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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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その十一「三国志」11-3


「そう! すぎのこ村の存在をね!!」


「「「「・・・・???」」」」


「ちょっとぉ!! なにその反応はァァァ!!?」


「ごめんなさい…聞いた事のない名前だったので…」


「知らない物にどう反応しろと~?」


「そもそもすぎのこってなんだし?」


「あっそれ! ワタチも気になる!」


「~~~~~~~ッ!!!」


あ…ちよ子のお母さん、なんか…すごく悔しそう。地団駄踏んでいるし……大人なのに…。


「これを見てもまだそんなことが言えるかしらァァァ!?」


「「こ、これはァァァ!?」」

ちよ子とイランが反応してあげる。…優しいんだな、二人とも……僕はこの場の空気について行けそうにないよ。


「すきのこ村の箱ですか~? あ。中身もあるんですね~」


「食べて見なさい!」


言われるがままに、一口。棒状のピスケット粒子状のアーモンドをまぶしミルクチョコレートコーティングしたお菓子……あれ? こんな感じのお菓子あるよね?



「小枝のパクリですね」


「…そうか、小枝の「違うわ!!」え?」


「小枝が販売されたのは1971年森永製菓から、でもすぎのこ村はそれよりもちょっぴり後、1987年に明治から発売日されたお菓子!

 決してパクリではないわ!」


後から発売された時点でパクリ疑惑があるのでは……ないでしょうか?


「それに今はきのこの山・たけのこの里・きこりの切り株・パイの実でお菓子四天王だなんて呼ばれてるけどね!
 元々本来は、1975年明治製菓から出た きのこの山、1979年に明治製菓から出た たけのこの里、そしてすぎのこ村村の三国志と呼ばれていたのよ!!」


※気づきましたか? そうです、↑のセリフを言いたいが為だけにタイトルを「三国志」にしたのです笑


「なのに酷いじゃない!!

 [すぎのこはそもそも食べ物じゃない]

 [後から出て来たくせに生意気だ]

 [そもそもすぎのこってなんだよ]

 って世間の冷たい声のせいで売上が良くなかったすきのこ村は……

 1987年から1988年の約一年間で販売が終了してしまったのよ!!」



熱い。あまりの熱弁にツッコミがいれずらい…。


「2005年には期間限定で復刻販売したこともあるのよ!? パッケージの絵が当時と比べて道路が舗装されてたり、ビルが建ってたりしてて…

 2000年代にはラッキーミニアーモンドって販売してたりしたんだから!!」


「でも所詮は、小枝のパクリですよね~」


「や、大和殿!?」


それは言ってはいけない奴では!?


「アタシもやっぱたけのこの里がイッチばんだし」


「えーきのこの山だよ! 一番美味しいのは!!」


「だから~きこりの切り株だって言ってんだろ? アホ共が」


や、大和殿? キャラ違くないか…?



「やはり、どうあっても分かりあないようね」


いえ…その…何故みんなお菓子一つでこんなに盛り上がっているんだ? 僕はそこが知りたいです…。


「さぁ! 今日は朝までどのお菓子が一番なのか、話し合うわよー!!」


「「「おぉぉーう!!」」」


「えぇーー勉強はーー!!?」



こうして僕達はちよ子の家に強制的にお泊りさせられ、次の朝までずっと寝ずにお菓子談義をしました…とさ……つ、疲れた…しばらくお菓子を食べたくないです…。



あと散々論争してたのに、結局どのお菓子が一番美味しいのか決まりませんでした……何だったんだ、あの地獄の1日は―― 
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