FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
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アルマの魔法
前書き
今回は少しだけ主人公について書きたいと思います。
早く進めよ!って人はもう少しお待ちください笑
ちょっとかじるだけなので、ちゃんとしたのは書きます。多分。
では、本編へ!
アルマの容姿は簡単に言うと、白猫プロジェクトの主人公(悪魔姿)の赤目Ver.です。
服装は違いますが。
アルマがギルドに戻ってきてから数日。
その数日でも問題を起こし続けるフェアリーテイルに、若干アルマは呆れつつも静かにカウンターでお酒を飲んでいた。
「そう言えばさ、アルマ。」
「ん?」
ミラがいつものキッチンと言うべきなのか、分からないがそこから少し身を乗り出して話しかけてきた。
「今、何歳?」
「17…だと思う」
「だと思うって、覚えてないの?」
「興味無いから。」
ミラは微笑みながら「アルマらしいわね。」と呟き、移動して俺の隣に座る。
「そっか、アルマも17歳なんだね。」
「どうした?改まって。」
「ううん、ただ大人になってるんだなぁって。」
「いや、俺たち1個しか変わらないからな!?」
そう談笑していると後ろから冷たい視線を感じる。
──うん、エルザだよね。
俺は長年の経験から察し、すぐさまその視線から逃れようとした。
が、逃れられる訳がないので捕まった。
「アルマお前はもう17なのか、気付かないうちに大…」
「エルザとも1個しか変わらないからな!?」
「え、アルマって17歳なの?」
ここで会話が聞こえたのか参戦してくるルーシィ。
俺はルーシィに助けを求める事にした。
何でかって、怖い怪物に挟まれた状態を天国という奴はMだと思うぞ。
羨ましいと思った奴は即効、場所を変わってやるから遠慮せずに申し出てくれ。
「あぁ、ルーシィは何歳なんだ?」
「私はアルマと同い歳だよ。」
「おー!」
俺はルーシィに助けを求めて良かったと心の中で思いながら、席から立ち上がり二人から離れる。
その瞬間、俺の手をミラが掴み自らの身体に寄せ付けた。
「ルーシィの所には逃がさないわよ?」
「な、何言ってるんだよ逃げるなんて、な?」
「私の所に逃げてもいいんだぞ、ミラじゃなく。」
「え、エルザまでどうしたんだ?」
俺は目線をルーシィに向け『助けて。』と訴えた。
するとルーシィは気付いてくれたのか、違う話題を振ってきた。
「ね、ねぇ私、皆の小さい頃を知りたいなぁー?」
──ナイスだルーシィ!
俺は心の中でガッツポーズをして、ルーシィの話題に乗る。
「俺は12歳の時にフェアリーテイルに入ったな。」
「そうなんだ、それまでは家族と?」
「いや、8歳の時にファルージャが俺の前から消えてその後は旅をしてた。」
「消えた…?」
ルーシィは驚いたような顔をして俺の顔を見ていた。
──あ、話してなかったか。
「あぁ、ファルージャは竜だ。暗黒竜ファルージャ、それが俺の親の名前。」
「竜!?てことは、アルマも…!?」
「黒竜のアルマ、暗黒竜、闇竜って呼ばれてるのよ。」
ミラが何故かどや顔でルーシィに言った。
「まぁ、フェアリーテイルに所属したのが12歳それより前は10歳からファルージャを探す旅をしてたな。」
「あれ、10歳からって事はそれまでの2年間は?」
俺は固まってしまった。
すると俺達の後ろから声がした。
「アルマ、仕事じゃないのか?」
「あ、あぁ…悪いルーシィ。」
「ううん、大丈夫!」
「じゃあ行ってくるよ。」
俺はその場から逃げるようにコーヒーを飲みきって、席を立った。
────────────────────
そこからはミラに聞いた話だが話題を変えて、違う話で盛り上がったらしい。
『エルザが話題を変えたわ、私じゃ何も出来ないから。悔しいけどね。』
と本当に悔しそうな微笑みで教えてくれた。
あの時、何故俺がルーシィにハッキリと答えなかったのか。
それは至って簡単な理由だ。
そう、俺はファルージャが消えた次の日から旅に出るまでの記憶が失なっているからだった────
後書き
遅くなりました…
次の回では一気に時間が飛ぶかもしれないです、まだ予定なので変わる可能性もあります。
次回も宜しくお願いします!
では、また次回!
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