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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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「湯煙温泉殺人事件 バナナは美味しかったです」8-2

「あの~」

「あ?」

せっかく推理が面白くなってきそうってときに水を差すのは誰ですか~と振り返ると

「まだ居たんですか下級生モブくん」

困った表情で固まったまま小刻みに震える俺の……下級生(モブ)くんって使い捨てキャラだったのに最近出過ぎじゃないですか?
これで何度目の登場でしすか? もういいんじゃねいですかね~。だって彼に期待している人なんていないでしょ~、彼のことが好きなもの好きなんていないでしょ~。
そもそも君。日帰り旅行で来たって説明されてませんでしたぁ? いいからさっさと帰れよ人数合わせのモブが。

「………ッ!!!」

あはっ。少しだけ殺気するだけで固まった表情が泣き顔になりましたよ?
相変わらずからかいのある下級生モブくんですね~。

「会長は犯人じゃないっすよ! それだけは断言できるっす。自分が保証するっす」

会長さんのおみ足で踏まれたいと言っていた足フェチさん。あなたの証言なんてなんの意味があるんですかね~?

「そ、そうですよ。この中に犯人がいるなんて……きゃっ」

一歩足を踏み出しただけで転ぶ。奇跡の世代のドジっ子さん。
なにがしたいんでしょうね~なにもしなくていいので帰ってくれませんかね? 土に。

「さ、殺人事件なんて……」

(リョク)さんの後ろに隠れてオロオロ・オドオド、しているひーちゃんさん。

「…………」

無言の圧が逆に怖い岩さん。

「はぁ。特に何もないのなら私は帰らせてもらうぞ」

※あるある2 真面目系/インテリ系の人はだいたいイライラし帰ろうとする。

「いいですよ~どうぞお帰り下さい。そこのエキストラさんまとめて全員」

「「「え???」」」

全員もれなく鳩が豆鉄砲を食ったような顔をですね~。まあそんなこと俺には関係ないから無視して止めを刺しますけどね~。

「後は僕らレギュラーメンバーと~」

「どうも中居の紅葉と申します」

※あるある3 中居さんの名前はだいたい紅葉。主に山村美紗サスペンス系でよくみられる。

「……………フフッ」

※殺人/犯行現場にはよく全身真っ黒な人がいる。

「で、やっていくので~「ちょっと待ってください!!」はぃ?」

言葉を遮ったのはひーちゃんさん。緑リョクさんの後ろから出て来られない臆病者のくせになにを言おうっていうんですかね~? この俺に。
もちろん聞いてあげますよ。とびっきりの作り笑顔で。1スマイル=1億円です♪

「そのっ……全身が黒い人って犯人さんじゃ…」

ええっざわざわと部屋がざわつきます。

「………」

「失礼ですよ。ひーちゃんさん」

「で、でもコ●ンとかで見たことありますよ、その人が犯行を行っているところ!」

「それはそうでしょうね~黒田はコナ●を始め様々な推理もの作品で犯人役をやっている役者さんですから」

「く、黒田さん?? 役者さん??」

「今回のお話のスペシャルゲストさんですよ?」

「????」

ひーちゃんさん始めこの場にいる誰もが分からないと首を傾げていますね~。アホばっかりですか、この世界は……いえ俺以外アホしかしないんでしたね~そうでしたね~。

邪魔なエキストラさん達を追い出すことが……出来ませんでしたが黙らせることに成功したのでよしとし。
内容を事件の方へ戻しましょう。せっかく面白くなってきたんです。このままギャグ小説から推理小説にジョブチェンさせてやりましょ~か~ね~。
 
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