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ヘタリア大帝国

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182部分:TURN18 ガメリカ共和国その四


TURN18 ガメリカ共和国その四

「私達は太平洋経済圏を築きそのうえで繁栄するのよ」
「太平洋経済圏にエイリスは除外するのね」
「当然よ。太平洋はガメリカのものになる運命だから」
 ハンナはクーにも言う。
「エイリスのものではないわ」
「そうね。だからこそ日本に攻めさせて」
「ガメリカとしても戦うことも考えたけれど」
「エイリスとは同盟を結んじゃったからね」
 キャロルは第一次大戦の頃からの同盟について言及した。
「仕方ないのよね。そこは」
「ええ。手を切るというのもね」
 それもどうかとだ。ハンナは言っていく。
「祖国さんとしてもね」
「約束を破るのはよくないぞ」
 アメリカはハンナにはっきりと言い切った。
「僕もイギリスは間違っていると思うがそれでもだ」
「そうなのよ。まだ同盟の期間は続いているから」
「そこが厄介なのよね」
 アメリカ妹もハンナに応えてきた。
「エイリスの植民地は全部独立させたいけれどね」
「私達からは何もできないのよ」
「それで日本に攻めさせてね」
「そうよ。一旦エイリスを追い出してもらうわ」
 そしてだというのだ。
「それから。軍備を整えてね」
「大体一年よ」
 キャロルが時間のことを言ってきた。
「一年あればね」
「軍備が完全に整うのね」
「ええ、キリング家の軍需産業を総動員すればね」
「わかったわ。ではまずは日本に攻めさせて」
 そしてだ。そのうえでだというのだ。
「一年経てば反撃に転じるわ」
「オセアニア、東南アジアを解放して」
「日本本土に攻め込むわ」
 そこまで考えていた。ガメリカも国家戦略を立てているのだ。
「まあ。インドまでは興味がないけれどね」
「そうよね。ガメリカはあくまで太平洋経済圏を築くことが目的だから」
 クーは経済の観点から述べる。財務長官らしく。
「中帝国をパートナーにして」
「あの皇帝は少しばかり問題があるわよね」
 ハンナはシュウ皇帝には疑問を持っていた。
「どうも。我儘っていうか」
「そのうち共和制になってもらうわ」
 ハンナは中帝国の国家システムについても既に考えていた。
「そして日本はね」
「滅ぼさないというのだね」 
 ようやくだ。ルースが口を開いてきた。この会議ではじめてだった。
「そしてそのうえで」
「日本は太平洋経済圏のナンバースリーになってもらうわ」
 これだけ言えばだ。ハンナの中でも日本の扱いは悪くなかった。
 だがそれでもだ。ハンナはこうも言うのだった。
「そして絶対にソビエトと戦ってもらってあの国の南下と共有主義の楯になってもらうわ」
「要するに厄介なことは全部押し付けるのね」
「ええ。ただしね」
 ハンナはキャロルを見た。今発言した彼女をだ。
 そのうえでだ。キャロルを忠告する様に見てだ。そして言ったのである。
「貴女みたいに反感は持っていないつもりよ」
「あたしみたいに?」
「お姉様のこと、忘れてないわね」
「当たり前よ。姉さんがああなったのは日本人のせいよ」
 不機嫌を露わにさせてだ。キャロルはハンナに返した。
「あの東郷とかいう女たらし、今日本帝国の海軍長官よね」
「そうなっているわ」
「あいつが姉さんをたぶらかして日本に連れて行って」
「そして航海中の事故でね」
「ああなったから。日本を好きな筈がないわ」
「けれど日本は日本で使えるわ」 
 ハンナは日本を駒として見ているのだった。完全に。
「ソビエトへの剣であり楯よ」
「ソビエトだけは許せないからね」
 アメリカ妹はここでこう発言した。

TURN18 ガメリカ共和国その四

「私達は太平洋経済圏を築きそのうえで繁栄するのよ」
「太平洋経済圏にエイリスは除外するのね」
「当然よ。太平洋はガメリカのものになる運命だから」
 ハンナはクーにも言う。
「エイリスのものではないわ」
「そうね。だからこそ日本に攻めさせて」
「ガメリカとしても戦うことも考えたけれど」
「エイリスとは同盟を結んじゃったからね」
 キャロルは第一次大戦の頃からの同盟について言及した。
「仕方ないのよね。そこは」
「ええ。手を切るというのもね」
 それもどうかとだ。ハンナは言っていく。
「祖国さんとしてもね」
「約束を破るのはよくないぞ」
 アメリカはハンナにはっきりと言い切った。
「僕もイギリスは間違っていると思うがそれでもだ」
「そうなのよ。まだ同盟の期間は続いているから」
「そこが厄介なのよね」
 アメリカ妹もハンナに応えてきた。
「エイリスの植民地は全部独立させたいけれどね」
「私達からは何もできないのよ」
「それで日本に攻めさせてね」
「そうよ。一旦エイリスを追い出してもらうわ」
 そしてだというのだ。
「それから。軍備を整えてね」
「大体一年よ」
 キャロルが時間のことを言ってきた。
「一年あればね」
「軍備が完全に整うのね」
「ええ、キリング家の軍需産業を総動員すればね」
「わかったわ。ではまずは日本に攻めさせて」
 そしてだ。そのうえでだというのだ。
「一年経てば反撃に転じるわ」
「オセアニア、東南アジアを解放して」
「日本本土に攻め込むわ」
 そこまで考えていた。ガメリカも国家戦略を立てているのだ。
「まあ。インドまでは興味がないけれどね」
「そうよね。ガメリカはあくまで太平洋経済圏を築くことが目的だから」
 クーは経済の観点から述べる。財務長官らしく。
「中帝国をパートナーにして」
「あの皇帝は少しばかり問題があるわよね」
 ハンナはシュウ皇帝には疑問を持っていた。
「どうも。我儘っていうか」
「そのうち共和制になってもらうわ」
 ハンナは中帝国の国家システムについても既に考えていた。
「そして日本はね」
「滅ぼさないというのだね」 
 ようやくだ。ルースが口を開いてきた。この会議ではじめてだった。
「そしてそのうえで」
「日本は太平洋経済圏のナンバースリーになってもらうわ」
 これだけ言えばだ。ハンナの中でも日本の扱いは悪くなかった。
 だがそれでもだ。ハンナはこうも言うのだった。
「そして絶対にソビエトと戦ってもらってあの国の南下と共有主義の楯になってもらうわ」
「要するに厄介なことは全部押し付けるのね」
「ええ。ただしね」
 ハンナはキャロルを見た。今発言した彼女をだ。
 そのうえでだ。キャロルを忠告する様に見てだ。そして言ったのである。
「貴女みたいに反感は持っていないつもりよ」
「あたしみたいに?」
「お姉様のこと、忘れてないわね」
「当たり前よ。姉さんがああなったのは日本人のせいよ」
 不機嫌を露わにさせてだ。キャロルはハンナに返した。
「あの東郷とかいう女たらし、今日本帝国の海軍長官よね」
「そうなっているわ」
「あいつが姉さんをたぶらかして日本に連れて行って」
「そして航海中の事故でね」
「ああなったから。日本を好きな筈がないわ」
「けれど日本は日本で使えるわ」 
 ハンナは日本を駒として見ているのだった。完全に。
「ソビエトへの剣であり楯よ」
「ソビエトだけは許せないからね」
 アメリカ妹はここでこう発言した。
 
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