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ラブライブ!サンシャイン!! ルビィの初恋

作者:末武克之
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第1話 伝えたい気持ち

┫ルビィ┣


私は目が覚めてふと真人くんの事を思い出していた。

「真人くんと話がしたいな・・・」

私はそう言って少し涙を流しながら起き上がった。

時計を見ると午前6時15分だった。

「起きようっと!」

そう言って私はパジャマから浦の星学院の制服に着替えた。

「真人くんも同じ高校だったはずだよぬ」

私はそう呟いて下に下りた。


ーーー浦の星学院ーーー


私はクラス分けを見て花丸ちゃんと真人くんが同じクラスか確認した。

すると奇跡的に二人とも同じクラスだった。

「ルビィちゃんおはようずら」

後ろから声を掛けてきたのは親友の国木田花丸ちゃんだった。

「おはよう花丸ちゃん」

私はそう花丸ちゃんに挨拶をした。

「ふぁああああ!」

後ろから大きなあくびをしていたのは真人くんだった。

「あっ、真人くんおはよう」

私はそう真人くんに挨拶をした。

「よう!おはよう」

真人くんはそう言って歩き始めた。

赤いバンダナを腕に巻いて歩いていた。

優しくてルビィの事をいつも守ってくれてたな。


ーーー1年2組ーーー


私の隣は花丸ちゃんが座っていた。

「席も近くでよかったずら」

花丸ちゃんはそう言った。

「うん!」

私はそう言って隣を見た。

隣には真人君が居眠りをしていた。

「真人くん!起きなよ!」

私はそう真人くんの体を揺すった。

「ふぁああああ!」

真人くんは体を起こして頭を掻きながら辺りを見た。

「あれ?まだ教師来てないじゃねえかよ」

そう言って真人くんはまた寝ようとしたけど仕方なく起きることにしたみたい。



ーーー放課後ーーー


ルビィは花丸ちゃんと真人くんと一緒に帰宅してました。

「真人くん」

私は真人くんに話し掛けた。

「ん?どうした?」

真人くんは片手にカバンを持ちながら私を見た。

「えっと、あの、」

私は真人くんに伝えようとした。

でも真人くんは私をじっと見ていた。

私は何を言ったらいいのかわからなかった。


ーーー黒澤家ーーー


私は家に帰って何も言えなかった。

「真人くんの事何も言えなかったな」

私はそう言って自分の部屋で写真をじっと見た。

その写真はまだ私と真人くんが友達になって初めて二人でピースしながら笑顔で笑っていた写真だった。

「真人くん」

私は真人くんとよくザリガニ釣りや虫取に付き合わされて泣いて帰った事が多かったけど今思えばよく真人くんを嫌いにならなかった。

「ルビィ」

いきなりドアを開けてルビィを呼んだのはお姉ちゃんだった。

「どうしたの?お姉ちゃん?」

ルビィはお姉ちゃんに聞いた。

「直原さんと話はできましたか?」

お姉ちゃんはそうルビィに聞いた。

「ううん、まだ」

そうルビィはお姉ちゃんに言った。

「そうですか、貴女と直原さんは幼馴染みだから言いたくありませんが付き合うなら早く言った方がいいですわよ」

そう言ってお姉ちゃんは部屋から出た。



ーーー4月26日ーーー


ルビィは花丸ちゃんと真人くんと一緒にバスに揺れながら話をしていた。

「そういえば直原くん」

花丸ちゃんは真人くんに話し掛けた。

「ん?」

真人くんは外を見るのを飽きたのかこちらを向いた。

「今日まるとルビィちゃんと一緒にお昼食べない?」

花丸ちゃんはそう真人くんに聞いた。

「別に構わないぜ」

真人くんはそう言って片手にカバンを持ちながらバスから降りる準備をしていた。

「ルビィちゃん」

花丸ちゃんは小声で私にこう言った。

『真人くんと話したいなら直球でいくずら』

花丸ちゃんはそう言って私と一緒にバスから降りた。


ーーー浦の星学院ーーー


私と真人くんと花丸ちゃんは授業を終えて屋上でお昼を食べる為にお弁当を持って行った。

「真人くんすごい量だね」

私はそう真人くんのお弁当箱を見て言った。

真人くんのお弁当は重箱みたいなのだった。

「俺昼はけっこう食うからな」

そう言って真人くんはお弁当を片手に持ちながら言った。

「ルビィちゃんお弁当は?」

花丸ちゃんは私の手を見て聞いた。

「えっと、すごく言いにくいんだけど」

私はもじもじしながら言った。

「お弁当箱忘れたみたい」

そう私は言った。

「俺の分けてやるよ」

そう言って真人くんはお弁当箱を持ちながら笑顔で笑っていた。


ーーー屋上ーーー


真人くんはビニールシートを敷いてその上にお弁当箱を置いた。

「うわぁあああ!」

私の目の前には玉子焼きや唐揚げやエビフライやゴボウのきんぴらやおにぎりやハンバーグがたくさん入っていた。

「それじゃあ食べるか」

真人くんはそう言って両手を合わせた。

「「「いただきます」」」

真人くんと花丸ちゃんと私はそう言って食べ始めた。

私は唐揚げを箸で掴み口に入れた。

程よい塩加減で口に肉汁が溢れ出す程美味しさを越えた味の唐揚げを口の中で味わって食べた。

「おにぎりも美味しいぞ」

真人くんはそう言っておにぎりをバクバク食べていた。

「直原くんのお母さん料理上手ずらね」

花丸ちゃんはそう真人くんに言った。

「いや、うち親は海外で仕事してるから!俺が作ったんだよ」

真人くんはそう言って唐揚げを食べながら言った。

「真人くんは昔から料理上手だったもんね」

ルビィはそう真人くんに言った。

「そうだったんだ」

花丸ちゃんは真人くんが料理をする姿が想像できないでいた。



ーーー20分後ーーー


真人くんのお弁当を食べ終えた私達は教室に向かっていた。

「真人くん!」

ルビィは真人くんに話し掛けた。

「何だ?」

真人くんは片手に重箱を持ちながら聞いた。

「今日の放課後屋上で話したいことがあるんだけど・・・」

ルビィは真人くんの顔を見ようと努力するけど真人くんの顔を見るとすごく恥ずかしい。

理由はルビィは真人くんに好意があるからだ。

「今じゃなくていいのか?」

真人くんはそうルビィに聞いた。

「放課後に話したいから!」

そう言ってルビィは走り出した。


ーーー放課後ーーー


ルビィは放課後真人くんを屋上で待っていた。

まだ来ていない。

彼の事を考えただけで胸がすごく苦しい。

ドクドクと胸が高鳴る。

「ふぅ~」

ルビィは深呼吸をして夕焼けに染まる富士山を見ていた。

「よう!待たせたな」

後ろからいきなり真人くんが片手をポケットに手を入れながら言った。

「ピギィ!」

私は驚いてしまった。

「おい!大丈夫か?」

真人くんはそうルビィに聞いた。

「う、うん!」

ルビィは頷いた。

「それで話って何だ?」

真人くんはルビィに聞いた。

「えっとね。」

ルビィは両目を力一杯閉じて大声で言った。

「ルビィ!ルビィね!真人くんの事がずっと!ずっと前から大好きでした!真人くんがルビィと友達になったあの日から!ずっと一緒に遊んでくれたり!ずっと一緒に楽しい思い出を作ってくれた時も!ルビィは真人くんの事が大好きです!だから!ルビィと付き合ってください!」

ルビィはそう真人くんに言った。

「えっ?」

ルビィは目を開けると真人くんは顔を少し赤くなっていた。

「答えは?」

ルビィは真人くんに聞いた。

「yesしかないだろ?」

そう言って真人はルビィの体を抱き締めた。

その時の真人くんの大きな両手にルビィはかなり安心していた。

「これからよろしくね!真人くん!」

ルビィはそう言って真人の頬っぺたにキスをした。

「お、おお///」

真人くんはそう言ってぎこちなく歩いていた。

ルビィは初めて彼氏が出来て少し照れていた。



ーーー黒澤家ーーー


真人くんはルビィを家まで送ってくれてそのまま走って帰った。

「ルビィ?今日は遅かったですわね」

そうダイヤお姉ちゃんはルビィに言った。

「えっと、ごめんなさい!ルビィちょっと真人くんに話があったから」

ルビィはそうお姉ちゃんに言った。

「直原さんに告白でもしましたか?」

お姉ちゃんはそうルビィに聞いた。

「ピギィ!な、な、な、何でそれを!」

ルビィはそうお姉ちゃんに聞いた。

「やっと想いが届きましたわね」

そう言ってお姉ちゃんは笑顔で台所に向かった。


ーーールビィの部屋ーーー


ルビィは真人くんにメールを送りました。

[今度の土曜日デートしない?]

ルビィはそう真人くんにメールを送った。

[別に構わないぜ!久々に沼津で知り合いの店に行きたいからな]

そう真人くんは言った。

「土曜日楽しみだな~」




 
 

 
後書き
次回 ルビィの初デート


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