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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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その七「勇者VS魔王」


放課後つづき~




「言っておくがアホ。お前もヤバイからな」

「えっ? なにが??」

みんなでプリ撮った帰り道でー、公園でクレープ見っけたからみんなでベンチに座って食べてたら急にまた終がなんか言い出したしー。

「お前のアホさ加減」

「た……確かにち……ちよ子はイランを超えて……るよね…いろいろな意味で……」

「イロイロな意味でイラちゃんを超えてるだと!?」

「アホ子がアタシを超えてるー!?」

バッバーン

弁当を早弁した運命ってオッサンの音楽が頭の中で鳴り響いいたような気するー。

※正しくは[ベイトーベン]の[運命]


「ってことは将来ワタチ、総理大臣!?」

「んなわけあるかアホ!」「あ~ん♪」

おー、終の右ストレートがヒットしたしー……。

「ってかアホがソーリになんてなれるわけないじゃん」

「そ……そうだよ…ち…ちよ子が総理になっちゃったら……日本が終わりそう…だし…」

「だってーアタシが世界征服する予定なんだからー「…え?」

うっは。みんなチョー驚いた顔してるんですけどーウケるー♪

「小野…。お前それ本気で言ってるのか?」

「え? そうだけどー? それがなにー?」

「(………本気だ。本気のアホだ…こいつ)い、いや具体的にどう世界征服するのかと思ってだな…」

「え? アタシという存在がこの世に生れ落ちた時からもう世界の半分はアタシっのだけどー?」

「「…………はぃ?」」

「どっしたの? ふたりとも鳩みたいな顔してー?」

「正確には鳩が豆鉄砲を食ったような顔だけどな…」

鳩に豆鉄砲…? なにそれーチョーウケるんですけどー♪

「イラちゃん!」

「なーにーアホ子。そんな血相変えて?」

「イラちゃんはいつからそんな悪い子になっちゃったの!?」

「(いや……最初からじゃね…?)」

「イラちゃんが悪の道を進むと言うのならワタチは!!


 この勇者の剣を持ってイラちゃんを止める!」


「いやそれただの棒切れじゃねぇーか!!」

※丁度いい長さのが道に落ちてました。


「なっなんだって……」

「おいなにやってんだ、小野」

「その勇者の剣を拾えるだなんて…」

「今拾ったつったよな! それが道に落ちてたただの棒切れだと認めたよな!?」

「まさかアホ子が伝説のゆうしゃ……?」

「違うぞ……イラン。…目を覚まそうか」

「でも負けないし!」

「…おーい」

「ほっとけ緑屋こいつらに俺達の声は聞こえてない」

「……そうみたい」

「行くぞ! イラちゃん!」「来るし! アホ子!」

「「おおおおぉぉぉ!!」」

その後

勇者アホ子と魔王アタシはどちらかが倒れるまで戦い続けるんだし。

「ふっさすがイラちゃんだね!」

「アホ子もなかなかやるし!」

「「でも負けない!!」」


「……帰るか」「……うん」


カラス鳴く夕暮れの公園 勇者ごっこするアホの子二人――


アホー アホー
 
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