| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『自己分析』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『必要不可欠』



とても温い貴女に私は掬われた。貴女に出逢ったことで私は私で生きられたのだから。

貴女の後悔を私は知らずにいた。貴女を守ることが私には出来なかった。守られたのに...。

貴女の存在が私を生かした。私のすべてだった。何より美しい貴女が私を大事にしてくれる。私も大事にしたい。

何があっても貴女を守ると決めたのに...何があっても最期迄共に逝こうと決めてたのに...

いつかの大雨。帰り道に貴女は酷く濡れた野良猫達を拾った。きっと見捨てれないんだろう。

そもそも違ってた。貴女自身、淋しかったんだよね?ただ放っとけないだけじゃ無かった。今なら解るのにね...

雨は無情なほど強くなってった。其の野良猫達には貴女が必要だった。私にも貴女が必要だった。貴女には野良猫達も必要だった...。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧