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守りたいと思ったんだ

作者:六天魔界
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1話

 時は2015年人理継続保障機関“カルデア”にマスター候補生として48人目の最後の一人として彼、藤丸六香は選ばれた。

「……眠い」

 立香は到着と同時に訓練を受けて元々眠かったが更に眠くなった様で壁にもたれ掛かって眠りかけている、すると不思議な犬みたいな生物が彼を気にかけるように見つめてくる。

「大丈夫ですか先輩?」

「君は?」

「いきなり難しい質問なので返答に困ります。名乗るほどでもない__とか?」

「ふふ、なんだそれ、名乗ってなかったな、俺は藤丸立香よろしくな」

「フォウ!キュー……フォウ!!」

「失念してました、貴方の紹介がまだでしたねフォウさん。
このリスっぽい方がフォウ、このカルデアを自由に散歩する特権生物です。
私はフォウさんに誘導され眠たそうな先輩を発見したんです」

「フォウ!ンキュ、フォーウ」

 フォウがそれを言うとまた何処かに行く。

「……また何処かに行ってしまいました、あの様に特に法則性もなく散歩しています」

「へえ、不思議だな」

「はい、私以外には近寄らないのですが、先輩は気に入られたようです、おめでとうございます、カルデアで二人目のフォウのお世話係の誕生です」

「ああ、そこにいたのかマシュ、駄目だぞ、断りもなしで移動するのは良くないと……おっと、先客がいたんだな、君は……そうか、今日から配属された新人さんだね、私はレフ・ライノワール、ここで働かせてもらっている技師の一人だ」

 モスグリーンのタキシードとシリクハットを被ったどこか怪しいような男性レフが少女、マシュに注意しようとしたが立香の存在に気づく。

「(フォウはこの人が来ることをわかっていなくなったのか?……偶然だよな)」

 立香はフォウがいなくなったタイミングでレフが来たことに疑問を持つが気にしないことにする。

「君の名前は?」

「藤丸立香です」

「ふむ、立香君と、招集された48人の適性者、その最後の一人というワケか、ようこそカルデアへ、歓迎するよ」

「どうも」

 レフが立香を歓迎してくれる、立香はとりあえず例を言う。

「一般公募のようだけど、訓練期間はどれくらいだい?一年?半年?それとも最短の三ヶ月?」

「10年くらい?」

「それはなんの訓練だい」

「槍です」

「なるほど、全くの素人というわけか、ああ……そういえば、数会わせに採用した一般枠があるんだっけ、君はそのひとりだったか、申し訳ない、配慮に欠けた質問だった」

「いえ、別に気にしてないですよ」

 レフの態度は本当に申し訳ないと思っているのがわかり、立香は本当に気にしてない素振りを見せる。

「そうかありがとう、けど一般枠だからって悲観しないでほしい、今回のミッションには君たち全員が必要なんだ、魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人……なんとか48人のマスター候補を集められた、これは喜ばしいことだ、この2015年において霊子ダイブが可能な適性者全てをカルデアに集められたのだから、わからないことがあったら私やマシュに遠慮なく声をかけて……おや?」

 レフは何かに気づきマシュの方を気にかける。

「そういえば、彼と何を話していたんだいマシュ?らしくないじゃないか、以前から面識があったとか?」

「いえ、先輩とは初対面です、この区画で壁にもたれ掛かって眠りそうになってたので、つい」

「寝そうになっていた……?立香君が、ここで?ああ、さては入館時にシミュレートを受けたね?霊子ダイブは慣れていないと脳にくる、シミュレート後、表層意識が完全に覚醒しないままゲートが解放され、ここまで歩いて来たんだろう、その時にちょうどマシュが声をかけたのさ、見たところ異常はないが、万が一と言うことがある、医務室まで送ってあげたいところなんだが……すまないね、もう少し我慢してくれ、じきに所長の説明会が始まる、きみも急いで出席しないと」

「応」

 立香はわからないが取り合えず頷いておくことにした。

「ふむ、よろしい、5分後中央菅制室で所長の説明会がある、君達新人への、ちょっとしたパフォーマンスだ」

「レフ教授、私も説明会へ参加が許されるでしょうか?」

「うん?まあ、隅っこに立っているぐらいなら大目に見てもらえるだろうけど……何でだい?」

「先輩を菅制室まで案内すべきだと思ったのです、途中で眠ってしまう可能性があります」

「……君を一人にすると所長にしかられるからなあ……結果的に私も同行する、ということか」

 レフはそうとう怒られるのが嫌なのか表情に出ている。

「まあ、マシュがそうしたいなら好きにしなさい、立香君もそれでいいかい?」

「応っ」

「うん、では菅制室へ向かおう」

 移動中レフが何故立香を先輩と呼ぶのか気になり質問し、マシュの答えは人間らしいからだった、その後菅制室に着き、所長であるオルガマリーの説明中に眠そうにしている立香にオルガマリーは平手打ちをするがそれを腕を掴み防ぐと怒ったオルガマリーは立香をファーストミッションから外す、マシュと奇襲をしかけたフォウに立香は部屋に案内された。

 立香は自室に入ると一人の男性がイチゴのショートケーキを食べようとしていた男ロマニ・アーキマンと出会う、そして肩に乗っていたフォウがロマニを哀れな眼で見て何処かへ行き、ロマニは立香が所長の怒りを買ったことを見抜き同類と言う、そのあとカルデアの構造等の話を聞いているとロマニにレフから通信がきてBチームに異常があるため来てほしいとの連絡だった。

「2分じゃ無理じゃないか?」

「だね、ま、少しぐらいの遅刻は許されるよね、Aチームは問題ないようだし、ああ今の男はレフって言うんだ」

「知ってる、さっき会ったから」

「そうなのかい!だったら話が早い__」

 ロマニはレフやレイシフト等のちょっとしたことを教えてくれ向かおうとすると明かりが消失し__爆発とアナウンスから中央菅制室で火災発生の知らせが流れる。

「今のは爆発音か!?一体何が起こっている……!?モニター菅制室を写してくれ!みんな無事なのか!?」

 写し出されたのは爆発と火災で酷い状況になった中央菅制室だった、立香はあることを思い出す

「マシュ!!」

「立香君!?」

 立香は急いで部屋から飛び出し菅制室に向かって走る、ロマニは何か言おうとしたが立香の方が早かった。


 中央菅制室に生存者がいるとは思えない状況だっただが立香は真っ直ぐマシュを探して進んでいく、そして岩の下敷きになっているマシュを見つけることが出来た。

「マシュ!待ってろ今助ける!!」

「……あ、……いい、です……助かりません、から、それより、はやく、逃げないと」

「ふざけんな!諦めるんじゃねえ!!生きようとしない奴が助かるわけねぇだろ!!」

「……せん……ぱい」

 カルデアスのアナウンスが続き近未来百年までの地球において人類がいないことを告げられる、だが立香はそんなことに耳を傾けてすらいなかった

「諦めんじゃねえぞ、必ず……必ず助けてやるからな」

 だがそんななか運命は残酷だった、封鎖のアナウンスが流れ180秒後に封鎖するという。

「……隔壁、閉まっちゃい、ました、……もう、外に、は」

「だな、まあよくあるこった気にすんな」

 そんな中アナウンスは続き立香をマスターとして再設定され、レイシフトが開始される。

「……あの……せん、ぱい」

「何だ?」

「手を、握ってもらって、良いですか?」

「ああ、一緒に居てやる、例えどんな辛い状況でも……これは俺がマシュにたてる誓い(ゲッシュ)だ」

 立香はマシュの手を握り全てを受け入れる。 
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