オズのジュリア=ジャム
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第十幕その三
「今から何かが起こるんですね」
「絶対にね」
ジュリアが神宝に約束するとです、そこででした。
ステラーカイギュウ達は一匹ずつです、お顔をあげました。するとマナティーやジュゴンのそのお顔がでした。
海面の上に出て来て呼吸をしました、五人はそれを見て目を瞠りました。
「あっ、ジュゴンやマナティーと同じで」
「そうしたお顔だね」
「大きいけれどね」
「ただ浮かんでるだけじゃないのね」
「ああして呼吸もするのね」
「そうよ、ステラーカイギュウはああして海面に身体を少しだけ出して浮かんでいてね」
ジュリアはまた五人にお話しました。
「それで時々ああして呼吸して海に生えている昆布とかを食べているのよ」
「海面の近くで」
「そうして暮らしているの」
「そうなんですか」
「それでお水は河口に言って淡水を飲むの」
そちらのお水をというのです。
「そうして静かに暮らしているの」
「あんなに大きいのね」
「そう、静かにね」
「大人しいんですね」
「凄くね、私達が寄ってね」
「オオウミガラスと一緒で」
オオウミガラスは今も皆の近くにいます、そうしてジャックと一緒に楽しくワルツを踊っています。そのワルツも可愛いです。
「何もしないの」
「そうですか」
「本当に凄く大人しくてしかもね」
それでというのです。
「仲間が困っていたらね」
「その時はですか」
「助けようと集まるの」
「仲間思いでもあるんですね」
「心優しいのよ」
そうした生きものだというのです。
「凄くね」
「そうなんですか」
「だからね」
さらにお話したジュリアでした。
「この生きものもこうしてオズの海に来れば見られるから」
「また海に来たら」
「見て楽しんでね」
「わかりました」
神宝はジュリアのその言葉に頷きました、そしてです。
ジュリアは皆にあるものを差し出しました、それは何かといいますと。
「水着ですね」
「それに着替えてですか」
「今から海に入るんですか」
「そうしましょう」
こう五人に言ってです、ジュリアはモジャボロにも言いました。
「モジャボロさんもね」
「水着に着替えてだね」
「一緒に行きましょう」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「お水の中に行くから」
つまり海の中にです、モジャボロはジュリアにお話しました。
「そのことはどうしようか」
「それが問題ね」
「けれどその問題も解決出来ているね」
「お口の中で舐めているとお水の中でも呼吸出来るキャンデーがあるわ」
「それを持ってきたんだね」
「これを舐めていればね」
そうすればというのです。
「普通にね」
「海の中でもだね」
「呼吸が出来るわ」
そうだというのです。
「だから安心して」
「それじゃあね」
「ええ、皆それぞれの場所で水着に着替えて」
「僕とジャックはどうすればいいのかな」
かかしは明るくです、ここでジュリアに尋ねました。
「それで」
「ええ、かかしさんとジャックはね」
ジュリアはそのかかしにも答えました。
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