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ヘタリア大帝国

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175部分:TURN17 南京戦の後でその六



TURN17 南京戦の後でその六

「相当激しい戦いになるわ」
「マレーの虎やオセアニア辺りまでは楽にいけそうですが」
「インドじゃな」
 そこからだというのだ。厄介なのは。
「ベトナム辺りで前哨戦になるぞ」
「俺もそう呼んでいます」
「うむ、そこまで読めるとは見事じゃ」
 山本は東郷の読みに満足した。しかしだった。
 やはり普段は決して見せない深刻な面持ちでだ。こう言うのだった。
「インドじゃ。特にのう」
「インドはエイリスの生命線です」
「インドの緒星域を占領できるかどうかじゃな」
「はい、そこで決戦になるでしょう」
「そこでどう勝つかじゃな」
 また言う山本だった。
「何かよい方法があるかのう」
「そこが大きな賭けになりますね」
「賭けの連続じゃな」
 山本はまたカードを引きながら言った。
「少なくともハワイまではそればかりじゃ」
「ハワイでの戦いもまた大きな賭けですし」
「御前さんに賭けを教えておいてよかったわ」
 山本は己のカードを見ながら述べてだ。それからだった。
 己のそのカードを出してみせた。それは。
「しかし今回はわしの勝ちじゃな」
「それですか」
「ストレートフラッシュじゃ。どうじゃ」
「いえ、俺の勝ちです」
 見れば東郷は今回は殆どカードを引いていなかった。そうしてだ。
 自分のカードを見せてみた。それはというと。
「ロイヤルストレートフラッシュです」
「おお、それか」
「俺の勝ちですね」
「見事じゃな。ではその域でじゃ」
「賭けに勝っていきます」
 こうした話をだ。東郷と山本はカードをしながらしていた。中帝国との戦いに勝ち続けていてもだ。日本帝国は楽観視できる状況にはなかった。そしてだ。
 戦争は東洋でだけ行われてはいなかった。欧州でもだった。
 欧州ではパリにドクツ軍が集結していた。その自国の艦隊を見てだ。
 レーティアは真剣な面持ちでだ。こう言うのだった。
「準備は順調だな」
「はい、予定通りです」
「エイリス侵攻作戦の準備は整っています」
 そのレーティアにマンシュタインとロンメルの両元帥が応える。彼等は今軍港にいる。
 軍港にはドクツ軍の艦艇が集結している。そしてだ。
 その艦隊を見てだ。ドイツも言うのだった。
「夢の様だな」
「祖国殿はそう仰るか」
「ああ、この間まで我が国はドン底だった」
 ドイツはほんの二年程前のことを思い出しながらマンシュタインに答える。
「しかし今ではだ」
「そうだな。まさか今エイリスを攻めるとはな」
「想像もしなかった」
「全くだ。しかしこれは現実だ」
 紛れもないそれだと。マンシュタインはドイツに話す。
「我々は先の大戦の雪辱を完全に晴らそうとしている」
「その通りだな。ではだ」
「いよいよエイリスを攻める」
 また言うマンシュタインだった。
「そしてあの国を軍門に下そう」
「ああ、そうしてやろうぜ」
 プロイセンは少しにやにやとしながらマンシュタインに応えた。彼も軍港にいるのだ。
「あの戦争の後散々痛めつけられたしな」
「そうだ、雪辱は晴らすものだ」
 レーティアは祖国達にも述べた。
「諸君等の健闘を祈る」
「お任せ下さい」
 マンシュタインは敬礼でレーティアに応えた。
「エイリスとの戦い、必ず勝ちます」
「私も指揮にあたる」
 そうするとだ。レーティアは今言った。
「このパリに総司令部を置いたうえでだ」
「ベルリンではなくて?」
「そうだ、パリだ」
 傍らに常にいるグレシアにもだ。こう返すレーティアだった。
「このパリからエイリス侵攻の指揮にあたろう」
「わかったわ。じゃあ私もここにいるわね」
「頼む。それでだが」
 ここでだ。レーティアは周囲を見回してだ。このことを尋ねたのだった。
TURN17 南京戦の後でその六

「相当激しい戦いになるわ」
「マレーの虎やオセアニア辺りまでは楽にいけそうですが」
「インドじゃな」
 そこからだというのだ。厄介なのは。
「ベトナム辺りで前哨戦になるぞ」
「俺もそう呼んでいます」
「うむ、そこまで読めるとは見事じゃ」
 山本は東郷の読みに満足した。しかしだった。
 やはり普段は決して見せない深刻な面持ちでだ。こう言うのだった。
「インドじゃ。特にのう」
「インドはエイリスの生命線です」
「インドの緒星域を占領できるかどうかじゃな」
「はい、そこで決戦になるでしょう」
「そこでどう勝つかじゃな」
 また言う山本だった。
「何かよい方法があるかのう」
「そこが大きな賭けになりますね」
「賭けの連続じゃな」
 山本はまたカードを引きながら言った。
「少なくともハワイまではそればかりじゃ」
「ハワイでの戦いもまた大きな賭けですし」
「御前さんに賭けを教えておいてよかったわ」
 山本は己のカードを見ながら述べてだ。それからだった。
 己のそのカードを出してみせた。それは。
「しかし今回はわしの勝ちじゃな」
「それですか」
「ストレートフラッシュじゃ。どうじゃ」
「いえ、俺の勝ちです」
 見れば東郷は今回は殆どカードを引いていなかった。そうしてだ。
 自分のカードを見せてみた。それはというと。
「ロイヤルストレートフラッシュです」
「おお、それか」
「俺の勝ちですね」
「見事じゃな。ではその域でじゃ」
「賭けに勝っていきます」
 こうした話をだ。東郷と山本はカードをしながらしていた。中帝国との戦いに勝ち続けていてもだ。日本帝国は楽観視できる状況にはなかった。そしてだ。
 戦争は東洋でだけ行われてはいなかった。欧州でもだった。
 欧州ではパリにドクツ軍が集結していた。その自国の艦隊を見てだ。
 レーティアは真剣な面持ちでだ。こう言うのだった。
「準備は順調だな」
「はい、予定通りです」
「エイリス侵攻作戦の準備は整っています」
 そのレーティアにマンシュタインとロンメルの両元帥が応える。彼等は今軍港にいる。
 軍港にはドクツ軍の艦艇が集結している。そしてだ。
 その艦隊を見てだ。ドイツも言うのだった。
「夢の様だな」
「祖国殿はそう仰るか」
「ああ、この間まで我が国はドン底だった」
 ドイツはほんの二年程前のことを思い出しながらマンシュタインに答える。
「しかし今ではだ」
「そうだな。まさか今エイリスを攻めるとはな」
「想像もしなかった」
「全くだ。しかしこれは現実だ」
 紛れもないそれだと。マンシュタインはドイツに話す。
「我々は先の大戦の雪辱を完全に晴らそうとしている」
「その通りだな。ではだ」
「いよいよエイリスを攻める」
 また言うマンシュタインだった。
「そしてあの国を軍門に下そう」
「ああ、そうしてやろうぜ」
 プロイセンは少しにやにやとしながらマンシュタインに応えた。彼も軍港にいるのだ。
「あの戦争の後散々痛めつけられたしな」
「そうだ、雪辱は晴らすものだ」
 レーティアは祖国達にも述べた。
「諸君等の健闘を祈る」
「お任せ下さい」
 マンシュタインは敬礼でレーティアに応えた。
「エイリスとの戦い、必ず勝ちます」
「私も指揮にあたる」
 そうするとだ。レーティアは今言った。
「このパリに総司令部を置いたうえでだ」
「ベルリンではなくて?」
「そうだ、パリだ」
 傍らに常にいるグレシアにもだ。こう返すレーティアだった。
「このパリからエイリス侵攻の指揮にあたろう」
「わかったわ。じゃあ私もここにいるわね」
「頼む。それでだが」
 ここでだ。レーティアは周囲を見回してだ。このことを尋ねたのだった。
 
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