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夢幻水滸伝

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第二十四話 神星達の出会いその四

「日本もアメリカも東南アジアもオセアニアも軍門に降す」
「当然中南米もな」
「それでそっちの料理を食わせてもらおうか」
「こっちも食わせたるわ」
「ほなうちは切削麺がええわ」
 綾乃は自分のペースで笑って中国組に返した。
「一度食べてみたいと思ってるねん」
「ああ、あの麺か」
「あれは独特やさかいな」
 二人も切削麺と聞いて言う。
「滅多にやってる店もないしな」
「中国でもな」
「そやからな」
 それでとだ、綾乃は中国組に応えた。
「うちも食べてみたいんや」
「そうか、あっちの世界ではか」
「食べてみたいんやな」
「そや、けどこっちの世界ではほんまないな」
「あれを作るのは特別な技術が必要や」
「そうは出来るもんやない」
 羅と施はこう綾乃に話した。
「そやからな」
「神戸でも大阪でもやってるお店あるか?」
「聞いたことないわ」
「残念やけどな」
「そやからうちも食べたいねん、こっちでは見んから」
 それ故にというのだ。
「是非な、けどな」
「それでもやな」
「あっちの世界ではやな」
「食べてみたいんや」
「わかった、ほなこっちの軍門に降った時にや」
「好きなだけご馳走したる」
 中国組は笑って綾乃の答えた。
「楽しみにしておくんや」
「好きなだけ食べさせてやるわ」
「何かな」 
 綾乃と中国組のやり取りを聞いてだ、中里はアメリカ組と自分達日本組を見てだ。そのうえでこんなことを言った。
「この顔触れは上手くやっていけそうやな」
「まあ少なくとも嫌いやない」
「別にな」
 メルヴィルとトウェインが中里に答えた。
「自分等はな」
「特にや」
「こっちもや」
「嫌いやないわ」 
 羅と施もこう答える。
「それやったら仲良くやっていきたいわ」
「敵は少ないに限る」
「そういうことやな、まあ一度激しくぶつかるけど」
 太平洋の統一、それを巡ってだ。
「その後でな」
「ああ、まとまってな」
「どういう形にしても」
「太平洋でやっていこか」
「この顔触れでな」
「そやな、この七人に加えてな」
 そしてとだ、芥川は笑って中里に話した。
「東南アジア、オセアニアの二人とな」
「中南米にももう一人やな」
「その十人でやってくわ」
「そうなるな、それで後の三人は」
 今は七人いるがというのだ。
「会うか?」
「どやろな」
 今一つわかっていないという返事だった。
「こうして話したら出て来るもんやけどな」
「噂をすればか」
「それでや」
「何ならこっちに呼ぶか?」
「連絡するで」
 メルヴィルとトウェインが言ってきた。 
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