オズのジュリア=ジャム
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第六幕その二
「想像出来ないですが」
「そうだよね」
「お髭のないモジャボロさんってね」
「ちょっとね」
「想像出来ないわ」
ジョージ、カルロス、ナターシャ、恵梨香も言います。
「オズの国の人もお髭あったりなかったりね」
「するけれどね」
「モジャボロさんのお髭は立派だから」
「オズの国で一番かな」
「関帝様みたいだから」
神宝はこんなことも言いました。
「モジャボロさんのお髭は」
「関羽さんのことね」
ジュリアは神宝のお話からすぐにこの人の名前を出しました。
「関帝様っていうと」
「はい、中国でとても信仰されている神様でして」
「元は三国時代の英雄よね」
「とても強くて学問もあって義理堅い人だったんです」
「そうした人だから神様になったのよね」
「そうです、大柄で立派なお髭を持っています」
それが関羽さんだというのです。
「モジャボロさんのお髭もそんな感じに思えました」
「このお髭は実際に僕の自慢だよ」
モジャボロ自身こう言います。
「だからお洒落したい時は編んだりリボンを付けたりもしているんだ」
「そうもされているんですね」
「そうだよ、だから蜂蜜もね」
食べる時にというのです。
「付かない様に気をつけているよ」
「そうされているんですね」
「本当に自慢のお髭だからね」
モジャボロはまた言いました。
「そのことは安心してね」
「わかりました」
「それじゃあね」
「はい、今からですね」
「養蜂農家さんのところに行こう」
モジャボロは笑顔で行ってでした、ジュリアと一緒に皆をその農家の人のところに案内するのでした。そしてです。
皆は近くにあった村に入りました、そしてです。
その村のあるお家に行きました、すぐ傍にかなり大きな養蜂場がありました。
それを見てです、神宝はすぐにわかりました。
「このお家がですね」
「ええ、そうよ」
ジュリアはその神宝ににこりと笑って答えました。
「そのね」
「養蜂農家の人のお家ですね」
「そうなの、じゃあね」
「今からですね」
「お家にお邪魔をして」
そしてというのです。
「そうしてね」
「お願いをしてですね」
「食べさせてもらいましょう」
その蜂蜜をというのです。
「いいわね」
「わかりました」
「それではね」
「今からですね」
「お邪魔をするわ」
その養蜂農家の人のお家にというのです、そして実際にでした。
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