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『在った証』

作者:零那
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『快刀乱麻』



もう終わってしまった。逝ったんだ。命を絶った。何も届かなかった。

叶わなかった。こんな感情役立たずだった。天罰なんだろう。そんな運命なんだろう。

誰かを恨み、憎むと不幸になる。誰かの死を願う者は不幸になる。赦されなかったんだ。

腐った僕はどうしたって腐り逝くだけだ。元になんて戻らない。いいや...僕が元に戻っても綺麗ではない。

誰かを憎み恨みはじめる前から僕は呪われていた。生まれついた時からこんな運命だとしたなら、気付いた其の時に命を絶つ事が賢明な判断じゃないのだろうか。


 
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