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ソニックX第二次 更新停止中

作者:ティア
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流星雨の使者
  星の危機

宇宙船の故障箇所の修正を終えて部屋に戻るため、床に並べていたドライバーやラチェット、スパナ等をテイルスの身長の半分くらいはある工具箱に閉まった。
この工具箱さえあれば取り合えず物を作ったり、整備したり、改造したりいろいろなことが出来て一言で言うならば 命の工具箱 だろう。
それを棚にしまい込んでいる時、上からドスンっと物が落ちたような音がした。
何の音かと思いテイルスは音の正体を確かめるべく音がした部屋に向かいドアを開けるとベットの上には女の子の姿は無く、そのかわり布団に埋もれてもこもこ動いていた。
どうやらさっきの音はこの子がベットから落ちた音だったらしい。

「えーと・・・大丈夫?」
そう聞くと帰ってきた言葉は・・・

「た、助けて下さい・・・」
少し涙声で帰ってきた。
テイルスは ちょっと待ってて っと言うと慌てて布団を引っ張る。が、引っ張れなかった。
原因はベットの足の部分に布団が乗っかって挟まっていた為に抜け出せなかった為らしく、それを外して助けた。

「・・・だ、大丈夫だった?」
なんて聞いたらいいのか分からず取り合えず大丈夫かどうか聞いた。
質問にその女の子は小さく「はい・・・」 と答えた後少しの沈黙が流れる・・・

「ご、ごめん!!僕の名前は マイルス”テイルス”パウアー テイルスでいいよ。君の名前はなんていうの?」
自分の名前を名乗りながら倒れている子の手を取って起き上がらせる。

「あ、ありがとうございます。私の名前はコスモと言います」
この女の子の名前はコスモと言うらしい。

「コスモって言うんだ。よろしくね」
そう言うとコスモは こちらこそ と言い笑顔でお辞儀をした。
が、それを見たとたんテイルスの中ではある変化が起こった。
それは心臓がぐっと絞められる感じと、急な顔の火照りだった。

「テイルスさん、どうしたのですか?顔赤いですけど・・・」
「え!!?な、なんでもないよ!あはは・・・」
コスモの一言で我に返り言葉を返す。
どうしたんだろう?と考えるが次の言葉でその考えは止められた。

「そうですか。・・・あっ!そういえば私の宇宙船」
「あっ、ちょっと待っ・・・え!!?」
コスモはいきなり大きな声を出すと開け放たれていたベランダに行くとなんと柵を飛び越してしまった。
まずい!! 思い、テイルスもベランダから飛び降りて下を見た瞬間自分の目を疑った。
なぜかというと普通に立っていたから・・・
通常の人ならこの高さから降りれば足が痺れるか、それ以上のことが起きるはずなのに・・・

「コスモ大丈夫!!?」
「はい。大丈夫です」
何事もなかったかのように答えたが あれ? っと回りをきょろきょろ見回していた。
それはそうだろう。今まで乗っていたものがそこに無いのだから。

「コスモ、宇宙船はこっちにあるよ。君が寝ている間に回収して修理しておいたんだよ」
そして 付いて来て とコスモを手招きしてその場所から裏側に回って長い滑走路があるシャッターの前に案内した。
そしてシャッターの前でテレビのリモコンのようなものを取り出してボタンを押した。
すると少しずつシャッターが開き昨日まで修理していた宇宙船が見えた。

「とりあえず直せたけど変だったら言ってね。また直すから」
機体の周りを回りながら言う。
それに対してコスモは はい と答えると

「テイルスさん、ちょっとテスト飛行してもいいですか?」
「うんいいよ。でも・・・」
「どうしました?」
「まだちょっと怖いんだよね。僕の知らない技術や工法だからあっているかどうか・・・」
テイルスの声が小さくなった原因はこのことだった。
知らない工法だったから時間も掛かり、それと部品が足りなかくてそのせいでガタがきて、墜落したらと思うと載せたくても乗せられないのだ。

「だから乗るのはもう少し待って。僕が安全かどうか確かめてじゃないと君に載せるのはちょっと・・・」
「はい。分かりましたです」
自分の機体を見ながら答える。
しばらくしてから2人は階段を上がりさっきまでいた部屋に戻るその途中で

「あの、質問いいですか?」
「うん、いいよ。なに?」
テイルスは立ち止まり振り返る。
やっぱり自分の宇宙船の事かなっと思ったがその予想は見事に外れた。
その質問とは・・・

「この星にソニックという方が居ますよね?」
「え!?ソニックを知ってるの!!?」
それはソニックの事だった。
正直驚いた、ソニックの事がこの広大の宇宙のどこかにも知れ渡っている事を・・・
テイルスは少しソニックのことが羨ましくなった。

「テイルスさんも知っているのですね。奇跡の宝石カオスエメラルドを操る宇宙でただ一人のヒーロー ソニック”ザ”ヘッジホッグの事を」
「知ってるの何も、ソニックは僕らの仲間だよ」
「仲間?」
「うん、そうだよ」
テイルスは笑顔で答える。
そして、テイルスはソニックがどういう人かを話した。
しばらくしてテイルスはソニックの事を言い終わると、ずっと気になっていた この星に来た理由 を聞いた。
だが・・・

「・・・私話せないの」
「え?・・・」
「私はソニックさんに大事な用があってこの星に来たんです」
コスモはテイルスから目を逸らしながら言う。
どうしても言えないらしい。一体何のことなのかテイルスには予測出来なかった。

「ソニック以外に話せないの?」
「はい・・・。すみません・・・」
「そっかぁー・・・ん?」
テイルスは機械独特の音が聞こえたので、その聞こえた方向の窓を
開ける。
そうするとその音の正体がわかった。

「なんだろうあれ?まさかエッグマンのメカ!!?」
「違います。あれはメタレックス・・・」
「えっ?」
聞いたこともない言葉を聞き、はてなを頭に浮かべる。

「な、なにメタレックスって?」
「とにかく質問は後です。ごめんなさいっ!!」
謝るとコスモは走ってどこかへ行ってしまった。
だか行く場所はすぐに分かった。
その場所とは自分の宇宙船があるガレージだったテイルスの話も聞かず乗り込みハッチを閉め、エンジンスタートさせた。

「守らなきゃ、この星のプラネットエッグを・・・」
「待って!!」
止めようとしたが止めることが出来なかった。
それを追いかけるかのように、テイルスも Xトルネード2 を起動させて全速力でコスモを追いかけた・・・



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