『塗り潰した7日間』
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『4日目』
翌日、おにぎりを持ってきてくれた時、男に聞いた。
『監視カメラあるのは気付いたけど音声って...』
『盗聴系は一切無い。解るのはカメラから見る君の行動のみ。俺が昨日何を話したか、あの人は解ってない。聞かれてもない。喋るなとも言われてない』
『...なんか、何がしたいんか解らん。でも7日目には殺されるんやろ?』
『有言実行タイプ。殺さん限りは殺される』
『殺す理由が明らかになってない。思い出せれん。思い出せれても殺す方法が無い』
『まだ記憶戻らん?おかしいなぁ。殺す方法は...本気なら考えはある』
『えっ!!敵じゃないん?』
『さぁね(笑)俺はおもしろい方に付くだけ(笑)ほなまた夜』
いっぱい考えた。色々考えた。でも、余計に絡まってく感じ。シンプルでいいんかな...でも...そんな繰り返し。
此処に来てまともに眠って無い。意識が遠のいてく感じはした。眠ってしまったらあかんって気持ちはあった。でも、オチた。
目が開いたのは、おにぎりを持ってきてくれた時。起こされた。頬を平手でパチン!って...1回目で起きた。と、思ってたら、20回程平手打ちをしたらしい...。呼吸が異様に浅かったらしく、起こせと言われたらしい。
七日目より早く勝手に死なれると嫌らしい。
あの男...父さんだと嘘を付いた男とは、あれから一切会ってない。向こう側が会おうとしないのだろう。散歩は終わり。一切外出禁止。次に顔を合わすのは殺そうとする時なのだろうか...。
単なる敵ってだけかどうか、本当に他に何の目的も無いのか...じゃあ何故父親だと嘘をつく必要が在ったのだろうか。妙な疑問が残ったままだった。
後丸二日、その間に記憶が戻れば助かる確率は在るんだろう。そして、敵討ちをするだろう。でもどうやって...。
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