| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六千五百五十五話  何か軍のまとまりが 

第六千五百五十五話  何か軍のまとまりが 
 トルコは負けた後で思いました、その思ったことはといいますと。
「軍のまとまりがねえな」
「切り札大砲もなかったですし」
「そのこともありましたね」
「おうよ、しかも上司の上司さんも出陣してなかったしな」
 スルタン=カリフです。オスマン朝の皇帝でした。
「宰相さんがまとめてても」
「宰相さんに反発する人達もいたりして」
「確かにまとまりがなかったですね」
「相手は必死だったしな」
 対するオーストリアさん達はそうでした。
「街の護りも堅固だったしな」
「はい、こうして考えていきますと」
「幾ら大軍でも負けるのは当然でしたか」
「我々は敗れるべくして敗れた」
「そうなるでしょうか」
「そうかもな、まあ負けたからな」
 悔しさに満ちた口調のトルコでした。
「撤退でい」
「イスタンプールまで」 
 トルコにとっては苦い敗北でした、オーストリアさん達にとっては生き残ることが出来た画期的な戦いでしたが。


第六千五百五十五話   完


                 2017・9・19
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧