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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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~アルトside~


突然大きな光がお姉ちゃんから出来て、怖かったけどその場から逃げられなくて・・・・光が納まったと思ったらそこにはお姉ちゃんはいなくて・・・別の知らないお姉ちゃんが立っていた・・・・。

レンリ(裏)「・・・・・・・・・・」
レンリはただ黙って立っている。そんな、レンリにおばちゃんが声をかける。
おばちゃん(以下おば)「あら、0号じゃない。白はどうしたの?」
レンリ「彼女は、眠っている。」
何故か0号と呼ばれたレンリは、「彼女は、眠っている」と答えた。彼女とは?いったい誰のことを言っているのだろうか?
お兄さん(以下お兄)「い、たたたた・・・・・・」
遠くの方まで飛ばされたお兄さん?が「痛い」と言いながらこっちにやって来た。凄くこわいこの状況だけど、足が動かない・・・・!!!
お兄「ん゛?あ、0号!出てくるときは、周りも気をつけろォ!!」
何故かまた、レンリは0号と呼ばれた・・・。だが、今度はなにも話さなかった。それで、お兄さん?もイラッと来たがそれ以上は何も言わなかった。

そして、おばちゃんが口を開く。
おば「エンヴィー。そろそろ、鋼の坊やの所に行ったほうがいいんじゃない?あの子達が、殺しちゃうかもしれないわ。」
お兄「そうだね。あのクズどものことだからねぇ。おい、0号も来い!」
と言って、おばちゃんとお兄さん?は私達よりも先にこの研究所の奥へ歩いて行った・・・・。そして、レンリと二人っきりになってしまったアルト。動かない足の代わりに動く手を使ってレンリから少しずつ離れる・・・・。レンリはゆっくりアルトの方を向いて一言こう言った。
レンリ「付いてくるも来ないも、あなた自身が決めるといい。」
アルト「え?」
レンリはそれだけ言うと、「スタスタ」と先を歩いて行った。このままじゃあ、ここに取り残される!!と思ったアルトは、凄く怖かったが恐怖に打ち勝ち慌ててレンリを追いかけて、レンリの右手を握った。

もし、この握った手がレンリ(表)だったら優しく握り返してくれるが、レンリ(裏)は全然握り返してこなかった。それよりも、弾いても来なかった。ただ、アルトに握らせているだけだった・・・・。
やはり、彼女には心・・・人の感情は無いのだろうか・・・・・?


~アルトside~




しばらくお姉ちゃんの手を握って歩いていると、さっきのおばちゃんとお兄さん?とも合流した。おばちゃんとお兄さん?は何も話さず、私とお姉ちゃんの少し先を歩いている。お姉ちゃんも何も話さないで、ただ前を向いている?何を見ているのかは、私にもわからない・・・・何を考えているのかも・・・・・。
そして、しばらく歩いていると誰かが話している声が聞こえてきた。
???「ふぅ~…あ、まさかの本当は三人兄弟でしたぁ。なんてことは、無いだろうな!!!」
???「ないない。」
???「我らは二人兄弟だ。」
???「そっ、そうか……。」
ん?「三人兄弟」?「二人兄弟」? 声の人たちは何を話してるんだろう・・・・??と不思議に思っていると、突然レンリ(裏)の歩く速度が速くなった!
レンリ(裏)「・・・・・・・・・・・・・ッ」
アルト「ッ!! どっ、どうしたのお姉ちゃんッ?!!」
下から見上げて、レンリ(裏)に言うが、全然まったく聞いてない。だけど、レンリ(裏)の顔を見てみると……なにか焦っているような…感じの表情をしていた…………


そして、歩けば歩くほど誰かの声は大きくそして良く聞こえてくる…。誰かと誰かの会話は、なにかとても大切な事を話す感じになって来た……。
???「お前に真実を話そう。我らを作りここを守るように命令したのは…『ブスッ』」
そこまで言って何か鈍い音がした・・・・まさか?!と思いつつも、お姉ちゃんとどんどん奥へ歩いて行くと広い空間に出た。そこには、血だらけの金髪金目のお兄さんと三つに分けられた鎧があって、おばちゃんの爪が鎧の頭の部分を指していた・・・・。
金髪のお兄さん「ッ!!」
おば「駄目よ、ナンバー48。ここの秘密を話しちゃあ。」
48(兄)「あ゛あ゛ああああああ・・・・・・」
『パカッ』
頭の部分の鎧が喋ったと思ったら、鎧の悲鳴とともに真っ二つに切られてしまった・・・・・。
48(弟)「あ、兄上ぇぇぇぇぇぇ!!!うっ、うあぁあぁぁぁぁ!!!」
また悲鳴がッ!!!と思って悲鳴がしたほうを見てみると、お兄さんが持っていた大きな刀で鎧の胴体の部分の首の所にある何かの印?紋章?を刀で傷をつけている。鎧さんは凄く、苦しそうな悲鳴を上げている。もう、やめてあげてッ!!!

お兄「てめぇ、あともうちょっとで大事な人柱を殺すと子だったんだぞ!!」
と言いながらお兄さん?は刀で鎧さんに傷を付ける、そして数秒すると鎧さんはもがかなくなった・・・・・これって・・・。
金髪のお兄さん「お前達は誰だァ!!!人柱ってどういう意味だァ!!」
金髪のお兄さんが、そう言いながらごちそうさま?神様への祈り?のような、右手と左手を胸の前で合わせた。だけど・・・・
『ゴチンッ』
と言う変な音がして、金髪のお兄さんの右腕がだらん~となった。
おば「あら、壊れちゃったみたいね。」
お兄「ラッキ~♪」
お兄さん?がそう言いながら、金髪のお兄さんの元に駆け寄りお兄さんの三つ網にしていた神を握って持ち上げて
『ゴスッ!!!』
金髪のお兄さん「ッ!!!!!!!」
お兄さんのお腹を思いっきり膝で蹴飛ばした!ずるずると落ちていく金髪のお兄さんに、お兄さん?は耳元で
お兄「よかったね、余計なケガが増えなくて♪」
と言って金髪のお兄さんから離れる。意識がとうのいて行ってる金髪のお兄さんに向っておばちゃんが


おば「よく、覚えてなさい。あなたは、私達に生かされているの。だから、あまり余計な事はしないことね。」
金髪のお兄さん「うッ・・・・・・」
『バタッ』
金髪のお兄さんは、その場に倒れた。お姉ちゃんが突然動き出した!!
レンリ(黒)「・・・使命を・・・・命令を・・・・・」
どうしてか、お姉ちゃんも苦しそうでふらふらしている。
レンリ(黒)「・・・・・時間がッ・・・・ウッ!!!!!」
お姉ちゃんが「ウッ!!!!!」と言った瞬間、またあの光が出て来て知らないお姉ちゃんから私の知っているお姉ちゃんに変わった。
レンリ(表)「ハァ・・・・ハァ・・・・・・ッ」
『バタッ』
苦しそうな声を出しながら、お姉ちゃんも倒れてしまった。私はまたすぐにお姉ちゃんの元に駆け寄って、お姉ちゃんの体をゆする。
アルト「お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!」
そんな、私達をほっておばちゃんとお兄さん?は二人だけで話している。


お兄「ここ、どうすんの?残しといたら、また誰か来るかもよ?」
おば「そうねぇ、じゃあ爆破しておきましょうか?」
お兄「くふふ、そうだね♪」
たった、これだけの会話でこの第五研究所が爆破されることが決まった・・・・。そして、私とお姉ちゃんはおばちゃん達に何処かもわからない、暗~い暗~い地下に連れて行かれた・・・・・・
 
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