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貴族も大変

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第二章

「ここで修道僧にならせてもらおうと」
「やっぱりそう考えていましたね」
「はい」
「この孤児院に来た子は大抵です」
「修道僧になるのですね」
「聖職者になっています」
 修道僧とは限らないがというのだ。
「元々修道院ですし」
「だからですね」
「神の僕になれば生活は保障されます」
「神の僕として」
「その一生は」
 孤児としてどうなるかわからない身であってもというのだ。とはいってもこの時代ではk時の立場でも生きていける。人類が銀河に進出し多くのものが得られる様になった時代だからだ。
「間違いなく」
「だからですね」
「それも一つの人生ですが」
「貴族になることも」
「また道です、しかも豊かな」
「では」
「修道僧、聖職者はやはり質素です」 
 その生活は紛れもなくそう言っていいものだというのだ。
「結婚し家庭を持っても」
「それでもですね」
「やはり質素で地位にもです」
「無縁ですね」
「そうです」
「そうですね」
「はい、どうされますか」
 院長はあらためてペーターに問うた。
「養子に入られますか、それともここに残りますか」
「それは」
 ペーターは考え込んだ、そして数日後彼はその答えを院長に述べた。その返事はというと。


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