心桜「つっちゃー、今日もお便りが届いたよ!」
七夏「わぁ☆ お便りありがとうです♪」
心桜「今回は、つっちゃーが読んでみなよ!」
七夏「え!?」
心桜「だって、今まであたしが読んでるから」
七夏「はい☆ では読んでみますね♪」
心桜「うんうんっ!」
七夏「えっと『ココナッツさん、こんにちは。私には娘がいるのですけど、少し横着・・・お行儀の悪い所があって・・・つい最近も扇風機のスイッチを足で押して電源を入れたりしてたから注意したんですけど、上手くそういう事をやめさせる方法って無いでしょうか?』・・・足で扇風機さんのスイッチ・・・どおしてそうなってしまったのかな・・・ね? ここちゃーはどう思います?」
心桜「・・・・・」
七夏「? こ、ここちゃー?」
心桜「え? えっと、あははー」
七夏「こ、ここちゃー、まさか!?」
心桜「うぅー、今回はあたし、何も言えないよ・・・」
七夏「こ、ここちゃーも・・・なのですか!?」
心桜「だって、扇風機の電源スイッチの位置を考えると、絶対足にならない!?」
七夏「な、なりませんっ!」
心桜「ホントに?」
七夏「ちゃんと、手を使って電源を入れます!」
心桜「それって面倒じゃない?」
七夏「面倒とかそういう事ではなくって」
心桜「あたしなんか、なんであんなにスイッチが小さいのかと思うよ・・・もっとスイッチが大きければ・・・って、う・・・」
七夏「ここちゃー・・・はぅぁー」
心桜「おかしいなぁ~」
七夏「なにがおかしいの?」
心桜「あたしのブーメランは一投目から『ブーメランがっ!』のはずなのにぃ~」
七夏「何のお話です?」
心桜「さ、さぁ・・・」
七夏「と、とにかく、扇風機さんのスイッチが小さいという事は、足で押してほしくないっていう事だと思います」
心桜「・・・すみません・・・」
七夏「ここちゃーも、横着しないでくださいね」
心桜「横着かー、ある意味最適化なんだけどねー・・・という事は扇風機のスイッチが足では押しにくく、手で押した方が楽という状況になれば、良い訳だよね」
七夏「そう・・・なるのでしょうか? それだと扇風機さんに非があるみたいに思えます」
心桜「ある意味そうじゃない?」
七夏「根本的な解決にはならないです・・・扇風機さんのスイッチが足では押しにくいから手を使うのではなくて、やっぱり人の方が最初から手を使うべきだと思います。お手紙の方も、そう思っていると思います」
心桜「やっぱり、そうか・・・。あたしは言う権利ないからなー」
七夏「大丈夫です。ここちゃー!」
心桜「なんで?」
七夏「今から、ちゃんと手を使ってスイッチを押すって約束してくれれば、大丈夫です!」
心桜「つっちゃー・・・ありがと。うぉしっ! 今からそう約束するよ!」
七夏「はい☆」
心桜「でも、お手紙の娘さんも、そう約束してくれるかなー」
七夏「それは、ちょっと分からないです」
心桜「例えば、扇風機を床に置かないで、何かしっかりとした台の上に置いて、足より手の方が操作しやすいような状況を作れば良いと思う・・・とりあえず」
七夏「そうなのですけど、お手紙の方の娘さんが、自主的にそのような事をしないと思える事が大切だと思います」
心桜「んー・・・どうすれば? 例えば、つっちゃーがそういう事をしたら、お母さんに怒られる?」
七夏「私は、しませんけど、もしそんな事をしてたら、注意はされると思います」
心桜「そもそも、つっちゃーって怒られる事あるの?」
七夏「怒られるっていうよりも、『そういう事をすると、お母さんは悲しい』って言われます。だから、私はお母さんを悲しませる事はやめようって思います」
心桜「それだっ!」
七夏「え!?」
心桜「怒って叱ると逆効果になるかも知れないから、今つっちゃーが言ったお母さんの注意の仕方を実践する・・・っていう事!」
七夏「え!? みんなそのように注意されてないの?」
心桜「ないないないっ!」
七夏「そんな、思いっきり否定しなくても・・・」
心桜「まぁ、そんな訳で、今回はつっちゃーのお母さんの考え方が全面的にいいなと思う私たち『ココナッツ』でしたっ!」
七夏「な、なんかすごく急なまとめ方のような・・・」
心桜「そんなことないないないっ!」
七夏「・・・・・」
心桜「んじゃ、そのお便りの子に、好きな人が出来たら、改まると思うけど・・・」
七夏「! なるほど☆ そうなるといいな♪」
心桜「だねっ☆」
七夏「私、応援します!」
心桜「うんうん。あたしも!」
幕間五 完
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幕間五をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!