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ジョジョの奇みょんな幻想郷

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第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変~神浄刀矢さんとコラボ企画~
  21.新たなる来訪者

 
前書き
これは二次小説投稿サイトハーメルンで活動してらっしゃる神浄刀矢さんの作品「仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか?」とのコラボ企画です。こちらから声をかけさせていただき、ご承諾の上で書いております。本当にお忙しい中ありがとうございます!
 この作品は主人公?の丞一の目線。神浄刀矢さんの作品では主人公の「八坂和真」君目線で描かれています。ぜひ、ハーメルンで神浄刀矢さんの作品も読んでいただけると幸いです。
  

 
 とある日の昼下がり。

「にしても、つれないよなー。霊夢の奴も」
 魔理沙はつまらなそうに呟いた。真っ昼間にもかかわらず熱燗片手に、だ。
「何が?」
「せっかく遊びに来たのによぉ、『何でこんな寒い日に外に出にゃならんのよ。私はこたつと結婚したの』そりゃないぜ」
「仕方ないですよ。確かに今日は寒いですもんね。あ、ジョジョもう少しで顔完成です。胴体急いでくださいね」
「わーてるよ。そりゃこんな日はこたつが恋しくなるだろうさ」
 丞一も珍しく魔理沙の熱燗をスルーした。何故ならそれだけの大義名分があるからだ。
 

「でもよー、それでももったいないんだぜ───────────────こんなに雪が降ってるんだぜ?」


 そう。雪が降っているのだ。それも、北海道かっ!とつっこみを入れたいほどに。四季がある日本とはいえども近頃は地球温暖化やら何やらでしばらくはご無沙汰だ。さらにそれで遊ぶなんぞ丞一にとっては十数年ぶりだ。だが、雪が降って喜ぶのは子供と自由気ままなバカだけだ。大人たちは屋根の雪下ろし等に追われさらに猫の手も借りると子供たちも駆り出され学級閉鎖を起こした寺子屋の丞一はそれを知っている。
 といいつつ霊夢が家に籠もるのはいつものことである。
「ていうか、雪だるまなんか作って楽しいのか?お前ら」
 丞一と早苗は雪だるまを作っていた。ド定番である。
「楽しいですよ?このあとはかまくらです」
「つーか、一人寂しく酒のんでる奴に言われたくない」
 かまくらに熱燗片手に雪見酒。ド定番である。ベタベタである。
「(#•∀•)イラッ! じゃあ、雪合戦やろうぜ?みんなでできるしな」
「確かに定番だしな。でも、それと同じくらい戦争になることも‥‥バスッ!」
 言いきる前に魔理沙は丞一へ雪玉を投げた。
「先手必勝っだぜ?」
「よろしい、ならば戦争だ。英語で言うとバトライドウォー」
「それ和訳おかしいですよ!?」
「おら!いくぜごらぁ!」ニギニギ
「来おい!ジョジョ!」スパァキーン
「何ですか!?さっきからのあるあるは!というよりも二人とも!雪玉を投げるときは周りに人がいないことを確認しないと事故のげんい‥‥バスッ!」
「「あ」」
 魔理沙がスパァキーンした雪玉は丞一ではなく早苗の顔面にスパァキーンされた。どうやら帝王としての投擲能力の低さを今悟ったようだ。
「‥‥‥‥フフフ、今の一撃守矢への宣戦布告と見なしました。ならば戦争です。英語で言うとライダーグランプリ」
 その和訳も違う。どうやら、魔理沙への恨みを晴らす権利があるらしい。
「ちょ、二対一は不公平じゃありませんかね?」
「私たちは二人では一人の風祝ですよ?」
「そんな設定知らん!」
「半分力貸せよ。相棒」
「何か怖いからやめろよ!」
「「魔理沙とか言う奴!この丞一(早苗)が地獄の淵へ沈めてくれる!」」
「雪合戦だよな!?雪合戦だよな!?」
 ギャアァァァァァァァ!!と境内に悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。いつも妖精と遊び慣れている魔理沙でもこんな殺気にまみれた雪合戦は初めてだろう。
(くそっ!このままじゃヤバい。殺される!とにかく、逃げるんだぁ、勝てるわけがないっ!ん?あ、あれは!)
 魔理沙はそれに希望の光をともした。何とこの雪の中階段を上ってきた勇者がいたのだ。魔理沙にとってこれは好機だった。すぐさま交渉へ移る。
「お、あんた雪合戦やるのか?やるよな?」ゴゴゴゴゴゴゴ!
 訂正。交渉という名の脅迫だった。脅迫。ダメ。絶対。
「よし、これで2対2だ!行くぞ、丞一!早苗!」
 しかし、丞一と早苗も魔理沙が交渉へと移ってる間、雪玉を補充し戦力を整えていた。
「はぁ‥‥神社ってなァ、あんまり俺には相性良くない気がするんだよなあ」ボソッ
「ん?なんか言ったか?」
「別になんでもねェよ。気にするな」
 魔理沙はボソッと呟いた男の呟きが気になりはしたが、気にしないことにした。それはそうだ、自分の命は大事である。
「つーわけで意味分かんねえが、全力で行かせてもらうぜ!」
「ほう、言うじゃねぇか。ならば俺も本気を出すとしよう。てめーはこの慶条丞一が直々にぶちのめす」
「弾幕、じゃなかった。雪合戦はパワーだぜ!」
「最初からクライマックスです!」
 二対二の雪合戦は幕を開ける。試合のゴングが鳴らされた!
「先手必勝だぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」
「させません!秘術『グレイソーマタージ』!」
「必殺、俺のスタンドCQCパート2冬休みver『明滅し煌々とどまることの知らない王の三叉』!」
 星と星の弾幕(雪)、はたまたフォーク(雪)が乱れあう。
「‥‥‥‥何、これ?」
 もはや男は不要だったと言わざるを得ない。何なら少しずつ魔理沙が押しといた。
「どうした!早苗!弾幕の質が落ちてるぜ!」
 雪合戦です。
「くっ!さすが魔理沙さん!だてに数々の異変を乗り越えてきてない!」
 異変解決に雪合戦は関係はない。
「なら早速切らせてもらうぜ。とっておきの─────────切り札(ジョーカー)を!」

 そう言うと、南京錠の形をした雪玉を右手に構える。
『雪玉!』
 雪玉を腰にしてあったベルトにセットし、南京錠をロックする。
『ロックオン!』
 そして、ベルトの右についてる小刀をおろすと割れた。雪なのに。雪から作った物なのに。きれいに割れてしかもまだくっついてる。
『ソイヤ!雪玉アームズ!積雪オンマッガーレ↓』
 すぐ側にあった雪だるまの頭が分解しまるで鎧のように包み込んだ。
「こっからは俺たちのステージだぁ!」
「いや、それ鎧武ぅ!」
 そのツッコミとともに手に持っていた謎のセイバー無双にベルトの雪玉をセットする。
『ロックオン!イチ、ジュウ、ヒャク!雪玉チャージ!』
「セイッハァァァァァァァァァァァァ!」
 セイバーを振り抜くとセイバーの軌道から無数の雪玉が弾幕として飛び出てきた。
「よっとあぶねー」
「うおっ!イテッ!」
 魔理沙はステップで軽くかわし、男は仰け反り何とかかわすも後ろに倒れてしまった。しかし、二人はかわさなかった方がよかったかもしれない。雪玉は博麗神社へ吸い込まれるように向かっていく。
 そして博麗神社のふすまから顔以外をフル装備した霊夢が顔を出した。
「全く。あんたたちうるさいわよ。これじゃオチオチ眠れも‥‥バスバスバス」
『あ』
 霊夢以外の全員の声が重なった。
「覚悟はいい?私はできている」
「ま、待て!霊夢!話せば分かる!」
「そそそ、そうなんだぜ!これににはな、深い理由があるんだ。そう、山より高く海よりも深い理由が」
「あなたたちの運命は私が決める」





「『夢想封印』!」
『イエアァァァァァ!』
 そして、これから数十分にも及ぶ霊夢のお説教が待っていた。





 少女説教中……





「そういえば、コイツ誰よ?」
「いまさら!?」
「そういや知らねえ顔だな」
「同じく」
「あ、ホントだ。誰だコイツ」
「扱いひでぇ」
 男は肩を落としひどくうなだれた。
「おい、お前ら来訪者勝手に雪合戦に参加させんなよ!自分で言うのもなんだけどよ、せめて自己紹介その他諸々くらいさせてくれよ!」
 それこそが当たり前の反応なのである。幻想郷の面々に丞一や早々になれる優作がおかしいのだ。しかし忘れるなかれ。この幻想郷では常識に(ry。
「それもそうだな。俺の名は慶条丞一。守矢神社の居候だ。よろしく。あと、雪合戦に関しては俺を恨まず魔理沙を恨んでくれ」
「東風谷早苗です。先ほどは申し訳ございませんでした。あと、雪合戦でのことは魔理沙さんが悪いので悪しからず」
「私の名前は霧雨魔理沙!普通の魔法使いなんだぜ!あと、雪合戦については悪いとは思っていない!」
「徹頭徹尾おまえのせいだ」
 どちらも悪いし。悪ノリした早苗も悪い。
 世間一般ならこう言われるはずだ。
 誰だってそー思う。
「こいつら、反省してないわね‥‥‥‥。ハア、私は博麗霊夢よ。この神社で巫女をやっているわ。ちなみに素敵な素敵な賽銭箱はそこよ」
 素敵な素敵な空っぽな賽銭箱への賽銭奉納を促すがやはり効果はなかった。
「よし、つーわけで俺なワケだな。俺の名は八坂和真って言うんだが、色々あってこの神社に来てみたんだがなァ‥‥金髪の少女に無理やり雪合戦させられてなぁ‥‥」
 和真は視線だけを動かして魔理沙を睨み、アハハ、やっちゃったZE☆みたいな顔をしている。
「っとそうだそうだ、本題に入るか。お前らの名前は分かった、けどよ、ここが何処だか俺にはさっぱり皆目分からねェんだよ。お前ら知らねえか?」
 丞一たちはやっぱりなという風に解釈した。こいつは外来人だと。そして全員が丞一を見る。優作の時のように関係のあるかもしれないからだ。
「言っておくが、俺は知らんぞ。俺は向こうでの顔見知りはサークルのメンバー二人だけだからな。お前何じゃないか?世界のフラグ(ニャル子)」ヒソヒソ
『いや、丞一が知らない人を私が知る訳ないじゃないですか。でも、どこか私と似てるところありません?どことなく』
 知らん、と素っ気なく返す。
 そうねぇ、と霊夢が頭をガシガシ掻きながらめんどくさそうな顔をする。
「とりあえず、この神社の名前は博麗神社。そしてこの世界の名前は────────幻想郷」












 詳しくは第一話をチェック!何ならググろう!


 
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