勇者って...何?
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第70話 貰った物って何?
「そこの者、待て、誰だ」
「私は、リアイアス王国、国王、西川兼司です、周りにいるのは護衛代わりの召喚獣です」
「私は、案内役のエリーです」
「証拠はあるのか?」
そっか、今日は王女様からこの懐中時計を貰って来たけど...
国王だとわかるように何かを作らないとな...
あ、あのカードでもいいのか
「えっと、これを王女様から貰ったんですけど...」
「し、失礼しました!!どうぞお入りください」
入れた、まあ...いいか
「リアイアス王国の王様さ、あの王女と婚約するらしいよ?」
「マジか、王女も大胆な事するな」
「そうだよな」
その声は兼司の元には届かなかった
「お土産、喜んでくれるかなぁ...」
「何を持ってきたんですか?」
「約5000年前の小説と魔法学書のコピー」
「えげつないですね」
「そうだね...今度エリーにも見せてあげるよ、図書館を」
「ありがとうございます」
「それにしても、ここの庭?でかすぎ...いつになったらつくんだよ」
「そうですね...」
「よし、空気抵抗を極力減らして突っ走れ」
「はっ、主殿」
「はい、主様」
きもちいいなぁ、ひゃっは~
「あ、ついた」
「そ、そうで...す...ね...」
「よし、小さくなってね」
「ようこそいらっしゃいました、どうぞ、こちらへ」
うん、やっぱり普通の家の方が好きだわ、今度作ろ
「わかりました」
「ようこそいらっしゃいました、リアイアス王国国王陛下」
「お招き感謝します、ゼンシス教皇国、教王陛下、王女様」
「いえいえ、『アレ』についての話を持ち出したのはこちらですし」
「今日は手土産を持ってきました、約5000年前の小説、魔法学書です」
「これが5000年前の?それにしては新しすぎはしませんか?」
「『アレ』の図書館から手に入れました、それはコピー本に過ぎませんが」
「お母様、そろそろ...」
「そうだね、いっておいで」
「ハイッ!」
「私、お茶会に今日はじめて来たんですよ」
「そ、そうなんですね、楽しくお話しして、楽しくお茶を飲むことがお茶会だと、私は思っています」
「じゃあ、今日は楽しくお話ししましょうか」
「そ、そうですね」
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