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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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3

変な男の人が来てから数週間がたとうとしていた。
あの日からきまずい関係にって父さんとはあれから一度も口をきいてない。
アリサ……
お母さんの事件……
私には分からないことだらけ。
父さんは私には何も言わずに、自分の部屋にこもってなにかをし続けてる。
なんで、私には教えてくれないんだよ!
父さん!!


『ガチャ』
父「アルトいるか……?」
ある日突然元気のない父さんが私の部屋に入って来た。
何しに来たんだろ?
アルト「何?」
父「今日警察署に行くぞ。
  お前もついてきなさい………」
そういいながら、父さんは私の腕をつかむ。
アルト「どうして、私も警察署に行かないといけないの?!」
つかんできた手を大きく振り払う。
父さんは私に背を向け、元気のない顔で振り向き
父「母さんに会いたくないのか?」
『ガチャ』
とだけ言うと部屋を出て行った。


お母さん?!
確かに今、父さんは「母さんに会いたくないのか?」って聞いてきたよね!
父さんについていけば、お母さんに会えるの……?
私はなんの確証もないこの話を信じ、父さんについていくことにした。
本当の事を知りたいから――


+警察にて+


ここは警察署につくと、あの黒人男性オルマンさんが私たちのことを出迎えてくれた。
それから、地下にある霊安室へと案内された。
父さんの移動中の父さんの顔を血の気が引いて物凄く元気がなかった。
どうして、元気がないのか、なんで私は霊安室に行かなくてはいけないのか分からないままオルマンさんの跡を継言っていった。
そして、霊安室の前まで来てオルマンさんが父さんに「準備は良いですか?」と聞いて、父さんは「はい……。」と答えた。
父さんの答えを聞いた後、オルマンさんはドアを開けた。
私はまだ何の準備が必要なのか全然分からなかったけど、父さんの後をついて霊安室の中へ入って行った。


中は真っ白い部屋で部屋の真ん中に黒い髪をした女の人が寝ていた。
でもその人の顔は、青白くて生きているようには思えない………。
そうか、これが死人の顔って奴ね。
父「……………」
父さんがゆっくり女の人に近づき、女の人の顔を優しく触りながら涙を流しながら、大きな声で
父「アリサァァァ!!!どうして、死んでしまったんだァァァァ!!!!」
オルマン「リンクさん……」
泣きながら叫んでいる父さんをオルマンさんは遠い目で見ていた。
父さんは泣いているけど、私には分からない。
この人が誰なのか分からない………。
ねぇ、誰なの?父さん――


それからしばらくして私と父さんは警察署を出た。
出てから、私と父さんは一度も言葉を交わさなかった。
聞きたいことは山ほどあったけど、なんか聞けなかった………。


警察署に行って謎の女の人の死体を見てから数年の月日がたった。
私と父さんは一度も言葉を交わさず、父さんはずっと自分の部屋にこもって何かを調べている。
たまにどこかの研究者の人たちが来るからその人たちとの会話を盗み聞きしてみると、アメストリスと言う国の錬金術というものを調べているらしい…。
なんでそんなものを調べているのかは私にも分からない………。
今日もいつもと同じように父さんの部屋の前にご飯を置く。
これを置いておかないと父さん、死んじゃうから。


『コンコン』
アルト「お父さん、ご飯持ってきたよ。」
こんなことしても返事が返ってくるわけじゃないのに………。
父「アルトか?」
え?帰って来た?
アルト「あ、うん。そうだよ。」
父「いつもすまない。今やらなくちゃいけないことがあるから、ご飯は後でいいか?」
アルト「うん。別にいいよ。」
ドアごしだけど久しぶりの父さんとの会話。
父さんってこんな声だったんだっけ………。
父「そうか、すまいな。あ、そうだアルト、これはお前にも手伝ってほしいことなんだ。
  後で地下室に来てくれるか?」
アルト「え?地下室に?分かった、これキッチンに置いたら行くね。」
父「ああ、待ってるよ。」
父さんの返事を聞いた後、私は急いでキッチンに向かった。
だって、数年ぶりに父さんの顔が見れるんだもん。
父さんどんな顔してるかな?やっぱりヒゲがボウボウの超不潔かな?


私は期待に胸ふくらませながら、父さんが待っている地下室へと向かった。
この行動のせいであんなことが起きるとはまだ知らずに――


+地下室にて+



そういえば、地下室に行くの初めてだなぁ~と思いながら階段を下りていく。
降りて行った先に、小さな木でできたドアが見えてきた。
私は何のためらいもなくそのドアを開ける。
『キィ』
アルト「あ、父さん!」
コンクリートがそのまま壁で物や棚がいっぱいあって少しホコリ臭く、電気も切れかけで少し薄暗い地下室の真ん中の地面に何の模様?みたいなのが描いてあってその真ん中に灰みたいなのの山がある近くに父さんが立っていた。
父さんは私の想像とは違い、話さなくなる時となんら変わっていなかった。
ヒゲがボウボウじゃなくて少し残念♪


父「やぁ、よく来てくれたねアルト。」
アルト「何?その話し方ぁ~♪」
変な話し方をする父さんにゆっくり近づく…。
父「アルト、これから面白い実験を見せてあげるよ。」
アルト「面白い実験?」
そういうと父さんは実験内容を説明してくれた。
この地面に書いてあるのは錬成陣というものでこの灰なので出来た山に私のと父さんの血を垂らせば面白、錬金術が見れるらしい。
アルト「面白そうだね♪早くやろうよ、父さん!」
父「アルト、そんなに焦るなって……。」
少し考えれば、何かがおかしいことくらいすぐ分かるのに私は考えようとしなかった。
それよりも、父さんに会えたことが嬉しくて……。
血を垂らし終わり、父さんが錬成陣の前で膝立ちし胸の前で手を合わせる。
アルト「何が起こるんだろう~♪」
そして、錬成陣に手を置いた途端!
黒いウニョウニョした手が出てきて、真ん中に大きな目玉が出てきた。
アルト「父さん!これなんか、変だよ!」
これはおかしいと言う私の声は父さんには届かない。


父「アリサ……これで君にまた会えるんだね…。アリサ……」
アルト「ッ?!」
またあの人の名前だ!
なんで、私よりもその人が大事なの?
アルト「父さん!!!!! ッ?!」
気が付くと地下室じゃなくて、知らない真っ白な空間に居た。
アルト「何?これ………」
私の名前が書かれた大きな扉があった。
なにこれ………ここはどこ………父さんは………
???「よぉ。」
アルト「ッ?!!」
急に声を掛けられた。
声をかけてきたほうを見ると、この白い空間と同化してしまいそうなくらい、同じく真っ白い人がいた。


アルト「誰?」
白い人「お~、よくぞ聞いてくれました!!
   俺はお前たちが世界と呼ぶ存在、あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。
   そして俺はお前だ。」
アルト「え?」
『バーン』
後ろにあった大きな扉が開く、振り返ると扉の中にはまた大きな目玉があって黒いウニョウニョが私の方へ出てくる。
白い人「ようこそ、人殺しの馬鹿野郎。」
アルト「え?いやぁァァァァァァァ!!!!」
あの黒いウニョウニョが私を扉の中に引きづり込もうとする、必死に出逃げたけど逃げ切れなくて私は扉の中へ引きづり込まれていった。
扉の中は真っ暗で沢山の知識が頭の中に入ってくる感じがした。
それと同時に、体がどんどん壊れて行って意識が飛んできそうになった………。
アルト「私、ここで死ぬの…?」
死を心の底から覚悟したその時!
父「アルト!まだお前は死んじゃいけない!!!」
アルト「…ト…ウ…サ…ン……?」
微かに父さんの声が聞こえたような気がしたが、私の意識は遠い闇の中へと飛んで行った………。




アルト「ッ!!」
目が覚めるとそこは真っ白い空間でもなくて真っ黒い空間でもなくて、父さんと錬金術を行った家の地下室だった。
でも父さんの姿は何処にもなくてその代わりに、あの錬成陣という地面に書いてある模様の上に、あの警察署に居た女の人によく似た変な生き物が居てそれを赤に近い黒色の服を着たダルマみたいに丸い生物がそれを食べていた。
アルト「……………」
どうしてかな?
あの女に似てる生き物が食われているのに何の感情も湧き上がらない。
私の心は静かなまま、何の音も出さない。
アルト「私はやっぱりあの時死んだ………。」
???「あら、そうでも無いわよ?」
アルト「えっ?」
いきなり声を掛けられて、声をかけてきたほうを見ると、赤に近い黒色のドレスを着て巨乳で凄くセクシーな女の人が私の方を見ながら立っていた。


アルト「貴方は誰ですか?」
誰かと聞いてみたけど女の人は答えてくれなかった、だけど………
女の人「真実を知りたかったら、アメストリスに行くことね。グラトニー帰るわよ。」
変な生物「ハーイ、ラストォ~♪」
女の人は変な生き物を食べ終わった変な生物と一緒に帰って行った。
上手くまだこの状況を飲み込めない………。
だけど、私の頭の中にはさっきの女の人が言った「真実を知りたかったら、アメストリスに行くことね。」という言葉が流れていた。
真実?父さんのこと?あの女の事?父さんが何処に行ったかってこと?
知りたかったら、アメストリスに………。
軍事国家で錬金術の発達した国………父さんが調べてた錬金中………。


私はそれから数日後、アメストリスへと旅立った。
真実を知るために――
父さんを探すために――


+アメストリスのとある裏路地にて+


アルト「うわぁ~、やばいなこれ………」
アメストリスに来てから数か月、私は父さんが研究していた錬金術をマスターし、今は裏路地で変なおじさんに絡まれてる。
おじさん「ねぇねぇ、お嬢ちゃんおじさんと楽しい所に聞かない?」
壁に手をついて、自分ではカッコイイと思って居るポーズで私をナンパしてくる。
なんなんだろ、このおじさん………。
アルト「あの、あたし急いでるんですけど。」
別に急いでも無いしどこにも行く予定ないけど、このおやじを振り払うために嘘をつく。
おじさん「いやいや、そんなこと言わないでよぉ~。すぐ終わるからさぁ~。」
何がすぐ終わるんだよ(怒
仕方ない、素人相手にこのては使いたくなかったけど………。


アルト「ねぇ、おじさん……。」
おじさん「なんだい~?」
気色の悪い顔を近づけてくる。
だから私は、
アルト「気色悪いんじゃボケェェェェェ!!!!」
おじさん「ギャァァァァァァァ」
この国に来て覚えた錬金術を発動させておじさんをボコッボコにしてあげた。
アルト「ふっ、これに懲りたらもうあたしに近づかないことね。」
おじさん「はっはい~、分かりましたーーーーー。」
尻尾を巻いて逃げて行った。
あははっ、いい気味♪
あれ?ふと、横の方を見てみると大きな犬を連れた金髪で赤と黄緑のオッドアイ女の子がこっちを見ていた。
アルト「ん?こんな時間に、女の子一人で出歩くのは危険だよ?」
女の子「いや、あんたの方が危険だよ。いろんな意味で。」
ひきつった顔でこっちを見ながら女の子は言ってくる。
ふふふ、私が危険人物か………


アルト「あっははは♪確かにそうかもねっ。
    私アルト・リンク。君は?」
女の子「私は、レンリ。こいつは、ブルース。」
犬「ガウゥ」
アルト「宜しくね、レンリ、ブルース。」
『ドカーーーーーンーーーー』
自己紹介をし合っていると何処から爆発音が聞こえてきた!
爆発音が聞こえてきたのに私の心は自分でも驚くほど落ち着いていた。
いや、むしろ誰かが死んだかな?と少しワクワクもしていた。
どうしたんだろう…私……こんなこと思いたくないのに………
アルト「えっ?!何?あの爆発音?!」
心は物凄く落ち着いているのに私の口から出た言葉はこれだった。
別に慌てても戸惑ってもいないのに、してるかのように……。
レンリ「ブルース!!あの音、店の方からだったよ!!」
ブルース「ああ、しっかりつかまっておけ!!」
レンリとブルースは物凄くあたふたしている。
あれ?ブルースが話してるけどいいのかな?これは話すものなのかな?
と思いながら私の体は何故かブルースの体に掴まる。
ブルース「行くぞ!!」
アルト「えっ?!キャァァァァァァ!!」
ブルースは私とレンリを載せて、マッハ?くらいのスピードでどこかに向かって走り出した。
一体どこに向かっているんだろ?さっきの、爆発音が鳴ったところかな?



 
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