心桜「つっちゃー」
七夏「なぁに? ここちゃー」
心桜「お手紙届いてるよー」
七夏「わぁ☆ いつもありがとうございます♪」
心桜「じゃ、読んでみるね」
七夏「はい☆」
心桜「『ココナッツさん、こんにちわ。私には6歳と4歳になる2人の娘がいるのですけど、姉の方が困った質問をしてきて、お返事に困ってます。その質問とは、妹とどっちが好きかって・・・。私はどっちも好きだよって答えるのですけど、それでは納得できないみたいで、何回も聞いてきます・・・。上手く納得させる方法ってないでしょうか?』だって」
七夏「これは、難しいですね」
心桜「答えは決まってて『どっちも好き』で、その姉娘さんが納得できない所が、事を難しくしているんだよね」
七夏「そうですね」
心桜「こういう時は、切れ味ゲージが白の領域に達している笹夜先輩に頼んでみると、サクッと解決できそうだけど・・・」
笹夜「私が何かしら!?」
心桜「どわぁ! 笹夜先輩!! いつからここに!?」
笹夜「今、私の名前が聞こえたみたいでしたので」
七夏「笹夜先輩! こんにちわです☆」
心桜「こんちわー! 笹夜先輩!」
笹夜「はい☆ こんにちは♪」
心桜「(つっちゃー)」
七夏「(なぁに?)」
心桜「(やっぱ、笹夜先輩って、ステルスパーツLとか付けてるんじゃない?)」
七夏「(もう・・・Lってなぁに?)」
心桜「(L、L、LはLargeのL、L、LLLL・・・)」
七夏「(???)」
笹夜「それで・・・私に何かご用かしら?」
心桜「あ、そうそう。笹夜先輩にちょっと相談があって・・・」
笹夜「何かしら?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
心桜「・・・っと、言うことで・・・」
七夏「何か良い方法って、ないかなーって」
笹夜「なるほど」
心桜「笹夜先輩なら、なんて答えます?」
笹夜「私なら、『お母さんを困らせない子が好き』って答えるかしら!?」
心桜「おぉ! 流石!!」
七夏「笹夜先輩、なるほどです!!」
笹夜「その姉娘さんは、きっと妹さんばかり可愛がられているように、思ってしまっている可能性がありそうですね。お手紙の相談者さんは、姉娘さんに普段から『お姉ちゃんだから我慢しなさい』と言ってたりしてないかしら? 生まれてくる順番は、本人にはどうする事も出来ないですから、今回のような場合は、あまり本人の努力と関係のないところで注意なさらないよう、ご配慮が必要かも知れません」
心桜「そうだよね。子供の頃って、親の何気ない一言を重く受け止めたりするからねー」
七夏「笹夜先輩って、素敵なお母さんになります!」
笹夜「え!? な、七夏ちゃん!?」
心桜「うんうん。あたしも笹夜先輩の子供がいいっ!!」
笹夜「え!? こっ、心桜さん!?」
心桜「なーんてね!! でも、子供の気持ちを、ちゃんと分かってあげる事って大切だよ」
笹夜「そうですね。お子さんが色々と聞いてくるのは、それだけ色々な事に関心を持つ年になったという事。お手紙の相談者さんにも、幼い頃そんな時期ってなかったかしら?」
七夏「私、お母さんとお父さんに色々聞いて、困らせた事あったかも・・・」
心桜「あたしも、あるかなー。笹夜先輩は?」
笹夜「ありますね♪」
心桜「じゃ、皆通る道って事でっ!! 思い詰めないように、いたしましょー!!」
七夏「え!? 今の、まとめ!?」
心桜「今回は、軽めだね~」
七夏「え?」
心桜「そっか! LはLightのLだ!」
笹夜「まあ!」
七夏「???」
幕間六 完
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幕間六をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!