ナイト/秋山蓮、ゾルダ/北岡秀一の三人を指す。
そしていま、彼らが話し合っているのは北岡の恋愛事情である。


出会ったその時から、彼は桃井令子という女子に心惹かれてきた。
一目惚れというやつである。

蓮の願いによってライダーバトルはなくなり、北岡の病気もなんやかんやで直ってしまった今。
こうなることは運命なのか、取材で改めて知り合った彼女を、北岡は事あるごとに食事だとかに誘っていた。


だが、彼女は生粋のジャーナリスト。仕事人だ。
そんなことにうつつを抜かすことなく、また北岡の過去の女癖の悪さも知っていたので歯牙にもかけない状況だった。

よって、ここ最近は城戸を通じて話をつけてもらうように頼むのがもっぱらになっていたのだ。


「あのなぁ。今日だってあの人、取材取材で飛び回ってんだぜ?俺だってこの後合流して仕事だってのに」

「お前まだ似非ジャーナリストやってんのか?」

「エセじゃねーよ!!立派な本業だよ!!」

「あのね、ジャーナリストって、なろうと思った瞬間にもうジャーナリストじゃないの。つまりお前、しょっぱなからジャーナリスト失格ってわけ」

「いや、それ違うだろ」

「あれ」

「というか北岡。お前城戸に頼む立場なのによくそういえるな」

「だってまあ城戸だしね。仮にOKもらっても、こいつがうまくやれるとは限らないし」

「・・・・・お前どこまで藁にもすがる気持ちなんだ」

「やっと俺の背水さをわかってくれたみたいね」

「おいお前らどういうことだよ」



「とにかくだ!!秋山。このバレンタインに寂しい俺らと違って、お前には彼女がいるだろう。そんな奴に、どうこう言われたくないね」

「お前だってチョコはもらえるだろう」

「そりゃまあ?俺はイケメンでモテモテのスーパー弁護士だからね。でも、俺はそんなものよりも令子さんとのひと時がほしいのよ」

「俺のほうはもうチョコなんてもらってないぞ」

「ほー!倦怠期?」

「いや。それなりのやり取りなら毎日のように」


「ウザッ。ほらほら行こうよ城戸。こういう奴はほっといてさ」

「いや、俺だってチョコくらいもらったことあるから」

「フン。どうせ母親からの物とか、会社内の義理チョコだろう」

「いや、彼女」


「はっは~ん、そうだよな。チョコもらうなんて義rかの、彼女ォ!?」

「・・・・城戸。ミラーワールドは妄想を映す鏡じゃないぞ」

「ばっかいうなよ。ほんとだって。まあ複雑な関係なんだけど・・・・」

「話せ」「吐け」


「んだよ・・・まあ相手はその・・・・取材で知り合ったんだけどな」

「ふむふむ」

「結婚詐欺師で有名な奴の取材に行ったら、そいつがまたほかの奴にひっかけられててさ。その時のもう一人、ってのがそいつだった」

「・・・・お前、だまされてないか?」

「ちげーって!!今はもう足洗ってるって!!」

「詐欺師相手によく断言できるな」

「根っからの悪じゃないんだよ!!お前らと違って!!」


「その発言はあとで落とし前をつけよう」

「続きはよ」

「それで・・・・最初はカモだったけどしつこい男との別れ話に彼氏訳で連れてかれたりだとか、使い勝手の「いい奴」程度だったらしいんだけど」

「ふむふむ」


「いつからか「お礼」だとかで飯食いに行ったり遊園地行ったりしてそれでなんとなくそんな感じに」

「・・・・見ろ北岡。城戸だって自力で彼女を手に入れてるのにお前は何だ」

「クソッ!!」

「あれ?なんでいつの間にか蓮がこっちの味方に?」

「お前らの助けなんかもういいから!!自分で令子さん引っ張り出してやるからな!!」

ダダッ!!

『吾郎ちゃん!!車出して!!え?帰りに果物買ってく?フルーツパーラーやってる親戚に頼まれた?わかったから!!でもその前にOREジャーナルに行ってちょうだい!!』


「で、城戸。どこからが嘘だ?」

「はぁ?お前嘘だと思ってんのか?」

「え」


ポンポン

「ん?」クルッ、ムニ

「よっす!!真司!!」

「小学生かよ」

「・・・・おい。俺にも見えるぞ。変身してないのにカードを使うとはお前どうやった?」

「どこまで卑屈なんだお前は・・・・あ、こいつが彼女。霧島美穂」

「こいつとは何だよ!!せっかくその・・・チョコ持ってきたのに・・・」

「だぁ!悪い!!ごめんって!!」

「じゃあ旅行行こうよ!!ハワイとか!!」

「ハワイ~!?ちょ、ちょっと遠くないか?それにお金も・・・・」

「じゃあランドでいいよ!!」

「む・・・それならまだ安いか・・・・」

(どっちも高いことに気付いていない・・・・元詐欺師ってのは本当か)


「あっ!もう時間だ!!行ってくるわ!!」

「待ちなよ真司!!上着とシャツがずれてるって!!待てコラァ!!」


「・・・・ますます北岡が不憫だ」



------------------------------------------------------------



「翼刀さん!!これ、チョコレートです!!」

「おぉ~、本命?」

「まあ半分は。というか翼刀さんは憧れであってそういうのには見れないっすよ~」

「そかそか。ありがたくもらっとくよ。マミちゃんによろしくね」

「「「「は~い!!」」」」


「じゃあ私からもはい!!バレンタインチョコ!!」

「ああ、ありがとな。唯子」

「えへ~。もっと撫でて~」


~~~~~

『こうか!!ここがいいんか!!』

『にゃ~ん!!』


「・・・・翼刀さん、唯子さんには本命かとか聞かないんだね」

「聞く必要がないからでしょ」

「なるほど」


------------------------------------------------------------


「ショウ!!チョコだ!!受け取れ!!」

「お、おう・・・・ありがとうな、シグナム」

「うむ・・・・」

「・・・ん?でもはやてたちと別に渡してきたのは?」

「それはあれだ。主はやてと一緒に作ると変なもの混ぜられそうだから」

「・・・・納得。じゃあもらうわ」

「め、目の前で食べるのか!?」

「あーうん。さっきもそうしたし」

「・・・・・他にも来たのか」

「まあな。はやてはさっき言ったろ?あとは蜀のとこの星だろ?ガレットのレオンミシェリもわざわざ届けに来たし。あとは・・・・」

「・・・・お前ってそんなに人脈広かったか?」

「ひでぇなオイ。まあそりゃ、最初の接触が最悪だった奴も多いけどな・・・・」

「まあ・・・それは」

「だけどそこから俺だって頑張ったってことだ。描写されてないだけで、俺は俺で飛び回ってんだよ」

「描写?」

「こっちの話だ」



「てなわけでいただきます」

「あっ!?」

「ふむふむ・・・・程よく苦いな」

「うっ・・・・程よく?」

「ああ・・・唯子のがやばかったからな・・・・」


~~~~~

『げっはぁぁあああ!!甘おげぁぁああああ!?』

『ひ、ひぃぃぃいいい!!し、知らない!!あたし今日ショウさんには会わなかったってことで!!!』

ダダッ

~~~~~


「明日お灸をすえに行く」

「そ、そうか・・・・」

「おいしかったよ。チョコ」

「う、うむ」

「さて、動くか。カロリー分は」

「む?さっきからずっとか?」

「まあな。そこそこ量があるからな。変な肉つけたくないし」

「ならば相手をしよう!!私のチョコのせいなのだしな!!」

「いやせいって程でも・・・まあいいか」

「よし行くぞ!!」

「っとにバトルマニアだなおい・・・・ノリノリすぎだろ」


------------------------------------------------------------


そうして夜は更けていき・・・・


街中には未だ「もしかしたらチョコをくれる人がいるかも」と徘徊する輩が歩き回っているが、それは警察の仕事。
膨れ上がった負の感情に反応してマジュウが沸くが、魔法少女たちがそれを倒していく時間帯だ。



「気を付けなよ。いくら力があっても、中学生なんだから」

『はい。9時になったら帰りますから』

「親御さんに連絡は絶対。帰るときには誰かに送ってもらいな」

『はーい』

プチっ



「まどかちゃんたち?」

「うん。なんだかんだいって、マジュウ相手なら慣れてるからな」

「私も行こうかな~」

「いや、ダメだろそれ。今からチョコ食うし」

「え?」


「どーせなんか入れてんだろ?何かあったときなのはがいないとヤダ」

「・・・・・知ってた?」

「なんとなく。正直食べるの怖い」

「ほら一気!!一気!!」

「こえー!!余計にこえー!!!」

「男は度胸だよ!!」

「ちきしょう・・・ホワイトデーは覚えとけよ!!あむっ!!」



to be continued
 
 

 
後書き

はい残念!!
めぐ銀は全年齢向けですからね!!

書けるのはここまで!!
というか自分がそういうの書いたらただの変態になりそうだ


蒔風
「出た。自分変態発言」

ショウ
「そういうのって大したことない奴が大概なんだよな」

うるさい。
言い訳もさせてくれないのかお前らは。

というか一遍ショウは蹴らせろ(ゲシッ

ショウ
「なぜウがっ!?」



今回はシグナム。
でも武闘鬼人は特に考えてません。今回が彼女だけだったというだけのこと。

他にいるかなぁ・・・・



そしてまさかの真司に彼女!?
考えてみると、彼のヒロインは劇場版いばっちりいたんですよねぇ・・・・

霧島
「映画だと死亡消滅、小説版だと海に投身ドボンだったけど、今は違うからな!!」

いやでも記憶とかないし。
ライダーじゃないし。

霧島
「それでも生きてるんだからいーじゃん!!」

ああ、たしかそういうキャラでしたね。




ひな祭りは前回もやった気がするのでスルー。
というかネタが思いつかない。



蒔風
「ウィザードの説明回はどこに入るのか・・・・謎だ」

ではまた次回

 
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